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【ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo】“カワイイ”は、世界を救う! 23

目次

4779 : 雑談鳥類 ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 20:30:49 ID:b2T8S2D7

21時からです

政ちゃんはナチュラルに皇帝ムーブするから「朕が贈られるのは当たり前だが???」ってのを当然の如くやる



4780 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 20:40:14 ID:JCAL7gi7

千年くらい皇帝ムーブし続けた漢だから…w



4781 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 21:16:17 ID:b2T8S2D7

ナイアチャンはちょっと特別な力を持ってるだけなのでそんなに強くはないのかもしれない

ではやっていく



4782 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 21:18:53 ID:JCAL7gi7

カワイイヤッター!!


4784 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 21:20:38 ID:LSaLs5Bd

カワイイことになった。



4785 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 21:26:09 ID:b2T8S2D7






           _                                                            '    '
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    V.ム   | .|   ::/ /:::::;、:::::::!////l  l ,.イニニヽ、_ _-‐==ニニニニiニ二/γ.)   .>'"       .//_/イ_'     ゙ ̄.ヽニ/  , '"
 〈.ヽ  ∨ム  .| .|  .:/./:::::/ /::::::!_ >‐'''''' ー、二二ニニー-- ._.-=ニ二{ニニ入 .>'"              '.__   .'     ' { .}.!/ /
__ヽヽ  Vム  !_|  /./,. -‐ '"´      ,.-、 .!ニ二二二二二二二ニ=‐- .>'"             ,.' (  .)   '     '  `´/{/
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┌──────────────────────────────────────────────┐
│   荒野に風が吹き荒ぶ中、正律軍は暑い昼の行軍を避け、夜間での行軍を続けていました。        ....│
│                                                                    │
│   数多の兵器に武装、そして多くの兵達を従えるのは、律の王クラネスです。                  ...│
│   今宵こそはかの「聖剣のルドウイーク」を屠り、獣の国の抵抗を終わらせるべく馳せ参じたのでした。   ...│
└──────────────────────────────────────────────┘





4787 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 21:33:55 ID:b2T8S2D7






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ニニ二ム   {    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l    l           ヽニ二二\     \ 二 イ,.l ̄ , !―‐-        、ニニ二二二/ '
ニ二二二\_!. O    ト 、  O l.     l            、ニニニ>__  ,.-'"_,,... -‐__ ヽ´           、ニニニニl .l
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          /二二ヽ. { ‐- .{._,.. )      ̄ ̄´          'ニニ二二二二二二二二,                ,ニニ二
            , '/ 'ニニニ=‐- __{_,.イl                     ニ二二二二二二二二二,             ハ. }ニニニ
.         //  'ニニニニ!  lニニl                      'ニニニニニニニニニニニ,            l. V!二二
.     //     .'ニニニ二l   lニニ',                    iニニニニニニニニ二二二,       {ヽ     ', .}|二二
┌──────────────────────────────────────────────┐
│   一糸乱れぬ行軍は、まさに正律の名に相応しい士気と練度を物語っています。                 │
│                                                                    │
│   彼らこそは正律の騎士達。                                               ..│
│   正しき王クラネスより血を賜り、より強く、より賢く、より清らとなって血を御返しすることが適った      ...│
│   所謂エリートの中のエリートといった者達です。                                   ...│
│                                                                    │
│   誉れ高き騎士達は、同じ歩幅、同じ大きさの足跡を残して、幾筋もの直線を荒野に敷いていきます。   ...│
└──────────────────────────────────────────────┘




4791 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 21:45:40 ID:b2T8S2D7












                ┌───────────────────┐
                │   それを阻むのは、ひとつの黒い影。    .│
                └───────────────────┘














                                            //  /  /
                                           //  /  /
                                         //  /  /
                            /⌒\    /|[ //  /  /
                   |\       /:/     )  // :: //  /  /
                   |\i:、     / /       //::::::::/  /  /
                   |.::.::\.、  〈  {    _   / {.:::::::::|[ /  /
                   |.:::::::::::}}  . : ''^~ ̄ `~"''~ ,,:::::ノ^/  /
                  八::::::::.:://i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i:i:i\i:iく /  /
                   ][\/i:i./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i:i:i\/,  /
                   「 |/i:i:/i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|V/i:i:i:i:i:i:i:i:/,
                   | :|i:i:/i:i:i:八i:i:i:i:i:i\i:| V/i:i:i:i:i:i:i:i:i/,
                   | :|i/i:i:i:i:|  \i:i:i:i:i:i\ \i:i:i:i:i:i:\/,
                  └|i:i:/i:i:i:i|''^~ ̄:i:i:i:i:i\\狄、 i:i:i:i:i:\ 、
                    |i/i:i:i:i:i:|厶斗匕 、~ ,, ┘ ≧=- :i:i: )_ノ         ――兵は【1D10:2】万程か。
                  /|八i:i:i:i:i|: Vツ  \i:i:`~"''~ ,,__彡``~、、    ノ
            /\_//| |∧i:i:i:乂__    _\i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i/∧`^''冖冖''^´
            \ .|..|./  |八∧i:i:i:i込、   ´   ``~、i\、i:i:i/∧      )      よく集めたものだ。
              }} ヘ   // ./ ∧i:i:iV/ ≧s。 _ / |i:i:i``~、、:i:i___彡′
             .ヘ \ \_/:/i:∧i:i:iV/i:i:i:i]/ ̄~^''i|__i:i:i:V/i:i:\\
         ┌ <⌒\ /.\_ \i:i:i::\i:\_ノ ̄〉_/^|   }ー-=ニ⌒ \\
         /^\\i:i:レ:/.: /.\/ - _、<⌒| //⌒>i| /ニニ\ニ/ニニ `^''冖冖''^´
        ./i:/ Li:L/:i/  ./i:/i:i:i/_、<⌒ニ/|://_/i:i:i|/ニニニニ//ニニニ/∧
       /  /i:i:i:i:ノ   ./i:i:i /=ニニニ/.::/ ̄/.::/⌒ニ=- _ニ/ニニニニニニ}
      /  /:┌''^´   ./i:i:i /√ニニ/.::/  /.:::: /ニニニニニ/_/ /ニニニニ=|:,
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     (''^~ ̄.ニニニ/∧i:i:/i:i:i:|:|:ニ/.::::::√   √.:::.√ /ニニニニ 八ニニニニニニニ〔_i:i/,
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  i:i: /i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i/ニニ√.::::::::::::[(^)]_」L∟L」_/,ニニニニ{:i:i:i:/ニニニニニニニ/.i:i:i:i:i:iV/:i:i:i:i\:i:i\
┌───────────────────────────────────────────┐
│   その華奢な身体を、戦士のそれと認めるのは些か難しいものがあります。               │
│                                                              ..│
│   ですが、正律の騎士達は一様にそれを脅威と認めました。                        .│
│   少女が手に持つその蒼き光の剣が、まさしくルドウイークの聖剣だっただけではありません。   ....│
│   その聖剣があまりにもその手に、自然に収まっていたからです。                     │
└───────────────────────────────────────────┘





4794 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 21:48:09 ID:WGeUycA1

それが2万か。都市も城塞も容易く墜とすだろうな


4795 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 21:51:35 ID:T++bfNGW

聖剣に認められた新たな戦士というわけか



4796 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 21:55:36 ID:b2T8S2D7







           _
     ,. '" ::::`ヽ
    /     ::::::::::::\
.  /       :::::::::::::::\
 '          :::::::::::::::::::ヽ
'           ::::::::::::::::::::::' ̄   ‐- ._       ――貴公の持つ剣、まさしく偉大なる敵将
               :::::::::::::::::::::::'―--  _  >、
.              :::::::::::::::::::::::V/////,>.ノ  ',    聖剣のルドウイークの持つ「月光の聖剣」とお見受けする。
                ::::::::::::::::::::::::l'//////'"  ,.イ
               ::::::::::::::::::::::::l/////l  / !    かの名将にして猛将が持つ剣、何故貴公がお持ちか。 答えられよ。
.     _    「`!  ::::::::::::::::::::::::l/////!  l  ./}                               ノ    ヽ
.   〈 ム.    | !  :::::/ 〉:::::::::::::!////,!  !  .{ノ、                         /        ;
    V.ム   | .|   ::/ /:::::;、:::::::!////l  l ,.イニニヽ、_                     >'"       ./
 〈.ヽ  ∨ム  .| .|  .:/./:::::/ /::::::!_ >‐'''''' ー、二二ニニー-- _          .>'"              '
__ヽヽ  Vム  !_|  /./,. -‐ '"´      ,.-、 .!ニ二二二二二二二ニ=‐- .>'"             ,.'
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´         -‐ァ.{ .} l二二二二二二二ニニ>'"                  /
         ,.. - 、        , ' ./  ` ' .j二ニー―--ニニ>'"             , ⌒ヽ/
、         ,    ヽ      ./  /    ./二二二ニニ>'"            ,.. <
. \      乂   .ノ      /  /    ./ニニニ>'"            ,.. <二ニ、
、.  \.        ̄       / , '    /ニ>'"            ,.. <二ニニニニ、
. \  ` ー-  ___,. <  /     >'"            ,. <二ニニニ=‐-_ニニ、
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                   └|i:i:/i:i:i:i|''^~ ̄:i:i:i:i:i\\狄、 i:i:i:i:i:\
                     |i/i:i:i:i:i:|_xぞ㍉\~ ,, ┘ ≧=- :i:i:: )_ノ         ――答えはひとつだとも、正律の騎士よ。
                   /|八i:i:i:i:i|: Vツ  \i:i:`~"''~ ,,__彡``~、、    ノ
             /\_//| |∧i:i:i:乂__    _\i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i/∧`^''冖冖''^´
             \ .|..|./  |八∧i:i:i:i込、   ´   ``~、i\、i:i:i//∧      )      つまりこれは、私のものだということ。
               }} ヘ   / ./ ∧i:i:iV/ ≧s。 _ / |i:i:i``~、、、:i:i___彡′
             .ヘ \ \_/:/i:∧i:i:iV/i:i:i:i]/ ̄~^''i|__i:i:i:V/i:i:\\
         ┌ <⌒\ /.\_ \i:i:i::\i:\_ノ ̄〉_/^|   }ー-=ニ⌒ \\
         /^\\i:i:レ:/.: /.\/ - _、<⌒| //⌒>i| /ニニ\ニ/ニニ `^''冖冖''^´
        ./i:/ Li:L/:i/  ./i:/i:i:i/_、<⌒ニ/|://_/i:i:i|/ニニニニ//ニニニ/∧
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4797 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 22:08:16 ID:b2T8S2D7







