葬式の夢を見た
和室の奥に真新しい木組みの祭壇、真新しい木の棺
喪服の親族が集まっている
コリョウコさんは障害があってずっと入院?してたらしく会ったことはない
横でさめざめと泣く祖母曰わく、彼女には他人の障害を肩代わりする能力があり、ずっと色んな人の障害を肩代わりし続けてきた、
やっと死ぬことができて良かった、と
障害のある箇所を彼女に触れさせることで肩代わりしてもらえるらしく、痔持ちの自分は見知らぬ女性にケツを押し付ける様を想像して勝手にイヤな気持ちになっていた
しかし祖母が「早く燃やしてやりたい」と言ったところで孫にっこり
「そんなのもったいないよ、もうコキン屋さんにきてもらってるんだよ」
「私コキン屋と申します。このような商売なもので差し上げる名刺がございませんで、代わりにこういったものをお配りしております。お見知り置きください」
流暢に自己紹介しながら配られたのは、黄色と緑の和紙を貼り重ねて作られた二つ折りの札入れ
開くとカード入れのあたりに読めない肩書きと名前がかいてあった
コキンは古金と書くらしい
古金氏が言うにはコリョウコさんのご遺体を買い取りたいとのこと
というところで目が覚めた
夢の中でも痔持ちなんて悲しい