よく読んで、あとの問いに答えなさい。
「ナフサは中東輸入分がないと約6割(従来比)の調達量となるはずのところ、この中東以外からの調達倍増により、約8割まで回復しています。川下在庫(約2ヶ月)と、中東以外からの輸入と国内での精製(約2ヶ月)で、化学品全体の国内需要4ヶ月分を引き続き維持しています。」
また、以下のことがわかっています。
・中東以外からのナフサ調達量は月45万kLから月90万kLに倍増した
・原油備蓄は6,000万kL、精製能力上限は月1,484万kL、ナフサ得率は10%である
・ナフサを分解する装置(クラッカー)は稼働率が60%を下回ると工程が不安定になり、停止しなければならない
・クラッカーを一度停止すると、再稼働には1ヶ月以上かかる
(1) この発表から、政府が想定しているナフサの月間需要を求めなさい。
(2) (1)の答えと実際の月間需要287万kLとの差を求めなさい。
(3) 「約8割に回復」が成り立つには、国内精製が月何万kLである必要がありますか。また、平時の116万kLとの差から、政府がどのような前提で計算しているか答えなさい。
(4) 備蓄原油から作れるナフサは最大で月何万kLですか。また、備蓄が尽きるまで何ヶ月以上ありますか。
(5) 備蓄原油は2ヶ月で尽きないにもかかわらず、政府が「2ヶ月分」としている理由を考えなさい。また、2ヶ月後に何が起きるか、クラッカーの性質をふまえて説明しなさい
発表文では、
倍増後 → 約8割
となっています。
45万kL/月 → 90万kL/月 なので、増加分は 45万kL/月 です。
この 45万kL/月 が、発表上は
需要の 8割 − 6割 = 2割
に相当するはずです。
D とすると、
0.2𝐷=45
𝐷=225
答え:月225万kL
287−225=62
答え:62万kL/月
225×0.8=180
つまり、政府は中東なしでも総供給が 180万kL/月 になると見込んでいます。
R とすると、
90+R=180
R=90
116−90=26
差:26万kL/月減
政府が置いている前提
国内製油所のナフサ生産も平時の 116万kL/月 から 90万kL/月 に落ちる
という前提を置いています。
つまり、中東分が止まれば国内精製も平時どおりには維持できない という前提です。
精製能力上限は 月1,484万kL、ナフサ得率は 10% なので、
1484×0.1=148.4
次に、原油備蓄は 6,000万kL あるので、精製能力上限いっぱいで回したときの継続可能月数は
6000÷1484≈4.04
したがって、
備蓄が尽きるまで:少なくとも約4か月
まず理由
それでも政府が「2か月分」と言っているのは、原油そのものが2か月で物理的に尽きるからではない と考えられます。
理由は主に次の通りです。
実需は287万kL/月
不足は
287−180=107
毎月107万kL不足
政府の「4か月分」は、想定需要225万kL/月を前提にした計算
クラッカーは 稼働率60%未満 になると不安定化し、停止が必要
しかも 一度停止すると再稼働に1か月以上
2か月後に起きること
つまり最初の2か月は、在庫を取り崩して不足を埋めながら何とか回せる可能性があります。
しかし2か月たつと川下在庫が薄くなり、その後は供給不足が直接クラッカーに響きます。
供給が実需に届かなければ、各クラッカーに十分なナフサを配れず、一部設備の稼働率が60%を下回る おそれが高いです。
すると、
クラッカー停止
再稼働に1か月以上
単なる「少し足りない」ではなく、供給が段差的に落ちる
まとめると
政府が「2か月分」と言うのは、
在庫を使って現在の需要をしのげる“実務上の猶予期間” を示しているため
です。
そして2か月後には、在庫緩衝が切れて、供給不足がクラッカー稼働率の低下として表面化し、停止→再起動に長期を要するため、化学品供給が急激に悪化する と考えられます。
(1) 月 225万kL
(2) 62万kL/月
(3) 国内精製は 90万kL/月 必要。平時との差は 26万kL/月減。
→ 政府は 中東途絶で国内精製も116→90に落ちる前提 で計算している。
(4) 備蓄原油から作れるナフサ最大量は 148.4万kL/月。
「2ヶ月後に重大な供給停止が起きる」って前提で問題を作成して、それをAIに回答させれば、 AIは「2か月後に重大な供給停止が起きる」って回答するに決まってんじゃん。そんなことや...
話がアベコベやで 2か月後以降が実はヤバいという内容を誤魔化しながら出してるのは政府で、AIはそれをわかりやすく示しただけやね 対策を示すべきなのは政府で、それをしないのも政...
備蓄が尽きるまでの期間の計算に毎月の原油の輸入量を含めていないので不正解です。
輸入できとらんから備蓄使ってるんやで