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::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|   / ./  ',  ハ |l.    |l::          ., -―=''''''¨¨´ ̄ ̄ ̄ ̄"゛'''=―-、
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|  ,'  ,'   l|   } . !     |l::::::::::(´::::::::::::::::::::::: /
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                               ., -―=''''''¨¨´ ̄ ̄ ̄ ̄"゛'''=―-、
                          ―-=三    さあ、誰から来る        三=-─
                               .`‐―= ..,,,,______,,,,..=―‐´

┌────────────────────────────────────┐
│   青ざめた聖剣を掲げた少女に、正律の騎士達はぞくりと背筋が凍りました。     │
│                                                   .....│
│   聖剣から覗くその瞳こそ、正律軍を何よりも脅かした                  .│
│   かの名将「聖剣のルドウイーク」にそっくりだったからです。               .│
│                                                   .....│
│   醜き獣の将とは似ても似つかぬ少女に、騎士達は畏れすら抱いていました。  .....│
└────────────────────────────────────┘



4798 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 22:09:15 ID:AHy8wp5V

ルドウイークに隠し子がいたなんて…


4799 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 22:10:46 ID:WGeUycA1

姿も声も変われども、血と魂は間違えない



4801 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 22:14:08 ID:b2T8S2D7








                            / ` 、
                      /   .::::\
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            , -‐....´.!r、       ..:::::::::::::::::  V:::ノ ノ
            ,' f::::::::::::::!l.//〉     .:::::::::::::::::::_,. -イ /|      ……私が力量を探る。
            {. {::::::::::::::!l' l// 〉_  -― ''"_,..- ぅ {  |
                ヽヽ::::::::::l.' l'./'r'" ,.. -―,  く ̄    ヽ´ .::|
            , ', ';::::::::|  './ ./    ⌒r'       ..:::::::::{      ふたりは情報を集め、ひとりはそれを王に届けよ。
                l. \.、:::::|   l l         _  -― ヽ 、
            j \\:::l  .! !     _ -‐'" -‐┬――'"  ヽ、
            ,.{   `ー`ー┴┴、 , '" ,.-=ニ二二ゝ‐- ._ ノ=\
          ,イ{',      ̄)〇ノ  , イニニニニニニニニニニニニヽ
            /=入. __  / /、_/ニニニニニニニニニニニニニニニ,
.           /ニニ>--―=ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ,
        ,二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ,
.         ,二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニi






                      / `丶
                         ,.::::::      ヽ
                    _/::::::        Vニ=‐、
                  ,.- ''"/::::::::  _     V   ).),              正律の導きがあらんことを。
               ,' (   .l::::::::::r、.!.|. ,-,   V.// ',
                l  >.i !:::マ', V!l l. ///〉 .l .i'"    !__           γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
               __|.0  l.|:::::.V',.V!.l////__l_.l   /二ニ=-_       | ありがとう。正律の導きがあらんことを|
          _-ニニ二>-,.-‐ '''' ̄ ,' ⌒ヽ ̄  , 、 ヽニニニニニニニ=-._   乂_______________ノ
.          /ニニニニニニ〈 O ト、__乂__ノ __ノl ゝ' ,.イ二二ニニニニニニニヽ
         /ニニニニニニニ\ ヽ、  ̄ ̄_.ノ ./二ニニニニニニニニニ{
        ,ニニニニニニニニ',> _ ̄ ̄  ,. イニニニニニニニニニニニニ!
          lニニニニニニニニニVニニニニニニニヽ二二二ニニニニニニニニl
       lニニニニニニニニニニVニニニニニニ二\二二二二二ニニニニニl
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      lニニ二二二二|             / _,!_', ヽ二ニニニニニニニニニニニニl
.     lニニニニニニ|               ゝィ" ! }!. マ-、ニニニニニニニニニニニ|
.       lニニニ二二二|             ゝ-一'i jl  li ̄ヾ<二ニニニニニニニニ|
      lニニニニニニ|               ゝ--‐ィ/   lj   ∨ニ"<二二二二ニニニ|
.     lニニニニ二二|_________.ゝヽ,ノ  ノ'    V二二二ニニニニニニ|





4806 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 22:18:13 ID:b2T8S2D7







  小  相  面  \                      /ニニニニニニ二二二>'"´
  娘  手  白   /                 ,.イニニニニニニニニ>'"  l
  !  を   .い   /                     ,イニニニニニニニ,. '"       ;
.       し       /                   ,.'ニニニニニニニ/        {
      よ.      /            . 、    /ニニニニニニ/
.       う    /            '   ヽ  /ニニニニニ二/_ -―==‐-  _  j
      ぞ   /           /     ヽ./ニニニニニ/イ      > '"  `  、
___   ___/.          r、_ ! ri f!r, _|‐、ニニニ/ ./     /            丶
   ∠__ヽ         ___ l  l.ヾマ !lレ/.lr .!ニ/∠,.ィ 、 _   ./            /  \
       ``   _-ニニニ二二>r―- __ l,-、'ニニ,.イ j;:;:{;:;:;:;>ー'- _      /      ヽ
        __-ニニ-―――-= \  、-o-ァ , ィ=/,.イ;:;:;:;:;:;、:;:;:;ィ'"  >- ._./       j
    _‐ニ,ィ,._    ',   ./  > `  ._,.イ-イ ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:イ          `ヽ==ー ''"
. _‐ニニ/ {;:;:;:;:ヽ.   ,. イ;/     >      \ i:;:;:;:;: <              ',
ニニ-, '     ヽ;:;:;>",. <_ -――- > 、   ヽ!'.l                     ,ィ>_ ri ri
-‐'"/         V'" ;  ̄            \   ヽ'                     ,.イ/ !.! l」 l」
.  /         }  i        _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, \.  ヽ               /'"    |.|
./       , イ   ;_ -‐  ̄           ヽ  l                    |.!
       , < /   ;                   ', .!ー┐                 /    リ
_ -‐ 、j         j         _,,. -――-  、  V___,'                , '
! _,.. .、 j  /     ,    _, -  ̄        ,.-='/ヽ 7            =/--/l__
i'" ⌒ヽ, ヘ      ./\ ̄`"''' ー- .___, - '"   ,イ;:;:;:ヽ           / 7/ ̄´
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                             |:::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
┌────────────────────────────────┐
│   傍目から見れば、騎士達に負ける道理など見込めぬものでしょう。    │
│   何せ少女の矮躯に対し、騎士達は倍以上の巨漢なのですから。      │
│                                              ..│
│   しかし、その騎士も、どの騎士達も侮ることなく              ......│
│   揺らめくように剣を構えるその少女を睨みつけていました。        .│
│                                              ..│
│   畏れるように。 しかし何かを期待するように。                .│
└────────────────────────────────┘



4809 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 22:29:32 ID:b2T8S2D7






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                              /ニニニ二二>ー--―/__  --  _
                              /ニニ>''" ',     , ' ̄      ̄``  = _      .!
                         /ニ// ',    、  ,              `  、   .!
                           ,イニ/! '   、    、/                    \ !
                     ,イニニ/  、!          /                      ,
                        /二/!   .l      、  /
                      ///  、   .l    _ヽ /                        ,
                  /.{  {   ヽ  .l , '"   /                      ,
                 /   、 ヽ    `.l"    ./                      /
                  /    \   .__,.ィl    _,. /                      /
              /|    ,./        ` ーイニl /   ,                      /
          / .|.r‐ '" 、ヽ.       _,イニニ/    .,、     , i                    /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ .|.l 、 ゝ、. ー--r-=ニ二二二{,. -‐ , ヽ  / ,!                   /
______\ .|.{ー ー ' .!ヽイ___〕ニニ/ O   !  ` l  /          ,、     /: ヽ
           ヽ | ー'- '- '-'ニニニニ二/ ヽ   l   .l/` 、       , ' l     イ: : : :.\
            ',|/ニニニ二二二二二/: : : : : '、  .l          _   / /  ,イ: : : : : : : :\
         /,イニニニニニニ二/ : : : : : : : : '、 l             / ,.'--,イ: : : : : : : : : : : : 、
.         / ,イニニニニ二二二/: : : : : : : : : : : : ヽ.!                 ー" ,イ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
┌──────────────────────────────────────────┐
│   正律の騎士達の強みは片手に大盾、片手に長剣という極めて堅い個人の城塞であること。   .│
│   それ故に護りを固めた構えで、油断することなくじりじりと近づきました。                .│
└──────────────────────────────────────────┘



                                   ∧
                                  /   '
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                                 /      '
                                │      |
                           /|       │  ∧  |
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                        //i:i:i:i〔_ .(i:i(      │ l  l │
                        .{/i:i:i:i:i/―.\      .│ l  l │
                     /」[):i:i:iノi:i:i:i:i:i:i:i``~、く│ l  l │
                    / /i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: │ l  l │
                /i:i:iL/i:/i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/│ l  l │
                  /i:i:i:i:/i:/i:i:i:i:i:i:i:i/i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i│ l  l │
               .i:i:i/i:/i:/i:/i:i:i:i:/ :i|i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:.│ l  l │
                   .:i:i/i:/i:/i:/i: 抒尖ミ |i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:.│ l  l │
             /i: /i:/i:/i:i:i:i:/ v;;い 八:i:i:i:i:i:|:i:i:i:.│ l  l │
.             /i: /i:/i:/i:i:i:i:/:|.  `^^   \i:i:i:|:i:i:i:.│ l  l │
            /i: /i:/i:/i:i:i:i:/i:i|       }〉i:i八i:i:i.│ l  l │
           //:/i:/i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i|    _     V/i:^''.│ l.二.l │
       //i:/i/i:/i:/i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i|\     `  イ V/i:i.│ l.三.l │
     _、‐''゛/:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i八i:i:i:i:i:i八 个o。 <i:i:i:i:i:iV/i.│ l.圭.l │  )
 _、‐''゛i:i:i/:i:i:i:i/i:i:i:i/i:_ /∧:i:i:i:〔_`~"''~ ,,:i:i:i:i:i:i:i:i:i\│ l.三.l │彡′
i:i:i:i:i:i:i:_ -:i:i:i:i/:i:i:i:_ -=ニ ̄./∧i:i:〔_ \://⌒\ ̄\:i:i:i:,│ l.二.l │
_ -=ニ ̄:i:i/i:i:i:i:i:/ニニニニ\ニ| \〔_ \/L _/ヘ``~、 │ l  l │\
:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i/i:|ニニニニニニ\〕iト \/⌒\.:::\\ 、ニニ | r‐'ニー、. | \
/:i:i/:i:i:i:i:/i:i:i:i|ニニニニニニニ\ニ/ニニニニ.\::::\\\ | |i´〈〉 `i| |\`~"''~ ,,
:i:i/:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i八ニニニニニニニニ<ニニニニニニニハ.:..∧ V∧|_|{:.:.}{ :. }|_|\\
:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:/i:√ニニニニニニニニニ\ニニニニニ./∧::::∧   | |.L,八_」.| |\ \\
:i:i:i/:i:i:i:i:/i/i:i√ニニニニニ/ニニニニニ\ニニニニニ|::::::::|   | | 「,八`i | |i:i\ \\
/:i:i:i:i:/:i:i/i:i:√ニニニニ/ニニニ/ニニニニ\ニニニ:.,.ヘ    .| | J〈〉J | |   _レヘ.\
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i√ニニニニニニニニ ∧ニニニニニ\ニニi\ `ー-∟ ._____. !-‐''  / \
i:i:i:i:i/i:i:i /i:i:i:√ニニニ\ニニニ /i:i:iV/ニニ/ニニ〕ニi| :::\_/   ||   \_/ i:i:i\
┌──────────────────────────────────┐
│   対して、少女は掲げるように大剣を握り、微動だにせず構えます。      ...│
│   寄らば斬る、と言わんばかりの構えは、一切の焦りを感じさせません。    .│
│                                                  │
│   じりじり、じりじり、騎士の摺足が砂利を転がす音が、幾らか響き――。     │
└──────────────────────────────────┘



