折り紙のこと:「本格折り紙 入門から上級まで」前川淳
なんとなく遠のいていた折り紙熱に、また魘されそうな日がやってきた。
極東ブログで話題になっていた折り紙の本も、後から注文した「本格折り紙 入門から上級まで 前川淳」が翌日届き、早速目次に目を通してみた(参照)。うひゃー。すごいラインナップ。うっとり。中には、昔折った事のあるものもあって親近感が湧いた。当然だが、上級篇へも目をやると、すごっ。悪魔、カブトムシ、龍のカッコイイ作品がならんでいて、その作品のバックにトーンを落とした色で、その作品の折り紙を広げてディスプレイされている。どれも緻密な作業が施されているのを感じ、動揺した。このページにはこう書かれている「これが折れれば、免許皆伝」絶対にそんな大それたチャレンジはしませんって。と、思っているにもかかわらず、気持ちのどこかで「いつか上級篇まで行くよ」と誓うような下心が確かにあって、隠せない。ドキドキした。
とりあえず手始めに何か折ってみようかと思い、最初の鼠に挑戦した(片耳が割れて失敗したけど^^;)。ああ、懐かしい。矢印や折りしろなどを示す記号になれるための説明がある。折り紙を買うと台紙の裏にもそういう決まりが書いてあって、作品例も1~2個付いている。山折りや谷折りと呼ぶということも分った。
折り紙を夢中で折っていると気付かないが、普通は、説明の通りに折ればあっという間に出来上がってしまう。だが、この方法だと折り方を直ぐに忘れてしまう。矢印や点線の示すとおりに折るだけなのだが、これだと作業になってしまって面白くない。で、子どもの頃やっていたような方法に切り替えてみた。
説明の画像の形を見ながら折る方法だ。自分が折っている折り紙の形を、次の説明の形に折るのだ。この方法で折ると、頭がいろいろなことに気配りしながらフル回転する。お手本と自分の折り紙の形を常にチェックするため、気持ちも目も手先も仕事をしているという実感が持てる。そして、お手本を見なくても次には折れるようになるのだ。会得するというのはこういうことを言うのだと思う。
先日、折り紙の再来を喜んだ時に、ボケ防止にはまだ早い取り組みだと思ったが(参照)、とんでもない失礼をばしてしまった。それどころか、これは芸術の世界観をたっぷり味わえるものだ。この歳になって、折り紙の本を買うことになるとは思いもしなかったが、この本を極めてみたい衝動に駆られる。
困ったな。明日も忙しくなりそうだ。
おまけの話で、本の開き方についてちょっと。
本を見ながら折り紙を折ろうとすると本が閉じてしまう。これを思いっきり開いてしまうと本が傷むので、クリップで開きたいページと表紙を固定すると上手く開いたままになってくれる。コツは、表紙はしっかり開き、見たいページは少し余裕をもってダブつかせて開き、その部分をクリップで挟んで固定する。こうすると閉じないで見やすい。
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