2025-05-11

いやー、うちの地元にさ、「アベガー」って呼ばれてる謎の郷土料理があるんだわ。

名前の由来?知らん。

じいちゃんばあちゃんに聞いても「アベガーはアベガーだ」の一点張り。なんかもう、そういうもんだとしか言いようがないらしい。資料も文献も見たことない。マジで口伝オンリー

見た目はね、正直言ってヤバい

初めて見る人はだいたい「えっ…これ、何…?」って顔する。なんというか、黒くて、妙にテカテカしてて、不定形写真撮っても映えないこと山の如し。たまに親戚が集まると出てくるんだけど、子供の頃は本気で怖かった。

何が入ってるのかも、いまいち判然としない。

なんかこう…海の幸と山の幸が戦った末に和解したけど、どっちも原型留めてない、みたいな。独特の香ばしいような、でもちょっと焦げ付いたような匂いがする。

味?うーん、これがまた表現しづらい。

一口目は「!?」ってなる。二口目で「…んん?」。三口目で「あれ…意外といける…のか?」。そして気づくと箸が進んでる、みたいな。ただ、万人にオススメできるかというと、全力で首を横に振る。間違いなく人を選ぶ。

でもさ、不思議なもんで、年に数回、無性にアレが食べたくなる時が来るんだよな。

「あー、アベガー食いてえ…」って。

あれだけディスっておいて何なんだって感じだけど、なんかこう、DNAに刷り込まれてる味というか。ソウルフードと呼ぶにはあまりにもニッチすぎるし、見た目もアレだし、胸張って「うちの郷土料理です!」とは言いにくいんだけどさ。

この間、県外の友人に恐る恐る写真見せたら、「何かの儀式に使うやつ?」って真顔で聞かれたわ。いや、普通に食うやつだから儀式とかないから。たぶん。

お前らの地元にも、こういう「なんで今まで残ってるのか謎だけど、なぜか食べたくなる」みたいな、説明のつかないローカルフードってある?

ベガー、もし万が一どこかで見かけることがあったら…まあ、自己責任で試してみてくれ。俺は責任取らんぞ(笑)

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん