結婚式の前日に (第9話・12/8) 感想
TBS系『結婚式の前日に』(公式)
第9話『最後の旅行…本当の家族になりたいのに』の感想。
徹(柳下大)の体調が急変し、帰らぬ人となった。ひとみ(香里奈)は寺本(戸田菜穂)から徹が自分に残したエンディングノートを受け取り、生きることの意味をかみしめる。可奈子(原田美枝子)や翔太(山本裕典)らはそんなひとみのために結婚前祝いを行う。やりたいことを考えたひとみは悠一(鈴木亮平)に、結婚式の前に両家で家族旅行に行こうと提案。そんな中、2人は徹のノートに母親の名前と住所が書かれていることに気付く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今更、「ほとんど、いなかった」可奈子を描いても…
「ずっと、いなかったから」
終盤で、ひとみ(香里奈)が可奈子(原田美枝子)への感謝の手紙の文面が書けなかった理由が「(ずっと、いなかったから」だ。しかし、第1話から観ている私にとっても可奈子はシリーズ中盤に「ほとんど、いなかった」可奈子をメインにして母子物語を描かれても…と正直思ってしまう。
ドラマとして悪いとは思わないが、面白いとも思えない
確かに、物語の流れとしては最終回直前に母子の問題に決着を着けるのは悪く無いし、余命短いヒロインのドラマとしても悪いとは思わない。しかし、そもそもこの母子には他の母子とは違う設定が第1話から与えられていたのに、それを中盤でほぼ使用せず、最終回直前で久し振りに持ち出したって面白いはずがない。
3人の脚本家によるリレー脚本の失敗か?
結論から言ってしまえば、3人の脚本家によるリレー脚本の弊害、失敗としか言いようがない。各人がひとみと「それぞれ」の登場人物たちの関係を勝手に書いて作り出してしまうのに、それが連携されていないから、連続性に乏しい。連ドラで連続性に乏しいのは致命的。
その良い例が、ひとみの病状。一進一退ならまだマシで、本作の場合は、都合の良い時だけ発作が起こるって入院か投薬ですぐに回復。それもほぼ番組の冒頭とラスト近くの2回だけ。これでは面白くなるはずがない。
あとがき
「急展開!!旅行の夜に悲劇が起こる!?」
これ、終盤の入り口の41分頃のCM入り直前のサイドテロップ。この後に家族揃っての夕食のシーンになるのですが、この文言が手術室の頭に穴を開けるであろうドリルのアップに重なるのが、一番の驚きでした。
先を見せちゃうとか言う以前に、脳腫瘍の患者や家族を描くドラマとして、もう少し配慮があっても良かったと思います。
ドリルや実母とのごたごたを描くなら、もっとひとみ自身を描いて、視聴者もひとみに感情移入してヒロインを見送れるようにしたら良いと思うのですが…
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