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音楽と楽器、そして海外に

 

真夏の大冒険、北海道旅行記(8)6日目、野付半島の先には何もなかった

知床五湖は、車で行ける知床半島の最先端で、ここから先は原生林しかありません。
トレッキングするには、30分の講習を受けないといけない。天気がいいからか10人以上いました。
ざっとコースと湖の位置関係を説明した後、次の図を見ながら熊の話になる。


2021.8     熊のシールは可愛いけど、、、、、昨日も一昨日も出たのか

「熊に会った場合は‥‥‥」
いやいや、熊にあってからどうするかよりも、熊に会わないための注意をして欲しい。
「絶対に食べ物をザックの中に入れないで下さい。熊が寄ってきます。ここで廃棄して下さい。」
もちろん持ってきてなかった。

コースに出ると直ぐに、小ループ(40分)と大ループ(70分)の分岐がある。
講習を受けていた人達は、丁度半々位に分かれていく。うちは時間の都合で小ループ。
「大ループは、昨日、熊が出たので気を付けて下さい。」
気を付けてと言われても、、、、


2021.8     いきなり原生林が続く

ばったり鉢合わせしないように、講習では、音を出しながら歩くようにと言われた。
大ループに入っていった大学生5人組は、拍手をしたり、歓声を上げながら進んでいるのが聞こえたけれど、鬱蒼と茂った原生林の中、すぐに声は聞こえなくなった。まさか、あの声が悲鳴に変わらないよな。

沼をぬって原生林が広がる1本道を歩く。快晴で段々暑くなり最後はTシャツ1枚で歩く。北海道は本当に着るものが難しい。サロマ湖のような天気なら、間違いなく気温は10度近くまで下がる、標高もあるし。


2021.8      一湖と知床連山

沼の向こう岸に鹿がいるのが見える。鹿なら可愛いか。
20分ほど歩くと湿原に出た。目の前の一湖、二湖、正面には知床連山、背後にはオホーツク海という絶景。これだけいい天気というのは年に数日しかないでしょう。
海外で、何度か絶景を見たことがありますが、それに匹敵する位の絶景。自分の国にこれだけの絶景があるのを知らないなんて勿体ない。ここまで来るのは大変だけど。


2021.8      羅臼岳

幸い熊にも会わず、知床五湖を出発。太平洋まで知床半島を横断する途中、標高最高点にある展望駐車場に寄る。目の前は羅臼岳、90度右を向くと国後島が横たわっている。佐渡島の倍近い面積だけあって、大きすぎて全体が見られない。距離はそれほど離れてないので、あそこがロシアなのかと思うと不思議な気がします。


2021.8        パワフルなオヤジ2人組

自転車の前で休憩している2人組。また大学生?と思って近づくと、自分より年上の男性2人組。
「まさか、北海道を自転車旅ですか?」
「関西からフェリーで来て、10日前に苫小牧に上陸したんよ。」
「今日は、最高の自転車日和だけど、この羅臼展望台まできつかったでしょ。」
「雨さえ降らなければ、なんとかなるさ。20年ぶりの北海道旅なんだ。これからオホーツク海に抜けようと思って。」

この景色見ながら自転車旅なんて、1生忘れられないだろうね。旅の途中で会った人と話すのは、海外で時々経験する。国内では余り1人旅は無いので、他の旅人と話すことは少ないのだけど。ちょっとした一言も記憶に残ります。オープンマインド、かな。


2021.8        目の前の海でとれたものか

太平洋に出たところ、道の駅羅臼で、羅臼昆布を買う。「羅臼昆布は、日本中どこでも売っているけど、羅臼で羅臼昆布を買うなんてことは、もう2度と無いだろうね。」洒落では無いのですが。
今日は、一番長い距離を走るかも知れない。さすがに1人で運転すると疲労するので、長距離日程の日は2、3時間運転を変わってもらう。助手席で国後島を見ながら知床半島を南下する。

お昼を食べるお店が見つからない。道の駅で食べてくれば良かった。車で1時間走ってもお店がない。
「こういう時はセイコーマートだね。」北海道のコンビニと言えば、ここ1強。今回何度お世話になったことか。セイコーマートの写真をとるのを忘れたのが残念だ。(ただのコンビニですが。)海風に吹かれながら、お握りを食べる。

