苔の森の小屋へ ~白駒池・にゅう 1日目その2
山小屋泊りがしたく、1泊2日で向かう北八ヶ岳の白駒池・にゅう。
ここまでの経緯はコチラ↓
苔の森の小屋へ ~白駒池・にゅう プロローグ
苔の森の小屋へ ~白駒池・にゅう 1日目その1
9:13 にゅう山頂(標高2352.15m)
タイムは1時間53分(標準CT1時間45分)と、目標(2時間10分)をクリア。
”にゅう”は刈り取った稲藁を円柱形や円錐形に積み上げた”にう”が語源とされ、標識にはニュウ、ニュー、にう、乳(にゅう)と、表記ゆれが多い。
記念の三角点(三等・乳岩)タッチ。
点名は”乳岩”とストレートで、まさにビーチクタッチ(笑)
山容が乳房に似ていることが山名の由来とする説もあり、触れると「いやぁ~ん❤」という声が聴こえる(大ウソ)
眼下には原生林に囲まれた白駒池。
北側には今回パスした硫黄岳(2760m)
その隣には8月に登った東天狗岳(2640m)と(西)天狗岳(2646m)
山頂は狭いので、にゅうの肩(標高約2336m)に移動して小休止(9:19)
次の目的地中山(2496m)に向けてハイク再開(9:26)
中山展望台までの目標CTは1時間10分(標準CT1時間 ※ヤマケイでは1時間20分)
1日目 距離:7.1㎞ 累積標高差:↑506m↓487m 標準CT:4時間25分 |
8:00白駒池入口~8:20白駒荘8:30~10:10にゅう10:25~11:35中山展望台11:50~12:50高見石小屋13:15~13:50白駒荘 |
目標CT:5時間50分(うち休憩:1時間5分) |
前半は稜線をなだらかに登っていく。
硫黄岳や天狗岳にはガスがかかり出した(-_-;)
この辺りの紅葉は終盤。
左側が切れ落ちた稜線上だが、道幅があるので特に問題はない。
時折出現する紅葉を愛でつつ進んでいく。
ボーナスステージが終了し、傾斜がキツくなる(9:53)
後続者に道を譲りつつ、マイペースでよたよた登っていく。
ようやく急登を登り切る(10:10)
立ち枯れしたシラビソの林間を進んでいく。
10:26 にゅう分岐(標高約2457m)
左(画像では右)に進むと中山峠で、中山は右(画像では左)へ。
この一帯は立ち枯れしたシラビソの森で、縞枯れ現象が見られる。
日本においてはシラビソ・オオシラビソ優占林に限って出現し、帯状に枯れるため、遠くから見ると白い縞(しま)模様のように見える。
縞枯れゾーンを抜けて、再び生き生きとした緑のシラビソ林へ。
縞枯れ現象は山の自浄作用や再生(regeneration)とも考えられており、相関関係があるとされる山頂高度(2300~2700m)と森林限界(2500~2700m)が重なる北八ヶ岳エリアに多く見られる。
このエリア、なぜかソロの女性ハイカーが目立つ。
それもアラフォーからアラカンぐらいの年代で、それ以下、それ以上の年代ではカップルがほとんど。これもなにか相関関係があるのかも(笑)
中山に向けてなだらかに登っていく。
10:44 中山山頂(標高2496m)
標識が見当たらず、林間で眺望もないためスルー。
10:48 中山展望台(標高約2482m)
にゅうから1時間22分(標準CT1時間) ここで2度目の小休止。
雲がすぐ真上に垂れ込め、風も少し強くなってきた。
好天だと北アルプスや中央アルプスが望めるようだが、生憎の空模様。
雨が降っていないだけ良しとしよう。
次の目的地、高見石小屋に向けたハイク再開(10:58)
高見石小屋までの目標CTは1時間(標準CT1時間5分)
大きな岩がある坂をダラダラ下っていく。
傾斜はそれほどないが、木の根も多いので雨の日は滑りやすく注意。
オコジョの森
代表するコケはクロゴケ(黒苔)で、日当たりの良い岩の上に群落を作る。
オコジョに出会えないかと周囲に目を配るも、残念ながら出会えず。
12:04 高見石小屋(標高約2267m)
中山展望台から1時間6分(標準CT1時間5分)
ここの名物はあげパン。
提供時間は10時~14時。ただし隔月で毎週火曜もしくは水曜(10月は水曜)が定休になるので注意。
高見石小屋
普段は5種類から2個500円でいただけるが、この日は全5種セット(1,100円)のみ。
まぁ、元々5種類全部を食べようとしていたので問題ないが(笑)
先ほど登ったにゅうの山バッジ(600円)も購入。
注文から10分ほどで名前が呼ばれる。
店内でもいただけるが、靴を脱ぐのが面倒なので小屋前のカウンター席へ。
手前からきなこ、ココア、抹茶、チーズ、黒ゴマ。
コケモモジュース(
あげパンと一緒の注文の場合、ドリンクは▲50円引き。
黒ゴマから時計回りでいただく(笑)
揚げたてのせいか温かく、外はカリっと、中はふんわりで美味しい!