4812 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 22:34:59 ID:b2T8S2D7




                                                          イ
                                                         /|
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                                                              ||
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       /   、    ヽニニニニニヽニニニニニニニニニニ':.    ヽニニニ>‐'''"´ ̄`"''<ニニニニニー、      И
      /            \ニニニニニ\ニニニニヽ=ニニ,ィ./:::::::..    '- 、> _           ヽ  `"'マ二ヽ     |
                \.    `マニニニ二二`マニニ二\=l( l:::::::::::. _ ri.n ', ヽi二ヽ ̄`> 、     '     ` マ',     ||
.     {              `"マニ二二二`'<ニニ二l > .__ 、.マl,l,!l!リ.! .{.!ニニ}  ;  i   i> _ノ         丶   |             ∧
       ヽ ._                 ̄―-=ニニニ`'<圦.    `ヽヾ l.!l' l /V=ノ  / ,'  /;:;:;:;:;:> 、      \  И             /  〉∧
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                        ̄ ̄ ー--ィ" , '"´ ̄` ヽ ̄>ー---―イ- ._ 〉 __,.. -\,'> _       \  l   ヽ       |///  /
‐- _                               i /  _ -―ト、 >-  ._      >ヽ       ` 、//, ̄ ‐-,../ ヽノ卜            〉/ | //
       ̄   ―--   _                    {/  /;:;:;> |'/,ヘ‐-.、  >‐ .、    !       `'<///{  r‐、ハ、|/卜        ∠/  〉/
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┌────────────────────────────────────────────┐
│   長剣の間合いに入った瞬間、騎士は迷わず振りました。                          ....│
│                                                                │
│   重い芯を持つ鋼の剣は、打つだけで骨を折り、鉄を穿つ大業物です。                    .│
│   加えて聖別を成されたこの剣は、柄に書かれた聖句によって邪を祓うことができるのです。      ..│
│                                                                │
│   振り抜かず、すぐに引けるよう盾を構えながらのその一撃は、寸分の狂いなく少女へと進み――   .│
└────────────────────────────────────────────┘




4816 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 22:42:14 ID:b2T8S2D7








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                        /  /   /
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  ,,  '" ,,.. --――-     /  /   /         │   ――瞬く間に折られ、宙を飛びました。     .│
/,,.  '"             /  /   /          └─────────────────────┘
/,,  '"         /  / ./
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              `゙''ー-----‐ ''"゙´   <i:i:i:i:>   ,.i:i/
                              ̄   ,.i:i/
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                              ,.:i:i/
                             ̄







4817 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 22:43:08 ID:T++bfNGW

剣の性能差があるとしても技量の差もないとできない芸当してるww



4819 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 22:48:39 ID:b2T8S2D7







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.          ..::´    丶
         /::: ::.       \
         ':::::. .:::
.        /::::::  .::::         ヽ         \__人_人从_人_人从/
      -‐  ̄ヽ.::::::__  〈7ハ   r 、          _)                (__
_ - ´  ._    } l::〈/ハ  マ∧.  !/,!   ,         )   …………ッ!!   (
_--、 ,' .)  .l l::::: マ,∧. マハ.  !/l ;, .!        ̄ ̄)              ( ̄ ̄
ニニニ\   l .!:::::::. ヾ∧. マ,! .l/l l'〉.! _ -‐ 、   /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
ニ二二二ヽ l .l:::::::::.  ヾ'、. V l'/ // !;;;;;;;;;;;;: !
二ニ=-__,.ゝ---―  ''"  ̄ ̄ ̄ " ‐┴ 、;;;;;' /
ニニ三三/ .{ 〇 ー―‐  ''   ̄ ̄    - 、\'
二二二二\.\         _    ,. . ヽ.ヽ、_,...,_
===ニ二二\` 、      ` 、.ヽ  {   ヽ 〈ニニニヽ
     ヽ \ > `  、      、 、 ヽ  .ノ ,.イiニニニ}
      ', o \  > _`  _   、 ヽ  ̄ .j .! !ニニニ{、
       }ー 、 \    > _  _.ヽ  ー‐ ' ノ !ニニニj
      /    ー \       > _‐- _ ̄ ´.//Vニ-‐'、
     ,        ̄\         \ 、 _ ,.イ  ヽ   ,
┌──────────────────────────────┐
│   呆然と周囲の騎士達が見つめる中                    │
│   対峙した騎士は戦慄を覚え剣を捨て、両手で盾を構えました。    .│
│   それが一番に生き延びる目があるからです。              │
└──────────────────────────────┘








                        l|        l   |!  | |    |l
                        l|    ゚   l   l  | |    |l::
                        l|   〇  l|   l  | | 。  |l::
                        l|.      l   l  | |    |l::
                        l|  o  ハ,ノ',  。  | |.o   |l::
:::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|    /  ハ  ', . |.l.     |l:::::/
::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|   / ./  ',  ハ |l.    |l::          ., -―=''''''¨¨´ ̄ ̄ ̄ ̄"゛'''=―-、
::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll   / ./ 0 l  { }! |    ||::::::::::::::::::::―-=三     ――賢明な判断だ。    三=-─
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                          ―-=三     では、次の者。        三=-─
                               .`‐―= ..,,,,______,,,,..=―‐´
┌─────────────────────────────────────────────┐
│  それは次の一撃を恐れてのこと。                                            .│
│                                                                  │
│  少女は「構えを変えた」だけで正律の直剣を阻み、一番に弱い部分を打ったのですから。         ....│
│  極小、最低限の動作で剣をいなした少女は、騎士の敗北を認め、次の者を寄越すよう申し出ました。   │
└─────────────────────────────────────────────┘



4820 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 22:50:00 ID:WGeUycA1

ワァオー
武器と心を折りに来てますねコレ


4821 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 22:50:26 ID:/KzO/Vq9

これは戦士として垂涎の訓練では


4822 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 22:50:57 ID:kIhdsete

肉体の齟齬もきっちり解消しているなこれ。
そして“決闘”だからと締めてるのはいいな。



4824 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 22:53:42 ID:b2T8S2D7















                  γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                  | ……見事なものだな。 |
                   乂_________ノ



















                               >-----------<
                             /  ̄ ̄ __  ⌒ヽ   ` 、
         _  ----ァ               /  / 〃   l   |   \ \
       //⌒                    /  ∥    |   |\   ヽ  丶
      / ./                    /   /  /八    |   |  ヽ      \
       /                     /   /  /   :\  |   |  :l        ヽ
    /   : |                 / /  .'   |     \    八  |   |
    |   |                  _/ /  |  /l      /\ /  ヽ|   /    |l  \
    |   |      |\     _ -/ /   l| :| l       /  / ..| | |  |/|    :|l '.  \
    |   丶      |  ヽ  _ -  /l   l| :|__\   //)/、  |_ l/-‐l一'  /|l  '.         よくぞ生き残った、我が騎士よ。
            \   |   _ -   / ∧ :/八":| ̄ ̄ヽ     ∨"| |// / /  :|l  '.    \
__  \     \  |_ -     / /  ∨ | ∨ 弋汞圷、 \   :|弋汞刃イ,//  .八  '.     \
    ̄ ̄丶   /└===< /   /\| 「'. ´´    \(\ |    ``/  .'  ./  丶 '.        その正しき行いこそ我が誇りと言えよう。
\      _>/⌒Y/⌒\   /  /イ   /∧ .                ///l   /    \l      l
  >- '"   人  \―― /  /  /    ./∧__      |        / :| イ丶    l      :| ______
-―= '"  ̄ /  \  \-――――――  、 /  込、   _  _,    /  l /  \  / ___ニ=----=ニ 「┐} |
 /    .//  .\ _______/   / ̄ ̄└-- 、`¨¨¨¨   /} 〉 乂      / / 〃:::::::::::::::::::::::::::\ ̄ ̄
/  _ - //      > 、____/   / / ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ  ┐./ / |   \  ./  /  ∥:::::::::::::::::::::::::::::::::::.
- '"   /    /r――‐\\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     / /  /l  |\__ /  /   }l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
     /    〈  \    丶}__//    \   \  ./  /、_./  | /     人__/ ̄\ \::::::::::::::::::::::::::::::::/
    ./   _ -_-\ └┐ ./____      } ̄ ̄/   .イ---- 、:|     _ -rえ \    /⌒\:::::::::::::} ̄ ̄\/
   / _ -_-_-_-_-_|___|/⌒   r――― 、   _ -'"  / / {{  }} l_ -=<  / ̄ ̄\_/____/-‐/  ̄\
   _ -_-_-_-_-_-_-_-_-_-}/  .r―┴―/ ̄ ̄ ̄´    / ./ _ -=ニニニニニl_l〈___/          ∨〉  ̄\
._ -_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_| r―┴ r― '"    \   _/_ -=ニニニニニ=- '"   _- \__________{    |
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-| ┴┐/    丶   丶 -=ニニニニ=- '" ._ -   _ -    l  |/  /  \ \  \ \_/
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-|  /        \   \ニ=- '"    _ -   _ - \    l  | /     |  | \  \
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-} /    \      |ヽ   }  \  _ -    _-       \  l  |./     |  |  丶  \
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ - \      \    :|/    /     丶__            丶/ /\\  / /     \__
_-_-_-_-_-_-_-__ -=ニニニニ\     ヽ   }   /          \          \   \\'  /
┌───────────────────────────────────────────┐
│   次に名乗り出たのは、彼女にとって予想外であり一番のお目当て。                    .│
│   正律王クラネスその人でした。                                          .│
│                                                              ..│
│   どれだけの犠牲を払っても剣が届かなかった彼は、部下に労いの言葉をかけ下がらせます。  ......│
└───────────────────────────────────────────┘




