2025-05-23

チョンセとは?

チョンセというのは、韓国独特の住宅賃貸システムで、家を借りるとき家賃を毎月払うのではなく、まとまった大金保証金)を一括で家主に預け、その代わりに数年間は家賃を払わずに住めるという仕組みです。この保証金契約終了時に全額返ってくるのが原則なので、「無料で住めるような感覚」が一部の人にはあるかもしれません。でも、保証金の額は数千万にのぼることもあって、かなりの資金力が必要です。

 

たとえば、ソウルのそこそこのマンションにチョンセで住もうとすると、1億ウォン(約1,100万円)〜2億ウォン以上を一括で預けなければなりません。これは日本で言うと、東京で1,000万円以上をぽんと家主に預けて、2年間ただで住む、みたいなイメージです。預けたお金は家主が投資に回したり、不動産の購入資金に使ったりします。まるで家主に無利子でお金を貸しているようなものですね。

 

面白いのは、若い夫婦独身者が親から支援自分貯金をかき集めてチョンセで住み始めるケースが多いこと。ある韓国の友人は、親が「結婚祝い」として1億ウォンを出してくれて、2年間チョンセで新居に住めたと話していました。「毎月家賃を払わなくていいから、浮いた分を貯金旅行に使えた」と喜んでいましたが、逆に家主が返金できなくなってトラブルになるケースもあり、必ずしも安全とは限りません。

 

このチョンセ制度、昔は韓国の低金利・高成長経済にぴったり合っていたのですが、最近住宅価格の上昇や金利変動の影響で、維持が難しくなってきています。チョンセをやめて毎月家賃をもらう「ウォルセ」に切り替える家主も増えていて、今後どうなっていくか注目されています経済状況や住宅市場に密接に結びついた、なかなか奥の深いシステムなんです。

 

ChatGPT4o

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