中学受験しない、お菓子を手作りしない、家で揚げ物をしない、低燃費子育ての行方。

月１回ペースで通っている美容室の施術中に渡される女性誌の中に40代向けファッションライフスタイル誌「STORY」があるのでほぼ毎月なんとなく目を通しているのだけれど、ここで連載されている「中学受験」をテーマにした小説がなかなか興味深いのです。

その名も「トロフィー・キッズ」

 

加熱する中学受験戦線の渦に巻き込まれる、３人の40代女性の姿が描かれます。

STORYのウェブ版でも読めるよ▽

storyweb.jp

中学受験の是非はさまざまな場所で語られていますし、それぞれの家庭の事情や考え方があることだと思うので私自身は反対も賛成も特に意見はありません。

 

ちなみに我が家には中学２年と小学６年の娘がいますが、どちらも中学高校は公立に通う予定です。

小説「トロフィー・キッズ」の富裕な世界に関しては、「何だかすごい世界がある」と、新幹線の窓から遠くに見える富士山を眺めるような気分で物語を追っています。

 

中学受験が盛んな地域に暮らしていたら、もしかしたら「より子供の特性に合った教育」を求めて私立中学の受験を検討していたかもしれません。そうはいっても、学歴に関しては本人の能力と意向次第なので、親が先回りしてあれこれ心配しても仕方ないかなと思っています。

 

子育ての考え方については過去にいくつかエントリをアップしています。良い機会なのでまとめてみました。

子育てのゴールがあるとすれば、「自分の感受性くらい　自分で守れ　ばかものよ」という、茨木のり子さんの詩の一節が思い浮かびます。思うようにいかない出来事を他人のせいにせず、努力と才能と運の範囲で自分の進む道を選び取る胆力を養おうね、ということ▽

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基本的に低燃費人生万歳な感じを踏襲して、「鳴かぬなら鳴かなくてもいいよホトトギス」の心意気で子育てをしています。親が怒鳴ったところで子供の心には何にも響かないと思うし。子供を最上位に置きすぎない、って大事と思う。そっちの方が子供も気楽な気がするし▽

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学歴は愉快な人生の必要条件じゃないけれど、金勘定は必須スキルだと思うの。

努力と才能と運の範囲で、自分の適性に合った仕事を見つけて、適度に社会の役に立ちながら楽しく生きていって欲しいと母は願っているから、「確かな金勘定」は身につけて欲しいと思ってる。ケチになれって意味じゃないです▽

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家庭料理における信条が二つあります。

「家で揚げ物をしないこと」、そして「お菓子を手作りしないこと」です▽

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母さんは夜なべをして手袋を編む暇があったら布団に入って寝てください。しまむらで手頃な可愛いやつ買ってくれば良き。手作り信仰に囚われて寝不足でイライラしているくらいなら、子供には既製品を買い与えて、ママンはちゃんと寝て機嫌良く暮らしていた方が家族の幸せにつながると思うんだけど異論ありますか。

 

自分の子供時代を振り返ってみても、親から先回りして指図されたことに関しては途端に興味を失ってしまっていたから、あれこれ心配しすぎて益になることってあんまりない気がしています。

 

以上、こんな感じでやっている低燃費子育ての結末はどうなるのかまだ分からないので、このスタンスが正しいかどうかは断言できませんが、まあなるようになる、でいいんじゃないですか。だめですか。

 

親が望んだようになんて子供は育ちません。というのは自分がそうだったから実感を持ってそう思うし、それで良いと思っています。

 

娘たちには好きに楽しく生きてほしい。それだけです。