正直、“たぬかなに一円も投げない勢”の心理がまったく理解できない。彼女が話題に上がるたび、「あーだこーだ」「これは問題だ」と批評だけは一人前にこねくり回し、退屈な日常でくすぶった鬱屈をたぬかなの名前で発散しているくせに、肝心の本人には一銭も払わない。
どう見てもフリーライドの極みだ。イベントに無料で潜り込んで「音響が微妙ですね」なんて批評しているようなもので、乞食根性にもほどがある。
「たぬかなは金持ってるからいいだろ」などと言うが、顔を出し、リスクを背負って、際どい話題を際どい層に向けて発信するというあのスタイルが、どれだけ神経をすり減らす仕事か少しは想像してほしい。あれは決して自動で金が湧く仕組みではないし、投げ銭はその対価としてはむしろ安いくらいだ。
それでも金は払わず、安全圏から石だけは投げつける野次馬が増えているのが嘆かわしい。社会がこれ以上「外野席の乞食評論家」で埋め尽くされる前に、せめて価値を享受したら価値の生産者に報いるという、最低限のマナーぐらいは思い出してほしいものだ。