親類で靖国神社に奉られている人がいると聞いたことがあるので、ここ年に何回かは訪れています。今回はそのレポとそのときに思ったことを。あ、普段ここで書いていることと、だいぶ内容が違いますのであしからず。普段ここを訪れている方々にとっては、そのギャップが激しいと思われます。そのあたりを意識してお読みください。
靖国神社から一番近いのは、東西線の九段下駅ですが、8月15日は多くの参拝者がこのルートを使ってくることがわかっていたので、JR水道橋駅から歩いていくルートを毎年取っています。水道橋駅に到着したのは午前十時過ぎ、時々雨がぱらついたり、晴れ間が見えたりと変な天気でした。水道橋から歩いていくと、徐々に人が増えてきて、九段下でその人数はピークに達します。神社の周りには街宣車や、青い特攻服を着た団体、いかにもその筋と思われる人々、拡声器を使って参拝者に演説する人、ビラ配りをする人などがいて、周囲には警官がいて物々しい雰囲気。
しかし、参拝者のほうに目を向けてみると、そのような人たちとは無縁と思える人がいます。むしろ参拝者にはこっちの人たちのほうが多いです。お年寄りやその家族、若いカップル、当時の軍服を着たお年寄り、中には外国人の姿がちらほらとみることが出来ます（平日に訪れたときも何度か見ている）。それぞれ三者三様ですが、イメージとしては、初詣で訪れる人達といったほうがわかりやすいですかね。
境内に入ると、まあ人が並んでいるわけで、参拝するのに20分くらいはかかるわけです（去年は30～40分位かかった）。途中、中国や韓国の捏造やなんかに抗議する署名やら何たらがあったけど無視です。賛同できるところはいくつかありますが、神聖な境内において、そのような活動に手を貸すことは見当違い＆場をわきまえろと思うわけで。靖国神社に訪れたのは、参拝することが目的ですからね。純粋な思いで訪れる人達を何だと思いたくなります。
私的な思いとして、こうした行為は、サヨクやマスコミ、政治家などが戦没者達を利用して己の思想実現のための道具にしているといった点においては同じなのかもしれません。まあ、私がこんなことを書いている時点で彼らと同じであるとも言えなくはないですけどね…。
参拝を終えて改めて周りを見ると、若い人よりご年配の人たちのほうが圧倒的に多いですね。当然といえば当然ですけど。ここで改めて思うことは、マスコミと民意＆実態があまりにも乖離しすぎてやしないかということですね。メディアをみてると、まるで反対者が多いように思われがちですが、実際には、こうして色々な人が靖国神社に参拝しに来ているわけです。「百聞は一見にしかず」まさにそのとおりだと思います。普段私達は、テレビの映像を通して事件や出来事を知ります。でも、それはあくまでメディアという第三者の視点。そこでは、カメラのフレーム内にはいる映像しか知ることができませんし、フレーム外のことをみることは出来ません。極端なことをいえば、マスコミのシナリオや思惑に反する映像を意図的に排除することだって出来ます。ですから、テレビで見ることと実際に自分の目で見るのとはだいぶ違うことがあります。自分の目で確かめてみないと見えてこない事だってあります。今回はそのことの典型的な例でしょう。
当時の人々が、たとえ国家にそそのかされて戦地に赴いたとしても、家族を守りたい、故郷を守りたいという思いに嘘や偽りはなかったはず。なのにそれが全く語られないのはどうゆうことなんでしょうね。何か意図的なものが働いたと勘繰られても仕方のないことだと思います。
「国や郷土や家族のためにその尊い命をささげてくれた方々。今の私達を見てどう思いますか。あなた方が誇れるような子孫であるのでしょうか。」
なんて事を思ってしまう私は、何かの思想にとりつかれた人なのですか。国や郷土、家族やその子孫に命を捧げて、今の私たちにつなげてくれた方々に礼を尽くすという当然の行いがそんなにおかしいことですか。正直に言って、最近のメディアで若者が何故靖国神社に行くか等をテーマに、浅はかな分析で診断されることは言いようのない怒りを覚えますね。
