昨日の続きです。
「至高の筆記具」ことトラディオ・プラマンとCDT版プラマンを並べてみました。
● ぺんてる トラディオ・プラマン ¥525
本当は、「オリジナル・プラマン」と並べて撮影したかったのですが、¥210の茶軸な「オリジナル」は、最近とんと見かけなくなってしまいました。
で、「オリジナル」から「トラディオ」への300円UPはまだわかるけれども、CDT版への300円UPは理解できん!…と、私の心の中の「財布の紐を握っている部分」がささやくんですね。「ちゅうか、このシールは何よ!別にアルミ微細加工のクリップに高い差額払いたくねぇよ!」てな具合。
あまり、CDT版プラマンばかりを槍玉にあげても仕方がないので、もう少し違う角度から、自分の想いを見つめてみたいと思います。
「至高の筆記具」ことトラディオ・プラマンとCDT版プラマンを並べてみました。
● ぺんてる トラディオ・プラマン ¥525
本当は、「オリジナル・プラマン」と並べて撮影したかったのですが、¥210の茶軸な「オリジナル」は、最近とんと見かけなくなってしまいました。
で、「オリジナル」から「トラディオ」への300円UPはまだわかるけれども、CDT版への300円UPは理解できん!…と、私の心の中の「財布の紐を握っている部分」がささやくんですね。「ちゅうか、このシールは何よ!別にアルミ微細加工のクリップに高い差額払いたくねぇよ!」てな具合。
あまり、CDT版プラマンばかりを槍玉にあげても仕方がないので、もう少し違う角度から、自分の想いを見つめてみたいと思います。
文具店や雑貨屋さんで出会う、「デザイン優先の文具」達。自分の好みのものもあれば、「え?」と目を疑うものもあります。でもまぁ、初見で言葉を失うようなモノであっても、「俺は買わないけれど、きっと好きなヒトがいるんだろうねぇ」ぐらいの気持ちで、そんなに思い悩むことはありませんし、すぐに忘れてしまいます。たまーに大逆転で、時間を置いて改めて眺めてみたら、妙な色気を発見してしまい、「あらあら いいじゃないの」とはまってしまう事だってあります。
ところが、CDTのような「マーケティング」「仕掛け」「ムーブメント」「コラボレーション」「新規市場開拓」「個性的なライフシーンの提案」という、わかったようなわからんような、「パワーポイントでプレゼンテーション的プロジェクト」によるプロダクト(ややこしい)っぽいモノと出会うと、どうも出会い一発目から「30点減点」の傾向にあるようです。私の感覚としては。
さらに、「原価低減」「採算性確保」なんていう、工業製品を製造して販売する上であたりまえといえばあたりまえなんですけれども、「作り手の都合」を、「買い手のための工夫」よりも強く感じてしまうと、もう駄目。さらに気分は「50点減点」です。CDTの場合は、さらに「お付き合いだし、極力自分の懐を痛めたくないなぁ」「一応のっかっといてリスク最小で旨味が出ればオッケーかなぁ」という、腰の引けた臭いがうっすらと漂っているため、減点は50点どころじゃ済まない状態です。
「買い手のための工夫」は、機能であったり美観であったり、アプローチはいろいろあると思います。「便利だな」「カッコイイなぁ」のために、如何に作り手が努力したかという事。それが、あからさまな場合もあれば、しばらく使ってみて「おお!そういう意味かぁ…」と感動することもあります。それが無い場合…悲しいかな、どんなに大々的なプロジェクトであろうが、有名なデザイナーが参加してようが、名の通ったメーカーであろうが、果てしない減点が脳内で行われるわけです。
文具好きや雑貨好きをターゲットにしている(販路が雑貨やこじゃれたショップだし)のであれば、そういった店にどんな客が来るのか。その客が、何故100円均一のメモ帳じゃなくて、RHODIAを選ぶのか、Moleskineを選ぶのか、LAMYを選ぶのかを、「メーカーが」真剣に考えるべきだと思います。そういう「考えるコト」を、どこかの「業界仕掛け人」…統括プロデューサー的な誰かだかチームだかが居る(ある)のでしょうけれど、そんな偏ったセンスの持ち主に丸投げてしまうことで、(少なくとも私にとっての)悲劇が発生しているのだと思います。メーカーで普通に1本200円の筆記具を何十年も作って売っている人ならわかるはずです。駄目かどうかぐらい。
メーカーにとって、500円の文具の営業利益がどの程度かはまったくわかりません。たぶん、微々たるものでしょう。100円あればいいほうかもしれません。その1本500円を1本だけではなくて、何本も何回も購入するのは、どんなユーザーなのか。ある固有デザイナーのコアファンなのか、その文具の書き味を愛しているユーザーなのか、それを世に出すのは「誰が満足するためか」を、真剣に考えてメッセージをこめてほしいのです。
日本の文具メーカーがつくる文具は、間違いなく世界最高水準です。奇をてらったものではないかぎり、確実に書け、書かれ、切れ、消せ、貼れます。とても真面目で精密な「つくり」です、海外の文具に時として見受けられるような、腰が砕けるような手抜きは無いといってもいいでしょう。真面目さはその製品のあらゆる部分に、意味と理由を刻みます。これがこうなっているのはこんな理由で…と、「その製品のすべての事柄について、ちゃんと説明することが出来る」…それがメーカーとしての、または、プロダクトデザインの真面目さでありましょう。
日本の文具メーカーは、その「真面目さ」を愛されているのではないでしょうか。「真面目さ」を「安心感」と言い換えてもいいでしょう。メーカーの真面目さを感じ、工夫や情熱やメッセージを感じてこそ、私はその製品を愛することが出来るのだと、そう思います。
ところが、CDTのような「マーケティング」「仕掛け」「ムーブメント」「コラボレーション」「新規市場開拓」「個性的なライフシーンの提案」という、わかったようなわからんような、「パワーポイントでプレゼンテーション的プロジェクト」によるプロダクト(ややこしい)っぽいモノと出会うと、どうも出会い一発目から「30点減点」の傾向にあるようです。私の感覚としては。
さらに、「原価低減」「採算性確保」なんていう、工業製品を製造して販売する上であたりまえといえばあたりまえなんですけれども、「作り手の都合」を、「買い手のための工夫」よりも強く感じてしまうと、もう駄目。さらに気分は「50点減点」です。CDTの場合は、さらに「お付き合いだし、極力自分の懐を痛めたくないなぁ」「一応のっかっといてリスク最小で旨味が出ればオッケーかなぁ」という、腰の引けた臭いがうっすらと漂っているため、減点は50点どころじゃ済まない状態です。
「買い手のための工夫」は、機能であったり美観であったり、アプローチはいろいろあると思います。「便利だな」「カッコイイなぁ」のために、如何に作り手が努力したかという事。それが、あからさまな場合もあれば、しばらく使ってみて「おお!そういう意味かぁ…」と感動することもあります。それが無い場合…悲しいかな、どんなに大々的なプロジェクトであろうが、有名なデザイナーが参加してようが、名の通ったメーカーであろうが、果てしない減点が脳内で行われるわけです。
文具好きや雑貨好きをターゲットにしている(販路が雑貨やこじゃれたショップだし)のであれば、そういった店にどんな客が来るのか。その客が、何故100円均一のメモ帳じゃなくて、RHODIAを選ぶのか、Moleskineを選ぶのか、LAMYを選ぶのかを、「メーカーが」真剣に考えるべきだと思います。そういう「考えるコト」を、どこかの「業界仕掛け人」…統括プロデューサー的な誰かだかチームだかが居る(ある)のでしょうけれど、そんな偏ったセンスの持ち主に丸投げてしまうことで、(少なくとも私にとっての)悲劇が発生しているのだと思います。メーカーで普通に1本200円の筆記具を何十年も作って売っている人ならわかるはずです。駄目かどうかぐらい。
メーカーにとって、500円の文具の営業利益がどの程度かはまったくわかりません。たぶん、微々たるものでしょう。100円あればいいほうかもしれません。その1本500円を1本だけではなくて、何本も何回も購入するのは、どんなユーザーなのか。ある固有デザイナーのコアファンなのか、その文具の書き味を愛しているユーザーなのか、それを世に出すのは「誰が満足するためか」を、真剣に考えてメッセージをこめてほしいのです。
日本の文具メーカーがつくる文具は、間違いなく世界最高水準です。奇をてらったものではないかぎり、確実に書け、書かれ、切れ、消せ、貼れます。とても真面目で精密な「つくり」です、海外の文具に時として見受けられるような、腰が砕けるような手抜きは無いといってもいいでしょう。真面目さはその製品のあらゆる部分に、意味と理由を刻みます。これがこうなっているのはこんな理由で…と、「その製品のすべての事柄について、ちゃんと説明することが出来る」…それがメーカーとしての、または、プロダクトデザインの真面目さでありましょう。