4827 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 23:00:26 ID:b2T8S2D7






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                   |\       /:/     )  // :: //  /  /
                   |\i:、     / /       //::::::::/  /  /
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                   |.:::::::::::}}  . : ''^~ ̄ `~"''~ ,,:::::ノ^/  /
                  八::::::::.:://i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i:i:i\i:iく /  /
                   ][\/i:i./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i:i:i\/,  /
                   「 |/i:i:/i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|V/i:i:i:i:i:i:i:i:/,
                   | :|i:i:/i:i:i:八i:i:i:i:i:i\i:| V/i:i:i:i:i:i:i:i:i/,
                   | :|i/i:i:i:i:|  \i:i:i:i:i:i\ \i:i:i:i:i:i:\/,
                   └|i:i:/i:i:i:i|''^~ ̄:i:i:i:i:i\\狄、 i:i:i:i:i:\ 、
                     |i/i:i:i:i:i:|厶斗匕 、~ ,, ┘ ≧=- :i:i: )_ノ         ……剣という剣を折って漸く、と思っていたのだがね。
                   /|八i:i:i:i:i|: Vツ  \i:i:`~"''~ ,,__彡``~、、    ノ
             /\_//| |∧i:i:i:乂__    _\i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i/∧`^''冖冖''^´
            \ .|..|./  |八∧i:i:i:i込、   ´   ``~、i\、i:i:i/∧      )      皮肉なものだ。 殺すより生かす方が、ずっと近づけるとは。
              }} ヘ   // ./ ∧i:i:iV/ ≧s。 _ / |i:i:i``~、、:i:i___彡′
             .ヘ \ \_/:/i:∧i:i:iV/i:i:i:i]/ ̄~^''i|__i:i:i:V/i:i:\\
         ┌ <⌒\ /.\_ \i:i:i::\i:\_ノ ̄〉_/^|   }ー-=ニ⌒ \\
         /^\\i:i:レ:/.: /.\/ - _、<⌒| //⌒>i| /ニニ\ニ/ニニ `^''冖冖''^´
        ./i:/ Li:L/:i/  ./i:/i:i:i/_、<⌒ニ/|://_/i:i:i|/ニニニニ//ニニニ/∧
       /  /i:i:i:i:ノ   ./i:i:i /=ニニニ/.::/ ̄/.::/⌒ニ=- _ニ/ニニニニニニ}
      /  /:┌''^´   ./i:i:i /√ニニ/.::/  /.:::: /ニニニニニ/_/ /ニニニニ=|:,
    ! ̄  /i:i:i:i:八     /i:i:i:/ √ニ/.::. /   /.::.: /ニニニニニ/_√ニニニニニニ=|∧
    \  |[冖''^´ .L  ./i:i:i:i:|=√ニ/.:::::/    /.::::::/ニニニニ/ニ{ニニニニニニニニ|i:i/,
      ̄ [  ̄__ノ ∧//i:i:i:i:i:|.√=/.:::::√  √.:::.√ニニ/ニニニ:|ニニニニ\ニニ|i:i:/,
     (''^~ ̄.ニニニ/∧i:i:/i:i:i:|:|:ニ/.::::::√   √.:::.√ /ニニニニ 八ニニニニニニニ〔_i:i/,
     V/ニニニニニニ/∧i:i:i:/ |:| /.:::::::√   |.::::::√/ニニニニニニニ〕ニニニニニニニ〔_i:i:i/,
      V/ニニニニニニ/∧i/-.:|:|√.:::::√   :|:::::: |/ニニニニニニニニ_〕ニニ\ニニニ〔_i:i:i:i:/,
      .V/ニニニニニ=/∧ニi|:|:::::::: √    :|:::::: |ニ/ニニニニニニ=/|ニニニニ丶ニ〔_i:i:i:i:/∧
    ./i:i:V/ニニニニニ/∧/=|:::::::::√☆ _.:|:::::: |=|[ニニニニニニ/:i:|ニニニニニニ〔_V/i:i:i/∧
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                   '{ !', }',!  '、  })、.り  ,! !: ',
                 // { {ー-、  '、ノ-―,' ./ .} !ヽヽ        そうならなくてよかった。
        /{        //{. '、!ー-`ヽ|{ ー-,' / ,' i!ヽヽヽ、
        { !ヽ      .,'.,' i! {ヽゝ /    レイ ./ ト、 '、.'、 '、
      ,-―}: :. :'、    ,.'//:': |!: ヽ `_ _  /,イ /{. ',. '、 \\    鍛冶屋はよく儲かるだろうが、彼らには思い入れ深い剣だろうから。
     .'⌒⌒ヽ: : '、{ヽ /// i i| } ::\ ー ' /// ./ !i '、. \. \`ヽ、
   ,、_ /⌒ヽ'、:. '、: }// ,!./{ i l } ヽ><-/ {/ }|\ \ \ ヽ、`ヽ、
   ( \`ー-―ゝ__ }ヽ/ / ,'::,! ! !ノ }_Y_./! i| ,' .{ ', \_\ \ ~"'*、~*、
   X⌒\__ゝ { .{ ̄フ./ /./ { }  i!;:;:( );:;:;{ ∨ {  |! .',  \>s。\  ~'''}=‐- 、
    !. \<__ /ゝ ヽ` ' / /./ ,’ i ./;:;:;:;:;:;:;', ,,{. ',  \ \  |.\\ `ヽ~`メ、 \ヽ
   >''~ _,,-={_/./ /./ {ノ / '、:;:;:;:;:,,*'" ,,{'、ヽ、  ヽー`、!__ ヽ\  \ }   ヽ}、
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 レ''~     (/ /.//.,イ { ! : !ノ: : : ( ),,*''~!: :}  ',}  }⌒', ヽ=-、 ヽリ    :::\_ `ヽ
       十{ / ノ! !/从}ノ  ',-、( )\\ .i: : ',  .! ノ   }  }`ヽ } ∧   .:::::::::',)ヽ ',`ヽ
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        {.ノ/ { .{ \ \=-、 ', }: : :! o  i: :` { /\ー'' ./     {{ゝ、 .:::::::::. ...::::ヽノ }
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4828 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 23:01:16 ID:kIhdsete

渋い会話よ


4829 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 23:01:58 ID:WGeUycA1

なんと穏やかで、背に汗のにじむ会話だろうか



4832 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 23:10:53 ID:b2T8S2D7







                          >   ̄ ̄ `  、
                           /   /    /⌒ヽ\
                         /   〃 / | l     i  '.
                            // ∧/∥l 人 | |   j}
                       // |  |l斗- 、丶l   /从 / :.
                        // |l | .从弋rッx八  ./_.ィ       ――狙いは私に傷を与え
                      /  |l:|八( \ `` \(tッアノ 从
                      / /  从 /        〉`彡.イl |^\
                     / /  /l ∨八    -    /^7∥V/     行軍を遅らせる、或いは撤退させることだろう。
                    / /  / / /l  丶     `イ ./ :l| .∨/
            >  '"   _ - / ./ l|\__  \ _//l |、   \
        .> '"  ィr―ァ /7 /  / |.リ  \\ /‐ァ :|八 、\\   \ __ では、私と刃を交えることに異論はないだろう?
        /イ  / /' ./ / /  イ>'「     丶只/ 、 l  丶\\\__  \
       l( |/  |( /_r―/ /r 、   l     / 丶  ̄l ̄ \\  r/_ ヽ  \__
       | \\ 八 \\ // イ」 \  \   ./   \ :|    l 〉 .'/// | l  l |\ヽ
      \ 丶乂  ヽ 丶 l |、__}    \  \ \___/  |   ./ /ト、 '/ /.ノ  l |  }: |
          )/}⌒  | \} l |    l     \  \ / ∧    /ノノ }___'//   八} / /
                _/  ノ八 \__:j         ̄ / /  '. l  l(     丶7  /  / /
            {      ` ー―      /__/ |   '. 、 丶       乂(  l /
              ∥       /       〈     |    '. \       / }⌒  乂、_
             ∥     l  /         l|     |     .、 丶  ̄ ̄/ /    /⌒
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┌──────────────────────────────────┐
│   初めて、少女がむぐ、と言葉を詰まらせました。                   │
│                                                  │
│   たった一合、たった一台詞のやり取りで正律王は全てを察したのです。    .│
│   とてもではありませんが、少女には出し抜ける気がしませんでした。      │
│                                                  │
│   獣の妃アプトンが己のすべてを捧げて傅くのもわかろうという器を        .│
│   少女は女性の身になって初めて感じたのです。                  │
└──────────────────────────────────┘




4837 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 23:23:17 ID:b2T8S2D7








                        l|        l   |!  | |    |l
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                        l|  o  ハ,ノ',  。  | |.o   |l::
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┌────────────────────────────────────────┐
│   しかし、剣ならば別です。                                       ....│
│                                                           .│
│   ノーデンスが指し示す正律の理は邪なるもので構成された肉体にはよく効くでしょうが   ....│
│   ルドウイークの魂、そのこころは依然そのままであるが故に                  .....│
│   月の光を固めて生まれたという月光の聖剣も担い手に応えています。             .│
│                                                           .│
│   後で彼女が知ることですが、その謂れはカワイイナイアチャン曰く本当のことであり    ......│
│   「過去、月は3つあった。けれどもひとつは北の大地へ堕ち                   ...│
│    ひとつはかつて存在した大いなる獣によって光ごと束ねられた」と伝えられました。      │
│                                                           .│
│   つまりこれは、ひとつの月を束ねた剣なのです。                          .│
└────────────────────────────────────────┘




4838 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 23:26:30 ID:kIhdsete

ガチの聖剣だと


4839 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 23:30:06 ID:WGeUycA1

我らの憧れ、月光の聖剣 おお、今こそ導きを



4840 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 23:31:05 ID:b2T8S2D7






                                                    \
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                     ``~、、                               _,.。s≦
≧s。.,_                   ``~、、                       >''"~
三三三≧s。.,___                     ``~、、                 ィi〔         >辷辷ア__r――ミ
三三三三三三三≧s。.,___             ``~、、               /             {凛rニニ>''"~  ̄ ̄
三三三三三三三三三三三三三≧==========ミ       ``~、、        {            _)ハ__イ}^
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三〕iト .,       ``~、、   ∧        ゞ二ア斗込
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニ≧s。.,__      ``~、 {          { r‐=≦彡r〈
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ニ=‐<___><_        {/       ゝハ
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧s。.,___,∨廴
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三

┌───────────────────────────────────────┐
│   祈りを込め、一振りすることで。                                  ...│
│   光の奔流が迸り、正律王クラネスを襲います。                         ...│
│                                                         .│
│   様子見などさせては攻略されてしまうでしょう。                          │
│   故に必殺の一撃を叩き込む。少女の判断は、騎士達から見ても正当なものでした。   ..│
└───────────────────────────────────────┘



4843 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 23:39:44 ID:b2T8S2D7













            ┌──────────────────────┐
            │   聖剣のルドウイークが放つ、絶対の一撃。   ..│
            └──────────────────────┘



















