「コメント欄を閉じればいい」のか?
前回のエントリについて、「コメント欄を閉じればいいではないか」という趣旨のコメントがありました。
ただ、コメント欄等で執拗な誹謗中傷を受けたブログ主が、「コメント欄を閉じれば誹謗中傷コメントを見ずに済むから、ブログの更新を継続しよう」と考えてくれるとは限りません。質の高いエントリーを継続的に投稿できる専門家の多くは、紙媒体等にもコラム等を執筆する機会があり、そこまでしてブログを更新する必要性を欠くからです。
また、仮にそのブログ主がコメント欄を閉じるにとどめブログの更新は継続することにしたとしても、これにより読者とブログ主との間の交流は大いに制約されることになります。
コメント欄で匿名の陰に隠れてブログ主を誹謗中傷したり個人攻撃を行ったりする自由を容認することに、上記のような副作用を超える価値を見いだすことができるのかというと、少なくとも情報源としての価値についていえばそのような価値はありません。あとは、そのようなコメントを投稿して他人(特に、自分よりも社会的に恵まれた境遇にある人々)を不快にすることないしそのようなコメントによりそのような他人が不快な思いにさせられていると認識することストレスの発散効果にどの程度の価値を置くのかということが問題となるくらいです。
そのように考えてみると、「コメント欄を閉じればいい」といってみても、それはネットイナゴがシステム的に放置されることの副作用を軽視できる理由にはなっていないように思います。
« ブログ主にスルー力を求めることのコスト | Accueil | 元高級官僚は渡り鳥して得た退職金を何に使っているのだろう »
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
TrackBack
Voici les sites qui parlent de: 「コメント欄を閉じればいい」のか?:
» コメント欄を閉じれば良いのですよッ! [ekken]
荒らしを許容するわけじゃないけど、誰にでも書き込みができるスペースを設けている以上、迷惑な書き込みを削除するというような多少のコストは覚悟しておいたほうが良いだろうなぁ。
la_causette: ブログ主にスルー力... [Lire la suite]
« ブログ主にスルー力を求めることのコスト | Accueil | 元高級官僚は渡り鳥して得た退職金を何に使っているのだろう »
Commentaires