日本の文具メーカーは、その「真面目さ」を愛されているのではないでしょうか。「真面目さ」を「安心感」と言い換えてもいいでしょう。メーカーの真面目さを感じ、工夫や情熱やメッセージを感じてこそ、私はその製品を愛することが出来るのだと、そう思います。
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私たちは国産文具に対してとても安心感を持ち又逆に性能上不具合があれば(それが100円の物であっても)非常に不愉快に思います。
大量生産なのでなにか不具合が出てもおかしくないんですがほとんどの場合かなりの割合で不良品はでてきません。
筆記具はその生産量に比べて品質管理もできていてインクの種類も豊富で内容が充実しているのにその子達が着てる洋服はなんだか趣味が「アニメ」っぽいものばかり。
私はCDTの商品はまだ見かけていないので評価できませんがやまかつさんの反応を見てると見なくて正解なのかもしれないとおもってしまいます。
せっかく「着せ替えて」あげるのならもっとおしゃれな洋服にしてあげて欲しいですね。
せっかくの中身が泣いているように見えます。
CDTの場合、
現実のアイテムは既存商品(& 既存コンセプト)の安易な焼き直し(に見える)。
蒼々たるメーカー名があれだけ並べば、期待しないほうがおかしいです。
何より実物を見ても、「新鮮さ」や「美しさ」、「おもしろさ」といったような
感覚をまったく呼び起こされないところは、あれだけ大きなプロジェクトとして、
かなり致命的だとおもいます。
以上は私感です。お許しを。m(_ _)m
シールって。。。
いつも楽しく拝見してます。
さて、細かいことですが、
キャップのシールって、
販売時に色を峻別するためのシールで、
使用時は基本的には剥がすものではないのでしょか?
よく、色やシャーペン、ボールペンを区別するために、
シール貼ってあったりしますよね?
それとは違うんでしょうか?
ちょっと、そうかなって思ったもので。
どうですか?
機能面はもう至高の域に達しているのですから、あとはセンス。すっきりシンプルにするだけでもいいから。
昨日クレールフォンテーヌとRhodiaの山に埋もれその偉大さを改めて思い知りました(決して安物じゃないですけどね!)。
どうも…
わっしーさん:
>せっかくの中身が…
まさに、生かすも殺すも…だと思います。
特に、このシリーズでは、自分の空間を豊かに好みに素敵にしたくて来店してくるような客層を狙っているからこそ、「ショップ」系に展開しているはずです。それが、ちーとも製品で表現されてないから駄目(←あーあ、書いちゃった)だと強く思うわけです。
中身、よく出来てるし、好きなんですけどねぇ…(T-T)。
ブンキチさん:
>実物を見ても、「新鮮さ」や「美しさ」、「おもしろさ」といったような感覚をまったく呼び起こされない…
そうなんですよ。「Craft Design Technology…?」と、タイトルの後に「…?」をつけたくなるっちゅうもんです。
変なたとえですが、「総合エンターティンメントセンター建設中!」でわくわくしていて、出来上がったところに500円出して入ってみたら、6ホールしかないパターゴルフ場しかなくって、それって隣に昔からあるダイエーの屋上で200円で出来るぞオイ…みたいな感じでス(^^;)。
くぉれむさん:
はじめまして。いらっしゃいませ(^^)/。
>キャップのシール…
それが、あきらかに剥がす用ではないんですよ。区別シールはバーコードなんかと一緒に色三角が印刷された透明地のものが、キャップに貼ってあります。
私が激しく嘆いているのは、キャップの天辺にわざわざ円形の窪みがつくってあって、そこにおっきく貼り込んであるシールなんです。ううう…(T-T)
ぴこりんさん:
センス…大切です。無印良品の文具が売れているのは何故か…を、どのように分析しているのか、ちょっと聞いてみたい気がします>各メーカーの小売担当様。
>昨日クレールフォンテーヌとRhodiaの山に埋もれ…
本当に埋もれておられそうで…想像しちゃいました。雪崩注意でございます(^^;)