収納しないブログ

持ち物を減らして収納術不要の暮らしを目指しています

縮む日本と、片付けのタイムリミット。

「汚家」育ちの収納しない系お片付けブロガー優多(ゆた)です。

70代半ば団塊世代の父と、60代後半の母が暮らす実家(木造2階建て築45年)は、夥しい量のモノで溢れています。

「散らかった実家」で暮らす老親のことは気になりつつも、当の本人たちが「モノを手放す気持ち」にならない限りは、私が勝手に片付けることはできない—。両親から「片付けたいから手伝って欲しい」と言ってくれるまで、私からは片付けを強制することはやめよう—。もし、モノを多く残したまま両親が亡くなることになったなら、娘として、腹を括って「遺品整理」をしてあげよう—。

数年来、そんな風に割り切って過ごしていましたが、もしかしたらそんな悠長なことは言っていられない事態になるのかも…と最近、考えるようになりました。

きっかけは、都市部でも顕著になっている「人手不足」。

 

NHKが「働き手クライシス」と題して定期的に報道しています▽

www3.nhk.or.jp

リクルートワークス研究所のまとめで、「団塊ジュニア世代」(1971年〜1974年生まれ)が65歳以上となる2040年には約1,100万人の労働力不足に陥るとの予測が示されています。

上記にリンクを張ったNHKのWEB特集でも、担い手不足によって通勤に使う路線バスが廃止されたり、福祉や買い物、美容といった生活に身近な場面で働き手の不足が進んでいる現状が紹介されています。

物流や飲食、ホテルやタクシー業界の「働き手不足」に関する報道も、目にする機会が増えています。身近な例では、私が「朝勉強」でよく利用しているコーヒーショップも、夕方に早々と閉まる日があったり、ガラスコップで提供されていたイートインのアイスコーヒーがプラカップに変更される日があったり(洗浄が間に合わない?)と「人手不足」の影響をじわりと感じます。

人口減と高齢化に伴う「働き手不足」の影響は、団塊世代が全て後期高齢者となる2025年以降、より深刻さが顕著になることでしょう。

私の父も、まさに団塊世代。体が弱っていく中で、介護が必要になった場合、否応なく「モノで溢れた家」を片付けなければならない時期が来るでしょう。

実家に溢れるモノの量を考えると、不要品を仕分けて捨てるにしても、家庭ごみ回収では間に合いません。自家用車でごみセンターを往復するのにも限界があります。しかるべき業者を経由して大型トラックを手配し、家具や家電、積み重なった祖父母の遺品などをまとめて処分するしかないと考えています。

が、この深刻な「働き手不足」の未来予測を踏まえると、「片付けたいけれど、片付けられない」事態に陥りかねないと心配になってきました。

トラックを手配しようにも、運転してくれる人や搬出してくれる人がいない…。

「1年中、繁忙期」のような状態で、運び出しを依頼しても数ヶ月待ちな上に料金も高額…。

遠くない未来に、そんな「片付けたいのに、片付けられない」状況がやってくるのではないでしょうか。

体力が弱ったり運転ができない高齢者にとって、「片付け」は想像以上に骨の折れる作業でしょう。家族が手伝ったとしても、特にモノの多い(我が実家のような)家では、業者の協力がなければ「捨てる」作業にも限界があります。

 

迫り来る「本格的な人口減少・働き手不足」の局面を想定して、実家の片付けに着手していかなければ—。そんな風に考え始めています。

お盆に帰った時に、改めて父母に「片付け」の話をしてみよう。

「片付けのタイムリミット」が迫っているのを、じわじわと感じる今日このごろです。

 

明日も愉快な人生を〜