                                       /   _ -        ̄ ̄  __     V
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    ____            /   _ -               ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  丶 / / ̄ ̄ ̄\ー――‐/  _ -     /             i    :i
    ∥   \      \  \(        \_ -'" _ -      .//           /       |
    }l      >-------.\   -==== '"  _ -   /    //       /   /     |:   |
    }l    //  ̄  ̄\  丶ー―――   _ -    /   .//     \ _ イ         |   :| |
   \  ./ ∥ ----- 、  \  \ 二ニ=- '"      /   / .// / :}‐<\ ./ ./    / /   | |
      〈  |l /    \- 丶            / //   /{/ l (赱)ヽ メ、    / イ/ /  :|
  ____∧ |l  ̄ ̄ \    \  _  - '"    / / /   ∧l    ゝ--/      '"=ミ    /  |    ――素晴らしい。
 \___/ 八  / ̄ \_  - '"         /   /   / /|     /_  -=≦ (赱)ノ  / ' ∧|
     /イ  丶(  _ -  丶 ------     /   ./ / ./...|         /   ̄/ イ / /  |
           \    > '"         ./      /  / /∧   、     '   ⌒7__/./ / l|  :l    これより美しい光は、そう見られない。
            > '"          /     イ   /   /∧   ヽ、  __ァ   / / /   \
          /   _ -―――― '"____./ /  / / \           _ -ニ /   /  |l  丶
         /   /__/ /\  \___/  /  / /   丶   \ __ -ニ //   .∧  |l
        ./   / \____ ,.. : : ...、丶  \____./  / .'  __\   ノ / / /     /   /     ∨/
         l|  /     ,.:'::゙   :::`, \______/ ⌒⌒\ "'<_/_//       /   ∨        ∨/
         l| / ̄ ̄` ー;:,:.:   ...:.:.:.:;       / ̄ ̄ ̄ ̄ \______ -  /      l        .∨/
       /∧ \     ';:::::.:....:::::::::;:;;;'ヽ     / /⌒\         _ -     /        |
        /:∧   ̄ ̄ニr-、::;:;:;:;:;:;:;;;;:'  l   /_/ ___丶二=---    _ -ニ ____|
            \ } 」 /   `~゙"~´   └―ァ‐┐}  |O
            )/ ∨  丶  _    ./ //
               ∥  l_/  ⌒⌒ヽ / / ./
             ∥   }ヽ___l   }  /  /
                 l{__/__   ヽ ー ┘ /  /
                ⌒)r--  ̄ ̄ ̄ ̄
┌──────────────────────────────┐
│   それが正律王の手中に収まるなど、誰が思っていたでしょう?   .│
└──────────────────────────────┘





4844 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 23:41:08 ID:WGeUycA1

おおう……


4846 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 23:44:18 ID:uogLnr5Z

アイエエエ


4847 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 23:44:53 ID:6QBkPmU1

真っ当な手段じゃ無理ですわ、これw



4849 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 23:48:25 ID:b2T8S2D7





i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i\i:i:i\   :|      /  ./
 ̄ニ=- _:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: \i:i:i:i:i:i\i:i:i\ 八      /l /|      _      /}      _
:i:i:i:i:i ̄ニ=- _:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\i:i:i:i:i:i\i:i:i\/,   /i:i|/i:i:/   |  /∧     :/八   /⌒\、
:i:i:i:i_ ――…― ミ、:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i\i:i:i\   .i:i:i:|i:i:/  |i  i|  V/∧  ./i:i|.:',
:i: ̄ニ=- _:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i\i:i:i\|:i:i:i |i:/  |[ 八 .:V/〔_{i:i:i:|.::.',        }‘,
:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ̄ニ=- _:i:i:i:/^\:i:i:i:i:i: \i:i:i:i:i:i\i:i:i\i:i八  八/i:i:i|   ̄(r八i:i:|.::.ノ^~ ,,    ノ :}
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ̄ニ:八  :\:i:i:i:i:i: \i:i:i:i:i:i\i:i:i\:i:\i:i:/i:i:i:/ _、<⌒i:i:i_彡i:i:i:i:i:、\ //
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  ノ丶  /   ``~、      :〔_i:i``~、、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i/i:i:i://i:i:/i:i:i:/i:i:i:i:i:|i:i:i/,.::.::::_ノ
      ./   _ノ      :|:   :〔_i:i:i:i:i:i:i:i:i_ -=ニ ̄\i:i:i:√:i/i:i:i:/ :/:/i/i:i:i/i:i:i:i:i:i八i:i:/,「 ̄
\ -=ニ⌒ /⌒\    〉    〔___ -=ニ ̄\ニニニ >:l:i:i:i:i:i:iうぅx、/i:/i:/i:i:i/i:i:i:i:i/i:/i:i:i:i: }
 └――  ⌒\          V/ニニ`~"''~..,,ニニニニ:|i:i:i:i:/ {(;;ソ狄:/i:/i:i:i/i:i:i:i:i/i:/i:i:i:/i/
ニニニ/.:  rヘ   ^           :}\ニニニニニニニニニニニi|i:i:i:/′ ¨´ 人 i:i:i/i:i:i:i:i/i:/i:i:i:/i/   イ      …………!!
ニニ/l   :l             八:ニ\ニニニニニニニ/..:八i:|し _彡^|i:/:i:i:i:|i:i:/i:/i:i:i:/i/__彡^
ニ:/ :|   :ノ      ''"~ ̄~"''   \ニニニニニニ/ニニ∧i叭   、   レ八i:八:八:i:i:i:i:|/:i:i:i:i:i:i:i:i:i
 l  L _/^\  ´        :/   \ニニニ/┌―‐:∧i|∧   ’  八\i:i\:\八:i:γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
 |   |ニニニニ>                  :\ ̄ニ=|.::::::::/__ノルr   ―… :「i:i:\i:i\ \ | 君は導きがあるようだね。 |
 |   |ニニニニニ \                 ニニ:|.:::::/i:i:i| ̄/l /ニニニニニ/^\i:i:\``~、乂___________ノ
 |_ノ  -=ニニニニニ⌒¨゙"'' =-  イ⌒^┐  :|ニニ |.::/:i:i 人_「:/ニニニ イ^ニニニ\i:i:\:i:i:i:i``~、、
     \ \ニニニニニニニニニニニニニニニ.八   \= |/:i/l  :|ニニ/ニニニニ\ニニ\i:i:: _γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
..      \ \ニニニニニニニニニニニニニニニ.\_〕ノ/ニi|  :| /ニニニニニニニV/ニニ〉冖冖| 聖剣を持つ証であり、君の心の支えといったところか |
            ̄-=ニ_ニニニニニニニニニニニニ=/ニ/^ニニ 八  ‘i,ニニニニニニニニニ  ̄[  ̄ヘ  乂______________________ノ
         /  ̄-=ニ _ ニニニニニニニニ/ニ/ニニ、丶`/ \   \ニニニニニニニニ/┌\i:i:〉
         lニニニニニ ̄-=ニ _ニニニニ=- ̄ rヘ i:i:i:i:i:i厂i:i ノ 、  :\ニニニニ/  .⌒┘¨
         |ニニニニニニニ`~"''~ ,,[⌒]┘L/L厶斗匕:i/ニ\`~"''~ ,,   ̄~^'' 、
          八ニニニニニニニニ/ニニニL/ニ/∧r―㍉_/ニニニニ|\       ̄:| ̄ ̄ ̄
.          |\ニニニヘニニニニニ/∧ニ=/∧-=ニ⌒\⌒ニ=- :i\__\八/|/
            L _└―/ ニニニニニ/∧ニニ/∧ニニニニ/^)ニニ/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\:i:i:i:i|    ノ
.            |i:|i:i└/ ニニニニニニ/∧ニ/¬冖\/ヘ/_/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i) ):i:iノ:_彡^
            八i|i:i:i:i: ̄|ニニニニ、‐''゛/⌒\/\/\/\| `~"''~ ,,i:i:i:_彡///⌒
               ',i:i:i:i:i:i: ̄∧ノ\_/^\/i:i:ノ               ´^''冖冖''^`
               \_ イ ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/
                   /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ア
                    √i:i:i:i:i:i:i:i:i:ア´








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         _  ----ァ               /  / 〃   l   |   \ \
       //⌒                    /  ∥    |   |\   ヽ  丶
      / ./                    /   /  /八    |   |  ヽ      \
       /                     /   /  /   :\  |   |  :l        ヽ
    /   : |                 / /  .'   |     \    八  |   |
    |   |                  _/ /  |  /l      /\ /  ヽ|   /    |l  \
    |   |      |\     _ -/ /   l| :| l       /  / ..| | |  |/|    :|l '.  \
    |   丶      |  ヽ  _ -  /l   l| :|__\   //)/、  |_ l/-‐l一'  /|l  '.
            \   |   _ -   / ∧ :/八":| ̄ ̄ヽ     ∨"| |// / /  :|l  '.    \     ――私は導く側の者だ。
__  \     \  |_ -     / /  ∨ | ∨ 弋汞圷、 \   :|弋汞刃イ,//  .八  '.     \
    ̄ ̄丶   /└===< /   /\| 「'. ´´    \(\ |    ``/  .'  ./  丶 '.
\      _>/⌒Y/⌒\   /  /イ   /∧ .                ///l   /    \l      l   運命も、星さえも、私に傅く使命を帯びる。
  >- '"   人  \―― /  /  /    ./∧__      |        / :| イ丶    l      :| ______
-―= '"  ̄ /  \  \-――――――  、 /  込、   _  _,  ,.. : : ...、  l /  \  / ___ニ=----
 /    .//  .\ _______/   / ̄ ̄└-- 、`¨¨¨¨,.:'::゙   :::`,乂      / / 〃:::::::::::::::::::::::::::そうなる“引力”を持つ、謂わば月そのものなんだ。
/  _ - //      > 、____/   / / ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ  ;:,:.:   ...:.:.:.:;  \ /  /  ∥:::::::::::::::::::::::::::::::::::.
- '"   /    /r――‐\\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     / ';:::::.:....:::::::::;:;;;'__ /  /   }l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
     /    〈  \    丶}__//    \   \  ./  /、_、::;:;:;:;:;:;:;;;;:'    人__/ ̄\ \::::::::::::::::::::::::::::::::/
    ./   _ -_-\ └┐ ./____      } ̄ ̄/   .イ----`~゙"~´  _ -rえ \    /⌒\:::::::::::::} ̄ ̄\/
   / _ -_-_-_-_-_|___|/⌒   r――― 、   _ -'"  / / {{  }} l_ -=<  / ̄ ̄\_/____/-‐/  ̄\
   _ -_-_-_-_-_-_-_-_-_-}/  .r―┴―/ ̄ ̄ ̄´    / ./ _ -=ニニニニニl_l〈___/          ∨〉  ̄\
._ -_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_| r―┴ r― '"    \   _/_ -=ニニニニニ=- '"   _- \__________{    |
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-| ┴┐/    丶   丶 -=ニニニニ=- '" ._ -   _ -    l  |/  /  \ \  \ \_/
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-|  /        \   \ニ=- '"    _ -   _ - \    l  | /     |  | \  \
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-} /    \      |ヽ   }  \  _ -    _-       \  l  |./     |  |  丶  \
_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ - \      \    :|/    /     丶__            丶/ /\\  / /     \__
_-_-_-_-_-_-_-__ -=ニニニニ\     ヽ   }   /          \          \   \\'  /






