最後の宮・冥王星へと向かい、彼らが足を踏み入れたのは救済の絵があったあの聖堂。再び幼い日のように三人きりの時間を得る事ができ、素直に喜んでいるテンマ、サーシャ、アローンの姿がなんとも…。聖戦が始まりアローンがハーデスとして覚醒したときには、もはや三人で笑うことは叶わぬ夢となっていたはずです。それがこうして実現したのですから、せめてこの時だけは神だとか聖闘士だとかではなく、人として幸せをかみ締めて欲しいなと思わずにはいられません。
アローンのやけどを気遣っているテンマですが、
どてっぱらに風穴が開いている事に比べれば幾分かましだと思います。そしてその張本人がしれっとアローンを気遣っている所がなんともいえませんな。
聖戦が起こるその度に、アテナと天馬星座(ペガサス)の聖闘士に宿願を阻まれてきたハーデス。恨み辛みを述べていますが、神話の時代からワンパターンの侵攻を繰り返しているのですから、そりゃ対策が練られて阻止されてしまうのは当然です。
アテナ軍が絶対不利な状況であっても、長い歴史の中で研究し培ってきた技術で今時代のように双子神を封じる策や冥闘士の魂を封じる策を用意して対抗してきますよ。人間だって馬鹿じゃない。ハーデスを始め彼に近い神々や冥王軍は、いつまで経っても人を侮ってるから、足元を掬われる。神の中でそれを唯一理解していたのはヒュプノスだけですが、基本的に彼らは学習するという事が無かったということのが救いといえば救いだったのでしょう。
それに個人的な見解ですが、我が身かわいさに本体をエリシオンに引きこもらさせているような輩に、幾ら神に比べてひ弱だろうと必死に生きて知恵を絞って抗う人間には勝てるとは到底思えませんね。
エリシオンへと押し戻されるハーデスの魂。まさか彼らが身につけていた花輪がハーデスを退けるキーアイテム&決定打になるとは思いもしませんでした。エリシオンへは[神の道]を開いて通じたように見えますので、三人はそれに触れてしまったのか?それとも…。
仲間たちとの約束、三人の約束、自分との約束。それぞれを背負ってここまできたテンマ。道や生き方は違えど、この時代で命尽きるまで生を全うした数多くの仲間たちがいたからこそここまでこれました。それは、アローンに届き、サーシャにも多大な影響を及ぼしました。
この時代での生を全うした三人ですが、できることならば、この先もっと生きて生き抜いてその先にある色々な幸せを体験して欲しかったなと思わずにはいられません。
今時代の聖戦が終わりを告げた瞬間です。 テンマたちの身に何が起こったのか悟った童虎。後ろを振り返りたい衝動に駆られても、歯を食いしばって前を見続けるのは、これから彼が未来に繋ぐ為に歩み続けなければならないことを表しています…。
次号、ついに最終回です。
アテナはおそらくエリシオンへ
アローンは多くの人を殺した罪で地獄へ
テンマは聖闘士ということでコキュートスへ
死んでまた別々になるというのはあんまりだと思いますね・・・
神聖衣丈夫だし、寿命長持ちさせるし、ハーデスぶっ飛ばしたりと大活躍。
護符と言い、アテナ自身よりも小宇宙籠めた物の方が強いような。w
神様だけに、何か失敗しちゃったけど次何とかなれば良いや~ぐらいにしか思ってないのでは。
ギリシャ神話の神だけあってハーデスもいろいろいい加減なのは変わらないようで。w