必然的に生ずるミスのリカバリーを従業員に無給で行わせるの?
木村剛さんが次のようなことを仰っています。
本当にお願いだから、社会保険庁の方々には、「何も新しいことをしなくて結構です」と言いたい。頼みから、派遣社員のコストを保険料から払わないでもらいたい。ビラの作成費用も保険料から出さないでもらいたい。万が一にも、そんなことはしないと信じているが、今回の対応のための残業代なんて絶対に払わないでもらいたい。
つまり、木村さんは、社保庁に対し、労働基準法を無視した「サービス残業」を職員に強いるべきだといいたいようです。
今回の問題は、入力を担当した末端労働者の質の問題というより、入力ミスをチェックするシステムを組み込まなかったシステム設計者側の問題だし(入力作業担当者がしっかりしていれば膨大な量の単純データの入力がミスなく入力されるというのは現実離れした仮定だし、人名に読み仮名を振る場合にこれを入力担当者の知識に委ねるというのは、漢字とよみが1対1対応していないこともあり、そもそも無理があるというべきでしょう)、そもそも、今後入力の見直し作業等にあたらされる労働者というのは、当時入力ミスをした労働者と同一ですらないのです。どうして彼らに無給労働を強いるという発想が出てくるのかわかりません。
といいますか、この種の「一定割合でミスが発生する作業」を業務の一環として命ずる場合、「ミスをリカバリするのに必要な作業」まで業務の一環として給与支払いの対象とするのが普通の企業のあり方だと思うのですが、木村さんの会社は違うのでしょうか。
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引用開始
オンライン端末機導入に伴い、覚書別紙7項により次のことを確認する。
作業基準
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