あれだけ毎週のように感想を言い合っていた親父が、最終回のあと、ぴたりと何も話さなくなった。
ファースト直撃世代の親父にとって、カラーとサンライズが共同制作するジークアクスは複雑な思いがあったらしい。 それでも、なんだかんだ楽しんでいるように見えた。
11話の放送後、「これはないな」と一言だけ漏らしていたのを覚えている。
俺にとってジークアクスは、生まれて初めて観たガンダムだった。毎週の放送が楽しみで、親父と話すのも含めて、最高の体験だった。
それが、こんな後味の悪い終わり方になるなんて。
俺にとって、ジークアクスがファーストで、そしてラストのガンダムになった。
もうどうなってもいいや。新作のガンプラの予約も始まっているらしいけど、もう追いかける気力もない。
親子二代でガンダムを楽しむなんて、俺には過ぎた夢だったらしい。