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Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして海外に

 

Sugar Loaf Express(1977) by Lee Ritenour(1) オンラインセッションの舞台裏

カラオケの最大のタブーは、前の人と同じ曲を選曲することだと聞いたことがあります。
同じ曲を歌って下手くそなら、「なにやってんだ」ということになるでしょうし、前の人より上手く歌おうものなら、「嫌らしい奴だな」となることは間違いないでしょう。
セッションでもまったく同じだと思います。音楽は競争じゃないからね。

そんなとんでもないことが1度、この曲 Sugar Loaf Expressで起こったことがあります。大学時代なので、いつのライブかは完全に忘れましたが、いろいろな大学の連中がいたので学園祭でないことは確か。

5バンド位が出たのですが、当日、演奏曲を突き合わせると、Sugar Loaf Expressを演奏するバンドが3つ。ついでに、Feel Like Making Love (ボーカル入り)が3バンド、Lovin' you was like a party(ボーカル入り)が2バンドと被りまくり。
当時の学生バンドシーンが、クロスオーバー1色だったエピソードです。
(大阪は全然違ったよ、という情報をつい最近、セッション友達のMisaさんから伺いました。)



自分も余裕で聞いてられるほど上手かった訳ではないので、前のバンドがSugar Loaf Expressを演奏しているのを聞いている時は、なんとも言えない気分になったことを思い出します。

悪夢が終わったライブ後の飲み会では、ギタリストが集まりギター談義に花が咲く。
Sugar Loaf Expressでは、何度も出てくるイントロ(ThemeのDメロとも考えられます)のアルペジオをどうやるかの話になる。当時は、Lee Ritenourの、セミアコ+Orange Squeezer+コーラスの音に全員やられていたので、皆どうやってあの音を再現するかで頭が一杯でした。

アルペジオの音の取り方も何通りかあった上に、当時のBossアナログコーラスの暖かい音は、Lee Ritenourの音とは微妙に違う。あれはデジタルコーラスを使わないと再現不能だよ、なんて話してた記憶があります。

この曲と同じように、印象的なアルペジオをイントロにした曲が結構ありました。今から考えると、当時のプロギタリストも、最新兵器のコーラスでアルペジオを弾くのが楽しくて、そういう曲を作ったのだと思います、絶対に。



お互い初対面のような場で、誰かがギターのアルペジオを弾くと、それに続けてドラムやベース、キーボードが追ってその曲を間髪入れずに弾く、そんな遊びが流行っていました。もちろん、その場に譜面など無いので1コーラス位で終わってしまうのですが。置いてきぼりにされないように、有名な曲の最初は、皆、暗譜していたっけ。

Sugar Loaf Express(Lee Ritenour)、Mermaid Boulevard(渡辺香津美)、Phase Dance(Pat Metheny)、Room335(Larry Carlton)、Breezin'(George Benson)、、、、、、、よくやりました。
(アルペジオではなく、カッティング始まりの曲も入っていますが。)

さすがに中高生ではなかったので、ツェッペリンのStairway to heaven やパープルのSmoke on the waterを弾く人はいなかったな(笑)



今回は思い出話に終始していまいましたが、そんな青春の1コマとも言える曲を1度オンラインセッションでやってみたいと思ったのが今回のスタートです。

いつもは、Coverが出来ましたとブログにアップするのですが、今回は、作成に時間がかかっているので、オンラインセッションの内輪を公開してみようということで、自分が作った仮トラックをあげてみました。オンラインセッションは、この仮トラックと私が作成したアレンジ譜面をメンバーに送付するのがスタートで、各自録音したものをミックスして完成させます。その後、アレンジを話すこともたまにありますが、バンドでなくセッションなので、基本は自己責任でこの仮音源にあわせて演奏・録音しもらったものを、Mixして完成させます。

今回のメンバーに配布したのは、10月1日なので、多分、今頃、最終的な録音に入っているのではないでしょうか。この仮音源が最終的にどんな形に仕上がるのか?多分、次回位に完成版をあげられると思います。よろしければギタリストの方は、仮音源にかぶせてギターを弾いて遊んで下さい。



この仮音源だけ聞いても楽しめないので、Sugar Loaf Express(1977) のLee Ritenour版を2つ、渡辺香津美版を1つあげておきます。

1つめ(Captain's Journey版)だけは、イントロが違います。私はこのイントロは余り好きではない。やはりSugar Loaf Expressはあのイントロアルペジオあっての曲ですから。

2つめ(Gentle Thoughts版)は、今、Amazonで見たらCDが5,770円って嘘でしょ。LP持っているけど、いくらで売れるのかな。

3つめの渡辺香津美版は、Gentle Thoughts(Lee Ritenourの当時のコンボ)との演奏なので、Lee Ritenour版ダッシュといってもいい。私はこのバージョンが一番好きです。通称、鯉のアルバム。

ついでにいうと、1つめのKeyはDave Grusin、2、3つめのKeyは、Patrice Rushenが弾いています。この2人、Lee Ritenourのお気に入りで、Liveは大抵どちらかとやることが多いのですが、まったく違うプレイなので聴き比べると面白い。自分は、圧倒的にPatrice Rushenのキーボードが好きですね。

さて、仮トラックがどんな感じに仕上がるでしょうか‥‥‥

Sugar Loaf Express(1977) by Lee Ritenour(2) Coverしてみた

Comments
 リー・リトナー
自分の場合、リトナーを最初に聴いたのがダイレクトカッティング第1弾で、「キャプテン・カリブ」のベックのような切り込むフレーズ、「ゲッタウェイ」のカッティング、「愛のためいき」のとろけるようなギター、「キャプテン・フィンガー」の驚異のユニゾンに圧倒されて、今でもそれがベストです。

「シュガー・ローフエクスプレス」は、エリック・ゲイルが参加したダイレクトカッティングの方が有名で、スタジオ盤はセルフカバーになるので、あえてアレンジを変えたのでしょうね。

渡辺香津美との共演は、香津美のギターソロも見事で、リトナーは自分と似たようなスタイルで縦横無尽にアドリブを繰り広げる香津美を見て、どんな印象を持ったのでしょうね。
(高中のサードアルバムの参加では、「彼が何をしたいのか」と不満をもらしていましたが・・・)

AKISSHさんの仮トラックは、ごきげんなバッキングで、これにどんなソロが、どんな順番で乗っかってくるのか、すごく楽しみです。
 Re: リー・リトナー
おはようございます、ギターマジシャンさん。
ギター小僧がひっくり返ったのは、そのあたりのアルバムでしたよね。
それまでロックとジャズ、水と油?しかなかった世界に聞いたことのないギターサウンドが聞こえてきたのは本当にショックでした。

私も渡辺香津美ver.の香津美のソロは一番好きですね。
リトナーも自分が新しい世界を切り開いたと思ったら、アジアにとんでもないギター野郎がいたということに驚いたでしょう。リトナーは香津美とこの後、いくつかの機会でコラボしていますが、このアルバムの共演がきっかけだったことは間違いないと思っています。
 Orange Squeezer
軽音バンドのギターの友人が、SG-1000の本体にオレンジ色の四角い箱をカパっと付けて、うれしそうに弾きまくっていました。
当時は流行りましたね。
 Orange Squeezer
こんばんわ、JK4HNN/とっとりLC575さん。
同世代ですね~、Orange Squeezerというだけで、あの光景が目に浮かぶとは!

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