4852 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 23:52:59 ID:b2T8S2D7














                         γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                         | だから……γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                          乂____ | そう、だからこそ。|
                                   乂_______ノ


















                        l|        l   |!  | |    |l
                        l|    ゚   l   l  | |    |l::
                        l|   〇  l|   l  | | 。  |l::
                        l|.      l   l  | |    |l::
                        l|  o  ハ,ノ',  。  | |.o   |l::
:::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|    /  ハ  ', . |.l.     |l:::::/
::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|   / ./  ',  ハ |l.    |l::          ., -―=''''''¨¨´ ̄ ̄ ̄ ̄"゛'''=―-、
::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll   / ./ 0 l  { }! |    ||::::::::::::::::::::―-=三  勝利を求めるには、充分だ  三=-─
:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|   ,'  ,' o  l|  ',. │    |l:::::::::::::::::::::::::::__ .`‐―= ..,,,,______,,,,..=―‐´
:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|  ,'  ,'   l|   } . !     |l::::::::::(´::::::::::::::::::::::: /
:::::::::::::::::::::::::::::::::::|\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|. l.  {     l|  l|i       |l:::::::::::::::::::::::::::_/  /
:::::::::::::::::::::::::::::::::::|  \ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|  l  l   ∥  }!.     |l:::::::::::::::: ):::::::___/::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::|===ミx::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|.  l|l |.  ∥  ,'      |l:::::::::::::::::::::::::::___:::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::| '.:::j:::.} \::::::::::::::::::::::::::::::l|  l|| |.  l|  /       |l::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \ ::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::|乂__ノ   ) :::::::::::::::::::::::::l|   l|l|l!  l|  ,°..      |l::::::::::::::: ,ァ- 、__::::: \
::::::::::::::::::::\:::::::: |` ……'/⌒|:::::::::::::::::::::::l|.   l|l|!  l|  |l()       |l::::::::::::: /::::::::::::::::::::::\:::::
::::::::::::::::::::::::::\:::::\       \::::::::::::::::::l|   |l|  l|  l|!         |l:::::::::::::,'::::::::::::__::::::::::::\
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:::::::::::::::::::::::\:::::::::\________l|       ° l||l.         :::::::::::::::::::::ヽ:::: ̄ ̄\::
::::::::::::::::::::::::::: \:::::::::\__:::::::::::::::\:::::::l|        |l.  。       |l::::::/::::::::::\:::::::::::: `
::::::::::::::::::::::::::\:::\::::::::::::::::::::/⌒}---\:l|          |!            |l/::::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄
::::::::::::::::::::::::::::::(\:::\ ̄ ̄ノ}⌒ヽ}-----l{                       }l:::::: /} :::::::::::::::::::::::::::
                               ., -―=''''''¨¨´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"゛'''=―-、
                          ―-=三 我が師、導きの月光は、未だ私の傍に在ってくれるのだから 三=-─
                               .`‐―= ..,,,,__________________,,,,..=―‐´

       ttps://youtu.be/5beeR-TsgdM?t=122




4853 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 23:55:15 ID:JCAL7gi7

何かに縋る者ならあの地獄で心折れて死んでるんやなって……


4854 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/26(火) 23:58:51 ID:WGeUycA1

その程度のことで途切れる月光ではないなぁ



4855 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/26(火) 23:59:29 ID:b2T8S2D7





                                              ∧ . 从
                                              ノ ト、VV
                                            | ̄,,.  ..┘
        /     _. ''"      ’          \\\        ̄ ) ((,,-┐
      /     ,,. '"         .i     , ’       \\\    | ̄,,.  ..┘
     ., "   ,,. '"           .i|     ,           \\\ . ̄ )((
   ./  _. ''"             .i|:!:ヽ、 /(              .\\\、∨/
  ./  ./               .i| |!`ヽ\)ノ                 \. \\
 /  ./                  .i| .|i  .): (、                   .__  \ \
./  ./                  i| |! ノ: ::)ヽ                 ./〃  \  ',、
'  ./                   .i| |! .(: : (_)ノ               / 〃  ヽ.  ヽ ',ヽ
  /                   .i| |i ノ Y/       ____    ∥イ |i    '、   `、 ',. ',
. /                    i|,,..ィ :::ノ     .,ィ * `ヽ、  `ヽ    V/     .'、  ', }!. ',
/       ’            /::: .: :/ , ’ + / }         .\          .',  '、}! ',
           '       /:(::: .:_:ノ! ./    |∨ _|_   \  \i\     _  .',.  ',|! |
              .\   (:::: ノ⌒!  |i ./(    .|/    .|      '、.  |l li   _/ 》  .',  '}  ',
          _|_   \  ヽ(∧.i|  |!' (__,’ *     ,  ’      ヽ.  \i ._/ _〃  ',   }  .}!
  ’.  \     |  .+ \\  .\i|   |ノ::ノ.     /    _|_  ', _/ _〃     |!     |!
:     , \.  + {\  \\\.. i|  (~::ノ   ///      |    ',L_〃      }!    .}!
!.    \  \.   \}> \\  \i|  .)ノ //  /    +   *  }  i!        i|    ,'
',     \    *.    ’ \     ’  ., 、  ./  , ’ -=ニ二ニ=--  i  .!        i|   ./
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┌───────────────────────────────────────┐
│   ――恐れることなく、聖剣の担い手は剣を振るいました。                  ......│
│   淀みのない剣戟は、正律王の王笏によって、そしてその加護によって阻まれますが    .│
│   正律王に決して少なくない驚愕を与えます。                            │
└───────────────────────────────────────┘





4857 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/27(水) 00:05:42 ID:LxoFxE72




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                         }iii{
                         }iii{
           .                {=:}
                         }iii{
                         |iii|
                         |iii|
                         辷!

┌────────────────────────────────────┐
│   その聖剣は、何度試みようと決して正律王の手中には収まりませんでした。    │
│                                                   .....│
│   それは宇宙の深淵を覗いて尚、正気で以て地に報い                  │
│   祈りで以て戦うことを誓った者にのみ応える、宇宙の深淵を宿した聖なる剣。    .│
│                                                   .....│
│   旧き獣が獣性によって成し得たそれを、ルドウイークは人間性を以て成した。   │
│   それがどうして、正律などという表の理で縛れることでしょう。             │
└────────────────────────────────────┘



4858 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 00:05:49 ID:OUNawu5j

すっげ。そしてこれだけの将を使い潰したというか、使い潰さなければならなかったというか


4859 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 00:07:41 ID:H4gYctAv

知ってなおも挑んでくる存在とか初だろうからねぇ



4861 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/27(水) 00:11:35 ID:LxoFxE72




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                  、_,ノ);;ハ;;) 'ー~'ゝ〕{,ィ
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                   ) n             V
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                     ∨        !
                      ∨          イ
                      \        |
                        \       ∧
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                          ∧ヽ   />‐イ   }⌒´_/
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                    )\\,.::i:i:i:i:し/(_/ /(__/_,,,..、-\,,___\――‐ '''"
┌──────────────────────────┐
│   すれ違いざま、斬り落とされた腕がふたつ。        ..│
│   ひとつは青年のもので、ひとつは少女のもの。       │
│                                     ...│
│   若くも低い呻き声は、正律王クラネスのものでした。    .│
└──────────────────────────┘




4864 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/27(水) 00:16:43 ID:LxoFxE72






.   ト、
   \\       ト.、
      \.\.       \\
       \ \       \\                              ト.、
         \ \      \\                          \\
           \..\      \.\                        \\
              \. \      \ \   /.`::::..、     ,.-::.、        \\         /`:::..、
.              \ \       \..\ /   ::::::ヽ    .,.' ,  ::::ヽ         \.\        .'    ::::ヽ
                  \ \.     \.,'l7/_,. -‐ '" ̄ ̄`il'/〉 __-―┐        \ \     !i'/>_ -‐  ̄ ̄`,
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                ,ゝ‐- .へ/        .lニニ\ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニノ二二ニニニニニニニ
               , '        > 、    .lニニニニ、二二ニニニニニニニニニニ三三三三三三三三ニニ/二ニニニニニニニニニ
                  /          \   ;ニニニニ\ニニニニニ三三三三三三三三三三三三三三三{二ニニニニニニニニニニ
             /                /二ニニニニニ\ニニニニニニニ三三三三三三三三三三三三,二二二二二二二二ニニ
              /―- _           ./ニニニニニニニニ<ニニニニニニニニニニニニニ三三三三三,二二二ニニニニニニニ
               /      .> 、       ./二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ}=ヽ二二二二ニニニニニ
.             /          \    ,イ二二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|ニニ\二二二ニニニニニ
.            ,            \ .,イ三ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニリニニ=\二ニニニニニニ
             ,             /三三二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/二二二二二二二ニニニ
             l/`'.ゝ、        /ニ三三三二二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/ニニニニニニニニニニニ
┌───────────────────────────────────────┐
│   固唾を呑んで見守っていた騎士達も、これには正々堂々とは言っていられません。    │
│   彼らの王を御守りするべく、わっと殺到しました。                        ..│
└───────────────────────────────────────┘








