2025-10-02

鉄血のオルフェンズを再評価する。

マクギリスファリドが突然無能になったのは「脚本家が面倒になって物語をぶん投げたせい」と言われていますがこれは誤りです。阿頼耶識副作用による精神の荒廃が原因です。

描写がなくてわかりにくいのですが。

 

マクギリス・ファリドの終盤の行動が「突然無能になった」と解釈されがちなのは、その背景にある「阿頼耶識(アラヤシキ)システム副作用による精神の荒廃」の描写が不足していたため、視聴者に伝わりにくかったことが大きな要因です。

この解釈は、作中での描写を深く読み解くことで裏付けられます

マクギリスの行動と阿頼耶識副作用

マクギリスの精神状態の変化は、阿頼耶識システム使用頻度と深く関わっています

1. 理想の追求と現実乖離

マクギリスは、理想とするアグニカ・カイエルの再来を目指し、世界を変えるという強い理想を持っていました。しかし、物語の終盤に近づくにつれて、その理想現実ギャップに苦しむようになります

2. 阿頼耶識の負荷と精神への影響

彼の搭乗機であるガンダム・バエルには、阿頼耶識システム本来の性能を引き出すための特殊な調整が施されており、その肉体的・精神的な負荷は非常に大きいと設定されています

過度の負荷:

マクギリスはバエル搭乗後、自身理想実現のために、精神を極限まで酷使し続けます

描写の不足:

彼の精神が徐々に摩耗し、判断力が低下していく過程が、戦術的な失敗や感情的な行動として現れますが、それが「阿頼耶識副作用」と明確に結びつけられる描写が少なかったため、「無能化」と見なされやすかったと考えられます

視野の狭まり:

精神の荒廃により、かつての冷徹合理的だった判断ができなくなり、「バエルに宿るアグニカの意志」といった非合理的もの固執するようになります。これは、理想実現への焦りから精神的な拠り所を求めるようになった結果であり、彼の精神が正常でなくなったことの表れです。

まとめ

マクギリスの終盤の行動は、単なる「脚本の都合」ではなく、「理想の追求と過度なシステム使用による精神的な破綻」という、キャラクター内面に基づいた悲劇的な結末として描かれていたと言えます

彼の最期は、「力を求めすぎた者の末路」として、物語に深く刻まれテーマの一つです。

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