小屋前の座席はそれほど多くないので、食べ終わったらすぐに譲るのがマナー。
せっかくなので小屋裏にある高見石へ(12:31)
溶岩塊のゴーロ場を登っていくので、ザックや登山ポールはデポした方が良い。
4分ほどで到着(12:35)
眼下には白駒池。
天気が良いと北アルプスの水晶岳(黒岳)(2986m)、立山(3015m)、剱岳(2999m)などを始め、火打山(2462m)、妙高山(2454m)、四阿山(2354m)、浅間山(2568m)、木曾駒ヶ岳(2956m)など、数多くの日本百名山が望めるそうだ(涙)
先ほど登ってきたにゅうも全く見えない。
下りも慎重に降りていく。
白駒池までは2ルートあり、コースタイムが短いのは高見の森経由ルート(25分)
うん? なんだ?
スリップ注意! この先の登山道は滑りやすく、大変危険です。
おいおい…(-_-;)
案内看板で確認すると急な下りとあり、もう一方はなだらかな下り。
迷わず、なだらかな下りのカモシカの森経由ルート(35分)をチョイス(笑)
カモシカの森経由ルートは小屋横を登っていくので、コース間違いに注意。
12:52 渋の湯分岐(標高約2260m)
左に行くと、賽ノ河原を経て渋の湯に至る。
12:53 丸山分岐(標高約2260m)
白駒池には右へ。直進すると丸山(2330m)を経て麦草峠に至る。
前方には登りでデッドヒートを繰り広げた女性。
どうやら下りは苦手なようだ。
カモシカの森
代表するコケはセイタカスギゴケ(背高杉蘚)で、日本最大のスギゴケ。
確かになだらかな下りだが、慎重に下っていこう。
13:20 分岐(標高約2128m)
ようやくここまで戻ってきた。
すっかり曇り空になってしまい、湖面も風で少し波立っている。
13:25 白駒荘(標高約2115m)
高見石小屋から36分(標準CT35分)
周回タイムは6時間5分(標準CT4時間25分)で、ほぼ目標(5時間50分)通りと、今回も自分の実力を的確に見越した計画だった(笑)
苔の森の小屋へ ~白駒池・にゅう 1日目その3 につづく…
やっぱり、山っていいね!
☆☆☆ランキング参加中です。☆☆☆
にほんブログ村
応援のポチッ、お願いします。
↓こちらもポチっとよろしくお願いします。
- 関連記事
-
- 苔の森の小屋へ ~白駒池・にゅう 1日目その4 2024/10/27
- 苔の森の小屋へ ~白駒池・にゅう 1日目その3 2024/10/26
- 苔の森の小屋へ ~白駒池・にゅう 1日目その2 2024/10/25
- 苔の森の小屋へ ~白駒池・にゅう 1日目その1 2024/10/24
- 苔の森の小屋へ ~白駒池・にゅう プロローグ 2024/10/23