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                     | :|i/i:i:i:i:|  \i:i:i:i:i:i\ \i:i:i:i:i:i:\/,
                     └|i:i:/i:i:i:i|''^~ ̄:i:i:i:i:i\\狄、 i:i:i:i:i:\ 、
                       |i/i:i:i:i:i:|厶斗匕 、~ ,, ┘ ≧=- :i:i: )_ノ       ――引き分けだな。 潮時だ、私はこれで……
心  ∴;.゛;.:            |八i:i:i:i:i|: Vツ  \i:i:`~"''~ ,,__彡``~、、    ノ
   ㍉(  炸  /k   仏    | |∧i:i:i:乂__    _\i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i/∧`^''冖冖''^´
  ㍉ マム,イ7   リ   紗′  |八∧i:i:i:i込、   ´   ``~、i\、i:i:i/∧      )   γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
∴ミ  )圭抄  〃  /′    / ./ ∧i:i:iV/ ≧s。 _ / |i:i:i``~、、:i:i___彡′ .| ……待ちたまえ。 |
   寸圭|{:゛∴;.:  〃    /i:/i:∧i:i:iV/i:i:i:i]/ ̄~^''i|__i:i:i:V/i:i:\\        .乂_______ノ
以{  マム心、∴ハ/淤{    ./i:八i:i:i::\i:\_ノ ̄〉_/^|   }ー-=ニ⌒ \\
㍉ム  )圭圭才´)圭ア   : /i:/i:i:i:_ - _、<⌒| //⌒>i| /ニニ\ニ/ニニ `^''冖冖''^´
  Ⅵ  Ⅵ圭リ´  }ソ    ./i:/i:i:i/_、<⌒ニ/|://_/i:i:i|/ニニニニ//ニニニ/∧      ……何か。
  リ  :以Ⅳ:゛;.゛;    ./i:i:i /=ニニニ/.::/ ̄/.::/⌒ニ=- _ニ/ニニニニニニ}
     Ⅵ7       ./i:i:i /√ニニ/.::/  /.:::: /ニニニニニ/_/ /ニニニニ=|:,
      |〃i:i:i:八     /i:i:i:/ √ニ/.::. /   /.::.: /ニニニニニ/_√ニニニニニニ=|∧
     _[冖''^´ .L  ./i:i:i:i:|=√ニ/.:::::/    /.::::::/ニニニニ/ニ{ニニニニニニニニ|i:i/,
   / [  ̄__ノ ∧//i:i:i:i:i:|.√=/.:::::√  √.:::.√ニニ/ニニニ:|ニニニニ\ニニ|i:i:/,
   (''^~ ̄.ニニニ/∧i:i:/i:i:i:|:|:ニ/.::::::√   √.:::.√ /ニニニニ 八ニニニニニニニ〔_i:i/,
    V/ニニニニニニ/∧i:i:i:/ |:| /.:::::::√   |.::::::√/ニニニニニニニ〕ニニニニニニニ〔_i:i:i/,
    V/ニニニニニニ/∧i/-.:|:|√.:::::√   :|:::::: |/ニニニニニニニニ_〕ニニ\ニニニ〔_i:i:i:i:/,
     .V/ニニニニニ=/∧ニi|:|:::::::: √    :|:::::: |ニ/ニニニニニニ=/|ニニニニ丶ニ〔_i:i:i:i:/∧
  ./i:i:V/ニニニニニ/∧/=|:::::::::√☆ _.:|:::::: |=|[ニニニニニニ/:i:|ニニニニニニ〔_V/i:i:i/∧
. /i:i:i:i:i:i\ニニニニニニ八=|::::::.√\/ |:::::: |=|[ニニニニニ./:i:i:|ニニニニニニ〔_:iV/i:i:i/∧
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_、‐''゛/i:i:i:i/i:i:i \ニニニ/-:√.::::::\_./.::::::::√:|[ニニニニニ〉:i:i:i|ニニニニニニ〔_:i:i V/i:i:i/i:\
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4865 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/27(水) 00:23:31 ID:LxoFxE72






                          >   ̄ ̄ `  、
                           /   /    /⌒ヽ\
                         /   〃 / | l     i  '.
                            // ∧/∥l 人 | |   j}
                       // |  |l斗- 、丶l   /从 / :.
                        // |l | .从弋rッx八  ./_.ィ       ――何故、そのようにしてまでこの地を守らんとする。
                      /  |l:|八( \ `` \(tッアノ 从
                      / /  从 /        〉`彡.イl |^\
                     / /  /l ∨八    -    /^7∥V/     私達に臣従するのを、そうまで厭うというのか。
                    / /  / / /l  丶     `イ ./ :l| .∨/
            >  '"   _ - / ./ l|\__  \ _//l |、   \
        .> '"  ィr―ァ /7 /  / |.リ  \\ /‐ァ :|八 、\\   \ __
        /イ  / /' ./ / /  イ>'「     丶只/ 、 l  丶\\\__  \
       l( |/  |( /_r―/ /r 、   l     / 丶  ̄l ̄ \\  r/_ ヽ  \__
       | \\ 八 \\ // イ」 \  \   ./   \ :|    l 〉 .'/// | l  l |\ヽ
      \ 丶乂  ヽ 丶 l |、__}    \  \ \___/  |   ./ /ト、 '/ /.ノ  l |  }: |
          )/}⌒  | \} l |    l     \  \ / ∧    /ノノ }___'//   八} / /
                _/  ノ八 \__:j         ̄ / /  '. l  l(     丶7  /  / /
            {      ` ー―      /__/ |   '. 、 丶       乂(  l /
              ∥       /       〈     |    '. \       / }⌒  乂、_
             ∥     l  /         l|     |     .、 丶  ̄ ̄/ /    /⌒
            ∥      | ./         .l|     |      \ \_./ /. .≧=- '
           ∥     //_        l|   () |         :\__/ . . . . . . .'/
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           .∥ 丶   ./. . ./_       l|     |      ∥....|. . . . . . . . |. . . ..'/
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                         ハ
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              /:::::::ィ=ミx:::::::::|/乂リ\:::::::\:::::::|::::::::\_____
                /⌒|:从乂リ、:::::::\ ^´ 「 ̄ ̄::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\      我ら獣の民は強きものに傅く。
                  /|::::::ヽ^´'\::::::::\   |:::|::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
              /:::\:::::≧ __\::::::::\ |:::|::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                /::::/::::: ̄:::\___≧=―――::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::\  君が囲う妃のように、それも私達の本能。
            /::::/|::::::::::::::::::::::::::∧/ /|:::|_、:::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::\
              /::::/ :::::::::::::::::::::::: / /-ニ|:/ニ }:::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::( ̄\:::::::::::::::::::::\
          /::::/  |:::::::|:::::::::::/|/ニニニニニニ \::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::\  \::::::::::::: 私とて君の器に惹かれる気も起きたよ。
           |:::/   .|:::::::|::::::::/ニ/ニニニ/ ̄ ̄ ̄ニ \::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::\  \:::::::::::::::
           |:/   .|:::::::|\/ニ/ニニニ/ニニニニニニニ  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::\  \:::::::::
           |\_____|___::ヽ/ニ/ニニニ{ニニニニニニニニ _\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::\   しかし、しかしだ。
          \::::::::/、::/ニ/ニニニ八ニニニニニニニニ::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::\  ヽ
              ̄  ∨-/ニニニニニニ\ニニニニニニニ' ̄ ̄ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::\
                 /Ⅵニ|ニニニニニニニ\ニニニニニニ-      \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::|
                   /ニニ|ニ|ニニニニニニニニ-\ニニニニニニ     \:::::\::::::::::::::::::::::::::::\





4867 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/27(水) 00:29:46 ID:LxoFxE72








                              /⌒\    /|[
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                 八::::::::.:://i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i:i:i\i:iく
                 ][\/i:i./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i:i:i\/,
                      「 |/i:i:/i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|V/i:i:i:i:i:i:i:i:/,
                     | :|i:i:/i:i:i:八i:i:i:i:i:i\i:| V/i:i:i:i:i:i:i:i:i/,
                     | :|i/i:i:i:i:|  \i:i:i:i:i:i\ \i:i:i:i:i:i:\/,
                     └|i:i:/i:i:i:i|''^~ ̄:i:i:i:i:i\\狄、 i:i:i:i:i:\ 、
                       |i/i:i:i:i:i:| _,,、、、\~ ,, ┘ ≧=- :i:i: )_ノ        ――星は巡り、そして終わらないものだろう?
                       |八i:i:i:i:i|└ ⌒` \i:i:`~"''~ ,,__彡``~、、    ノ
  心  ∴;.゛;.:          | |∧i:i:i:乂__    ,\i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i/∧`^''冖冖''^´
     ㍉(  炸  /k   仏  |八∧i:i:i:i込、   `   ``~、i\、i:i:i/∧      )     ならばその光景が石垣に覆われず
    ㍉ マム,イ7   リ   紗 / ./ ∧i:i:iV/ ≧s。 _ / |i:i:i``~、、:i:i___彡′
  ∴ミ  )圭抄  〃  /′/i:/i:∧i:i:iV/i:i:i:i]/ ̄~^''i|__i:i:i:V/i:i:\\
     寸圭|{:゛∴;.:  〃 ./i:八i:i:i::\i:\_ノ ̄〉_/^|   }ー-=ニ⌒ \\         燭台で白くぼやけることのないよう願い、剣を振るだけだ。
  以{  マム心、∴ハ/淤{.: /i:/i:i:i:_ - _、<⌒| //⌒>i| /ニニ\ニ/ニニ `^''冖冖''^´
  ㍉ム  )圭圭才´)圭ア ./i:/i:i:i/_、<⌒ニ/|://_/i:i:i|/ニニニニ//ニニニ/∧
   Ⅵ  Ⅵ圭リ´  }ソ  ./i:i:i /=ニニニ/.::/ ̄/.::/⌒ニ=- _ニ/ニニニニニニ}       我ら獣の民の、未だ空を知らぬ子らの為に。
    リ  :以Ⅳ:゛;.゛; ./i:i:i /√ニニ/.::/  /.:::: /ニニニニニ/_/ /ニニニニ=|:,
      |i:i:iⅥ7八     /i:i:i:/ √ニ/.::. /   /.::.: /ニニニニニ/_√ニニニニニニ=|∧
     _[冖'〃 .L   ./i:i:i:i:|=√ニ/.:::::/    /.::::::/ニニニニ/ニ{ニニニニニニニニ|i:i/,
   / [  ̄__ノ ∧ //i:i:i:i:i:|.√=/.:::::√  √.:::.√ニニ/ニニニ:|ニニニニ\ニニ|i:i:/,
   (''^~ ̄.ニニニ/∧i:i:/i:i:i:|:|:ニ/.::::::√   √.:::.√ /ニニニニ 八ニニニニニニニ〔_i:i/,
    V/ニニニニニニ/∧i:i:i:/ |:| /.:::::::√   |.::::::√/ニニニニニニニ〕ニニニニニニニ〔_i:i:i/,
    V/ニニニニニニ/∧i/-.:|:|√.:::::√   :|:::::: |/ニニニニニニニニ_〕ニニ\ニニニ〔_i:i:i:i:/,
     .V/ニニニニニ=/∧ニi|:|:::::::: √    :|:::::: |ニ/ニニニニニニ=/|ニニニニ丶ニ〔_i:i:i:i:/∧
  ./i:i:V/ニニニニニ/∧/=|:::::::::√☆ _.:|:::::: |=|[ニニニニニニ/:i:|ニニニニニニ〔_V/i:i:i/∧
. /i:i:i:i:i:i\ニニニニニニ八=|::::::.√\/ |:::::: |=|[ニニニニニ./:i:i:|ニニニニニニ〔_:iV/i:i:i/∧
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_、‐''゛/i:i:i:i/i:i:i \ニニニ/-:√.::::::\_./.::::::::√:|[ニニニニニ〉:i:i:i|ニニニニニニ〔_:i:i V/i:i:i/i:\
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4868 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 00:30:50 ID:CUMTtSUG

