究極のキューリの即席辛子漬け:美味しい漬物の礎(いしずえ)とは
【桐(キリ】☛
今日は、温泉料理教室で習った、すごく美味しいキューリの即席漬けです。
ここに住んで20年以上経ちますが、ここは、県下に野沢菜漬発祥の地を抱えるだけあって、漬物のプロのような主婦がわんさかいます。皆「オレっちが一番」なお漬物ばかりです。気軽に分量などを教えて貰えます。ここだけの話、今でこそそうだと言えますが、この土地に受け入れてもらえるまでは、なかなか難しい土地柄で、そう容易によそ者が馴染めるところではありません。何でしょうか、警戒心の強い土地柄?でしょうか。最初の頃は、すごく怖かったです。
冒頭に上げた、「温泉料理教室」というのは、他でもない、私が毎日入っている地域住民だけのための公衆浴場のことです。そ、銭湯のようなところです。温泉組合の組合員専用で、組合費で成り立っているので、実際は、いちいちお金を払って入るのではありません。勿論、番台
もいません。基本的に真夜中を除いては、いつ入っても、日に何度入ってもいいのです。見ていると、仲間同士で入る時間が決まっている人が割りと多く、気の合った同士で誘い合ったり、その時間を狙っていくというような動きのようです。だからここが、いわゆる「井戸端会議場」といいますか、社交場といいますか・・人によって解釈はいろいろです。私は、ここは料理教室と思っています。私が行く時間は、朝なら4時半、夕方なら5時で、この時間に行くと、料理を教えてもらえる特定のおばちゃんがいます。教えるのが好きな、気のいい人で、温泉につかりながらこの地元ならではの田舎料理や、畑の事などを教えてもらっています。
昨日は、ズバリ、キューリの即席漬けでした。「美味しいから直ぐに作って食べてごらん」と肩を叩かれたのです。上がり際に早口で材料と分量を聞いて、復唱しながら2分も歩くと家に着きます。で、忘れないうちに直ぐに作ったのがこれです。最初は、材料を疑いました。漬物液を作るのではなく、いきなりキューリの輪切りにこんな風に粉っぽいものを混ぜて、本当に漬物ができるのか半信半疑でした。キューリを加えて軽く混ぜているうちに直ぐにできるとは聞いていましたが、和辛子も練るわけでもないし。こんな混ぜ方で。本当に辛子の辛さが出るのだろうかと不安でした。
【漬け込んでから一時間後】
作ってみて、「混ぜて直ぐ」というのは、直後という意味ではなく、最小限キューリから水が出てから味が馴染むまでの約1時間くらいは、置いておくという感じです。辛子の香りと辛さは時間と共にその威力を発揮しだして、かなり効いてきます。辛子の気が抜けやすい性質のことを思うと、大量に作らずに2~3回で食べきる量がいいと思います。
時間を追って試食しながら、味の変化を見てみたのですが、1時間後くらいですと、砂糖の甘さを強く感じます。ちょっと甘すぎたなと思いましたが、半日経ってみると、キューリの水分がすっかり抜けて漬物らしくなった感じはしますが、その代わり塩分を含んだせいか、甘さより塩気と辛子の辛さが強くなったようです。全体的には塩分を控える方がいいかもしれません。教えてもらった通りのレシピを書いておきますが、塩分や砂糖の加減は、好みによると思います。また、作りやすいようにキューリを100%とした時の換算率も記しておきます。
【半日後】
程よく漬かった時点で、水気を切ってタッパーなどで保存するといいと思います。出来上がって直ぐに食べる時は、漬け汁ごと皿に盛り付けると画像のような感じになります。このような盛り付け方も、またいいのではないかと思います。
煎り胡麻を軽く振ってアクセントをつけました。他に紫蘇の実などもよろしいかと思います。
材料
- きゅうり・・250g(100%)
辛子漬けの元
- 和辛子・・5g(2%)チューブはブー、粉のでね
- 塩・・10g(4%)
- 砂糖・・32.5g(13%)
- 白煎り胡麻・・適宜
作り方
- キューリを洗って、3mm幅に小口切りにする。
- ボールに辛子漬けの元を混ぜ合わせ、1のキューリを加えて全体に混ぜ込む。
- ラップをかけて冷蔵庫で漬け込む。
- キューリから出た水がひたひたの状態になって、すっかり味がしみ込んだら出来上がり♪
※)途中で味見をして好みの漬かり具合になったら水気を切って保存する。
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コメント
和からし、切らしてるわぁ~。買いにいかなきゃ!キャッ(゜ー゜* )( *゜ー゜)キャッ。いいですな~、温泉料理教室!まるも義母をとっかまえて、色々と教えてもらえば良いのですが・・・。今は実家の母ちゃんにお料理をたま~に教えてますwwwwwなんでやぁ~!
投稿: まるちゃん | 2008-10-09 07:56
まるちゃん、ども。
今朝はパン作りの流れが非常にスムースで、このようにレスっています(^^)v
和辛子は粉ですよ!間違えないようにねー。
まるちゃんのお母ちゃんが料理がいまひとつだというのはここでは有名になっていますよ。人に伝える事で、自分が学ぶという事もありますから、伝承料理とか名づけるとカッコよいね^^
投稿: ゴッドマー | 2008-10-09 08:24
こんにちは。そそられるレシピが出ましたね。和辛子、塩の割合はそれぞれ、2%、4%ですよね。早速トライしてみますが今日は平日なので、半日後・・・明朝ですか。楽しみにしましょう。ここ(ゴッドマーさんのところ)に来ると、もう他界して何年も経っている母の故郷が信州で、昔遊びに行った時の山の空気の匂い、お年寄りとのやり取り、地元の食材の思い出などが強烈に蘇って来ます。
投稿: 大左衛門 | 2008-10-09 12:48
大左衛門さん、こんにちは。
おっと、アンテナに引っ掛かって嬉しいです。
そうだったのですか。お母様の故郷が信州とは。そうですね、私も考えてみると、ご近所のおばちゃん達と異年齢にもかかわらず、すごく可愛がってもらっていると思います。あちら側の愚痴の聞き役でも合って、それなりにコミットしていると感じます。
最初は、キツイ表現でぶっきらぼうな言われ方と男言葉のような方言も混ざって、怖かったのですが、ここで暮らすのに遠慮もしていられないと、言うべき事は言うようにしたら、案外受け入れてもらったようです。
漬物の配分比ご指摘ありがとう。大切な事を間違っていました。
エントリー内のコメントにもあるように、塩と砂糖は控えめに作って、味がボケていたらその分を後から加減なさった方がよろしいかと思います。
成功を祈っています。
投稿: ゴッドマー | 2008-10-09 15:35