北海道5-1
6日目(累積 1,162km)      赤星;屈斜路湖

知床までは、大体コースの予想が着いたので、ホテルも東京で予約して来たけど、知床から先はコースも未定でどこまで進めるかわからないので、走行に応じて泊る場所を決めることにしていました。
昨晩、
「明日は、知床半島を横断して、太平洋岸をぐるっと根室、厚岸を回るコースもあるけど。」
「ここまで来て、摩周湖や阿寒湖を見ないなんてありえないでしょ。」
「内陸コースをとるなら、、、、屈斜路湖あたりまで行けるかな。」
「屈斜路湖には、泊るところあるのかしら。」
という会話をしつつ、屈斜路プリンスホテルを予約しました。今なら一人千円引き!というクーポンを見つけ以外と安価に予約できた。


2021.8     ここより先には道はない

今日、どうしても行きたかったところが野付(のつけ)半島。北海道東岸から、ぴょこっと飛び出た、半島というより砂州。大学時代の北海道の旅で一番先端まで走って国後島を見た思いでの地で、ぜひもう一度行きたかった。
途中、トドワラ、ナラワラという木が立ち枯れている大湿原があった。もっとも、看板も1つ2つだし人は誰もいないから、うっかりすると通り過ぎてしまう。

自動車やバイクで、先端まで来ている人が結構いた、10人位ですが。こんなところに来たいなんて貴方位かと思ったら、結構、(物好きな人が)来ているのね、と伴侶が感心する。

地図をみてもらうとわかる通り、野付半島の先端まで往復すると結構な時間がかかります。野付半島の先端には、昔の記憶では何もなかったけれど、21世紀の今もやはり何もなかった。地の果てをめぐる、こういう旅もいいでしょう。


2021.8       急に飛び出されると驚きます

砂州の上に道路が1本あるだけなので、一番細い所は、右は北海道、左は国後島。大学時代、この付近で路肩から車ごと落ちて、車の前をペシャンコに潰したのだけど、どこだったかな?あの時、ブルドーザーが通りかからなければ、あの車引き揚げられなかったよな。(遠い目)
おっと、時々、鹿が道路に出てくる。気が付くと道路脇に野生の鹿が何匹もいるよ。


2021.8       屈斜路湖に向かう?摩周湖に向かう?        

標津町からは、屈斜路湖に向かって、ひたすら西に進路をとる。道はまっすぐだし、道路脇は原生林が続いているだけだし、西日が眩しかった。ようやく、屈斜路湖と摩周湖の分岐、弟子屈町に着く。もう夕日の時間だ。200km以上も運転して少し疲れたので、今日は、ホテルに直行し、摩周湖は明日でいいよねと相談する。ここから摩周湖に向かっておけば、何の問題も無かったのに。
旅の判断は、本当にちょっとした偶然に左右されます。


2021.8         部屋から眺めた屈斜路湖は驚くほど大きかった

屈斜路プリンスホテルは、市街から離れ湖の脇にポツンと建っている。湖の眺めはこれ以上のところは無いだろうという位の場所。さすが日本一のカルデラ湖だ。天気もいいので、夜は結構冷えるだろうな。

お風呂も夕食も悪くはなかったのですが、「知床第一ホテルには負けるね。」という結論でした。

いよいよ旅も後半だ‥‥‥

Comments
 
私は道東は6回行って殆ど制覇しています。行ってないのは礼文島くらいですね。

基本は女満別空港まで空路で行って帰りは気分で空港をチョイスしていました。
凍った摩周湖も見た経験があります。

屈斜路湖近くの弟子屈に宿を取る事が多かったです。

後半戦も良い旅を!!!
 Re:
おはようございます、kaamiyo.mさん。
6回位行くと、ほぼほぼ回れるでしょうね。ともかく広いですから。
丁度、今回の行程の途中、弟子屈を通過しました。
確かに、四方八方に道路が出ている町なので、ここに泊るのは便利そうですね。
何もなさそうですが(笑)
自分で走っていくのは気持ちがいいですね。

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