2025-11-19

ヒストリエ、いま読んでる途中だけど確かにおもしろ

 

おもしろさがどこにあるかは、史実に基くという点でのリアリティ第一から仕掛けられる巧みなストーリー構成コマ割りの絶妙さなど、色んな点が挙げられると思う

 

個人的に一番好きなのは、線の密度の低さからまれる余白のある絵、それが生み出す虚しさのような感覚

特に序盤、主人公の子ども時代描写が儚く、虚しい

記憶の底で何かが燻っている、自分の本性や本能のようなものがいつか目覚めるかもしれないという緊張感に対して、少なめの線で余白が多いコマの見た目上の儚さ

優しい家族と仲の良い友人、高い能力を認められ約束された将来がある、そういう生活が今にも失われるだろうという虚しさ

はるか昔の世界登場人物は当然全員が亡くなっており、栄華を極めた町も人も、すべてが土の下という現実

そういうものが、無駄のない線の絵から滲み出ているような感覚がある

 

虚しさ、儚さを感じられる作品は貴重なので、じっくり読んで、味わっていきたい

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