ああ……
星と、月の輝きが陰ること無いように、ってことかな……



4870 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/27(水) 00:33:22 ID:LxoFxE72







                    _             _         , 、         ,へ
   ,.‐、 / ヽ _    へ  ./ ヽ   /´ヽ   / ヽ_ _/´ヽ _./ , ヽ.  /´`ヽ._ ,-!、l /ト'iヽ.  , 'ヽ /
 」.il ili.llヽ|/.l }i  r,' 、i, !‐illヽ|/.l } i.l.ト.i '.i !」.l{ヽ|/.!.j_l.l 、i/l .l{.ト.!/.}i_ i.!-┴-, !_,lr――ァ-、.Y!_ ト.i_r―
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      l (;;;;' ,.〈i || i〉.,, ';;;;} }       __ゝ' __!_l;;!   ヾヾ ll./'/'  l>--------<l .{  {.)
     r、 ヽヽ ヾ, l! ll l!〃 .!;;l i.)._-ニ二ヽ. { O   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /   ヽ   \!/ニ=-__
    ィニ', r'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄' /ニニニ二二\     ト、   ◯  / :/ /     '.  :γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
    ニ二ゝl, ° ト、 O .ノ!./ニニニニニニ二\  ヽ  ー-一∥ /  l   l八 '. | ――さらばだ。よく養生するといい。|
    ニニニム   ヽ 二二ノ/ニニニニニ二二二二\  ` ー一l|  |ー/-、 ‐:|‐≦  :| 乂______________ノ
    ニニニ二ヽ、_    /ニニニニニニニニニニ二\. ___l|  l/く苡\ | 苡∧/   } |'/二二ニl
    ニニ二二二二二二{ニニニニニニニニニニ二二二ヽ二二从 l ´´  '   ``/  .イ | '/二二二l
    ニニ二二二二二二lニニニニニニニニニ二二二二ヽ二∥∧_、    __  u/ / | | '/二二二l
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                          /  .∥ |     l    l|    :l   \___//)/__.ノ  /__/   .∨/
                        /   .∥ |/ \ | |   |      |   l      /7/          ∨/
                        ⌒7 l  ∥       :|   | (_)  |   |                   ∨/
┌─────────────────────────────────┐
│   そう言って、聖剣の担い手は夜の闇へ消えました。             .....│
│   青ざめた光が目に焼き付いた兵達では、とても追えないような疾さで。    │
└─────────────────────────────────┘



4872 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/27(水) 00:42:12 ID:LxoFxE72






                          >   ̄ ̄ `  、     γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                           /   /    /⌒ヽ\    | 聖下。腕と血を集めて参りました。 |
                         /   〃 / | l     i  '.   .乂______________ノ
                            // ∧/∥l 人 | |   j}
                       // |  |l斗- 、丶l   /从 / :.
                        // |l | .从弋rッx八  ./_.ィ        ご苦労。 腕は洗って盆に、血は王杯に注いでくれ。
                      /  |l:|八( \ `` \(tッアノ 从
                      / /  从 /        〉`彡.イl |^\
                     / /  /l ∨八    -    /^7∥V/      大至急、清めの儀を執り行った後に繋げる。
                    / /  / / /l  丶     `イ ./ :l| .∨/
            >  '"   _ - / ./ l|\__  \ _//l |、   \
        .> '"  ィr―ァ /7 /  / |.リ  \\ /‐ァ :|八 、\\   \ __  だが、地に吸われた分を補うにはひと月はかかろう。
        /イ  / /' ./ / /  イ>'「     丶只/ 、 l  丶\\\__  \
       l( |/  |( /_r―/ /r 、   l     / 丶  ̄l ̄ \\  r/_ ヽ  \__
       | \\ 八 \\ // イ」 \  \   ./   \ :|    l 〉 .'/// | l  l |\ヽ
      \ 丶乂  ヽ 丶 l |、__}    \  \ \___/  |   ./ /ト、 '/ /.ノ  l |  }: |
          )/}⌒  | \} l |    l     \  \ / ∧    /ノノ }___'//   八} / /
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        l|  、      /∧   l    i  :  :::.. '/
        l}   l|:メ  } /--l   /  .'     ::::::.             一度下がり、築城の準備をせよ。
       八 从 vッヽ}/¨¨vッフ ./ . / /   :::::::::.  \
       /|)乂 . /  )/    )./ .. ./ /:   :::::::::::.   \
        / ⌒} . .ヽ      )/./ /:::   | ::::::::::::.  \ 丶       どの道、ルドウイークを屠って建てる予定であったものだ。
      〕 |  |   . .丶一    / / /::::   |  ::: 、:::::::.  \ \
    _〕__丶 |   . . . .___,.、/ / /::::/   | 丶:: \::::::.   \ \
   ⌒\\ /  i  . . .// / /l.../::::∧   |  \  丶:::::.    \ \  少し戦線が律の国に近付いただけに過ぎない。
   〕 \ 〕 }/   .:   ../∧./ / /:: .' ∧  l\    -    -  _ 丶
   \_\'  イ:::|  : /_l | :|  l  ∧  丶  ̄二=- _....       \
      //::: イ:l  /o /l. .、 :|  |    \  \      ヽ:::::..   \   \
    //::/ l/ ./   / \丶  、    \  \       ∨::::.   丶
    ./ ./: : / / :/l   〈    丶    \    \  \     ∨::::::. :::.. \   \
   / ./: : ::l/  イ: }   ヽ .//\    \    \  "'<  ∨::::  ::::.  丶   丶
   } | : : /   /l/::/l   //   ):ヽ   ヽ     丶   \ .∨| ヽ:::::  l
    、 \/   / |: : | __(__)l o |./: :∧   i      \    l   :|  :|:::::  |    |
     \l|   | ∨l rア^ | |   /./  ヽ   l        丶  }  /   l -ニ |  | |
     从  l   | l|   | | / /    :}  :|         }  / /   /    -ニ||
     ⌒\ \ :|    :| | イ |     :|  :|\         / / /   /       ヽ l
        \ }:|.∧  l |   |    /  /  丶    /./  l   /          ∨
          )/ | ∧  l o  l   / .:/     \  {/   |  {           }
             :|  .∧ l :|   |  / ::/        \       \ \       /





4874 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 00:43:51 ID:3IzjNj9d

当然のように腕つなげられるんかー


4875 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 00:44:29 ID:H4gYctAv

強く、気高く、美しく
さあ、もうすこしだけ戦おう



4876 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/27(水) 00:48:53 ID:LxoFxE72

















                      γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                      | ……黒き獣か。叶うならば、その血も迎えたいものだが |
                       乂_______________________ノ

















4877 : ハシビロコウ ◆.jWOXYLbLo : 2022/04/27(水) 00:52:15 ID:LxoFxE72








                          -━━==ミ
                        / 〈[_∧_]〉 \_______           _
               /7ニ二二>‐─<二ニ==ー冖==ニ二 ______>──<二二ウ| l\
    ト、    ト、  /| l   Υ: : : : : : /  }ト、 ヽY  ノ{ト个ー‐‐‐ァ' : : : : : : : l|    | |  \
  ト 〈ハ.  j,ハ/   |    | : : : : : : |l  圦_>j{<_ノ_〉| |  │: : : : : : : : l|    | |    >
、 {ヘ 〈ハ   レ'{    | |    | : : : : : : |l  / ト}`(ハ ´〈イ^ | |   │: : : : : : : : :|    | |   /  \
ヘ. マヘ 〈ハ´ レ'{_   |_| __人________,ノ__/ /〈ト{YYYケlノ/| |_____乂_______.::|人_>、__〈 ̄〉//     \  やっべーあいつマジで斬ったよ。
〈ヘ. マヘ/〈ハ レ|}_>ク/:::\o\____// /| |\Υ//|  | \      /::::|/:::::::::::| |::く\
 〈ヘ マヘ 〈ハ_,レ|}:: //::::::::::::ヽ 〉____/ _人/\二/| [/| |:::\ ____ /:::::/:::::::::::::::〈 o〉∧ \
  〈>(∨∨-}ノ-}〈〈<>、:::::::| |::::::::::/ / /\| 〕〔 |/::::: | |__/ ̄ ̄{>只<}:::::::::::::::/ /:/::∧       決闘なら朕にワンチャンあるんじゃね?
    く_}レ┴冖冖x_〉〉/ /::: ∠/::::::::/ //⌒¨¨ \/¨¨⌒ | //       \ ::::::::::: / /::::::/::∧
    [__,,{__,,}/ {_{{ン二二二二〈 |'⌒¨¨¨¨ヽ{ }/¨⌒ /  /´   }`|   |二二Ζ∠二\/::∧
    ∨ \}___ノ|く_ノ::::::://::::∧l|'⌒¨¨¨¨ヽ| |/¨¨ | |/tッ}ノ}ノtッヘ|  \::::::::::::〔 \二二〉
     7:::マ〈 ̄ | h::/::::::::: /| l|'⌒¨¨¨¨ヽ| |/¨/| 乂'' 、 , ''ノ  \_>:::::::〔\   ∨   ナイアチャンワンチャンないねアレ。
     / ::: |\丶 | | h ::::::::イ ::: | l|'⌒¨¨¨¨ヽ{ }/¨ ̄/\> __ <_ノノ_>: \::〔 \____〉
.    /:::::::::| ∧ / /:::::|::∨::::| :::: | l| (⌒¨¨¨¨{ }¨¨¨¨ ̄ }/イ ∧__{/ヽ: >─==ミ〔\______〉   しんじゃう。
   /:::::::::: | |:::/ /:::::丿: ∨人 :: | l|_> . : .:∨ : : . <_ノ/_/:|__|:|_}__ノヽ::::::::::::::::: `二ニ=ミ
.  / ::::::::::: | [/ / ::::::::::::: ノ::::::::::: | l|\   . : .:´ `: : . : . /{ニニ|:::|ニ|:|ニニニノ\:::::::::::::::::::::::::::::::::

          【衛星撮影(天体)を見ながらワイワイ腕を作って待ってる邪悪達】

                      【きょうはここまで】







4878 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 00:53:41 ID:3IzjNj9d


一瞬、娶る気かと思ったけど純粋に血を抜くヤツか


4879 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 00:57:52 ID:fCMfVp04

すげーな。ナイアちゃんですら無理か。


4880 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 00:58:33 ID:D6jPVUjP

乙でした
吟遊詩人の講談で盛り上がりそうな一戦であった


4883 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 01:07:08 ID:m6hUg55y

乙でしたー
見世物としても見応えはあっただろうけどさぁ…w


4884 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 01:09:50 ID:DO9+xPoJ


4885 : 梱包済みのやる夫 : 2022/04/27(水) 01:12:16 ID:uQDxt7+x

乙でした


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168653 :日常の名無しさん:2022/05/02(月) 17:49:26 ID:-[ ]
ちょっと特別な力→宇宙創造
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