荻野浩次郎さんの問いに対する回答
荻野浩次郎さんという方が、
中東に駐在経験のある知人が面白い問題提起をしていた。いわゆる左巻き…というか、地球市民というかグローバリストに尋ねてみたい、と。と述べています。地球市民でもグローバリストでもありませんが、答えてみましょう。
1.イスラム教徒がイスラム法に従った生活文化を維持するのはいいか?
我々と無関係に暮らしている分には問題がありません。
2.イスラム教徒が日本に移住してくるのはいいか?
出入国管理法に則って移住してくる分には、イスラム教徒であることを理由にこれを拒むのは不合理ですね。
3.イスラム教徒が日本でも彼らの生活文化を守ることはよいか
日本国の法令に抵触しない限度であれば問題がありません。
4.日本でイスラム教徒が多数派になり、一部地域若しくは全国でイスラム法に基づいた統治を行うことを民主的に決定したら受け容れるか。
法令の改正のみならず、憲法まで改姓された場合には、受け容れるとか受け容れないとかという状況ではないと思うのですが。選択肢は、一旦これを受け容れて日本に留まるか、日本を離れるかの選択肢しかありませんね(反政府ゲリラとなって戦うのはどうも。)。
5.日本生まれの日本人がイスラム教徒になるのは良いか。
ご自由に。
6.日本人イスラム教徒がイスラム法に基づいた生活文化をもつのは良いか。
日本の法令に抵触しない限度であればご自由に
7.それが家父長的男尊女卑的でも良いか。
日本の法令に抵触しない限度であればご自由に
8.非イスラム教徒の日本人が家父長的男尊女卑的生活文化を持つのは良いか
日本の法令に抵触しない限度であればご自由に
9. 日本のうちの家父長的男尊女卑的生活文化を持つ集団が民主的にそれに基づいた法を施行維持するのは良いか。
日本国憲法を改正してそのような法令を制定、施行することには賛同しがたいですね。
10.イスラム教徒がオーケーで日本人がだめな場合、その理由は?
設問4は、イスラム法に基づいた統治を行うという決定の当否ではなく、そのような決定がなされた場合にこれを受け容れるかどうかを尋ねるものであるのに対し、設問9はそのような法改正を行うことの当否を尋ねるものなので、次元の違う設問を並べてそのようなことを言われても困ってしまいますね。
自民党の参議院公認候補オープンエントリーに参加されるような方が、家父長的男尊女卑的生活文化の再現を求めておられるのですかね。
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