観劇日記:劇団HOMURA旗揚げ公演「ASSASIN」@人間座スタジオ
劇団HOMURAの旗揚げ公演「ASSASIN」を観て来ました。劇団ヤルキメデスも公演をした人間座スタジオでありました。最終日の昼の回を観ました。クリスマスイブに芝居を観る俺…。
割とエンターテイメントしていた。 今年の春に一緒にお芝居をした二人の企画でした。正直、どんなものかいな?とも思っていたのですが、旗揚げ公演としては、非常に面白かったと思います。いや、面白かったです。キャストが割と豪華だったので、キャスト力もあるよなーと思っていました。前評判で、エンターテイメントだと聞いていたのですが、エンターテイメントだったと思います。
なんていうか、以前の共演者というのもあったのですが、ちょいとセミプロの芝居を観ている感覚を覚えました。学生レベルからは隔離されているというか…。だから、気になった所や、ダメ出しとかもある訳ですが、一つ上の次元で観ているなと思ったのが、ちょっとくやしかったです。
以下、気になった所とか。
銃を使った殺陣 私は、銃を使った戦闘って大好きです。だから、たいていの銃撃戦を見ていると、気になる所があります。それは、リロードです。実際に、弾切れになるシーンもあったのですが、基本的に、弾数∞で闘っている感じがあるのですよね。で、弾切れとかは、シーン的意味合いがないと、起こらないと…。長年、そのあたりは、演劇で銃を使うとこうなるのかな?って思っていたのですが、今回、観劇後に一つの答が出て、それは…
銃撃戦の中で、自然とリロードも含めた段取り
を作れば、粋なんじゃないかな?と思いました。マニアはにやりとすると思う訳です。
後、銃を手に持っての近接格闘とか、銃VS格闘、銃VS刀剣とか、バリエーションはあったのですが、殺気とかそんなのが気になったり…。ダンス的な美しさ、面白みはあるけど、戦闘というニュアンスが薄かったり…。殺陣って難しいです。
世界観とか。 塔がメインの話なのに、塔をあまり感じないというか、場所は違えど、そこに誰がいて、どんな風に闘っているか?という部分しか、印象に残らなかったですね。なんとなく、塔が舞台ってので、ドラゴンボールマッスルタワーのイメージがあって、最終目的地が、何階で、今、何回にいるか、とか、そんなのが分らなかったです。進行状況というか…。
後、塔がある世界や、主人公が塔を目指す目的、後、一般人が何で苦しんでいるのか?塔が世界にとって、どういう位置づけなのか?とか、ちょっと消化し切れませんでした。特に、一番、一般人よりの主人公の目的等々が劇中でのウエイトが低く感じたのが、残念でした。塔絡みの人の話ばっかりというか…?一般人は、何で苦しんでいたのかな?食べ物がないって事は、台詞で分かりましたが・・・。
役者の舞台暦とか。 出演者の舞台経験は結構、ばらつきがあったのじゃないかと思いました。「安心して観れる人」とそうでない人の落差が激しいというか。これは、キャスト集めの関係上、ある程度仕方がないのですが、知っている人、知らない人の別はあるとは言え、舞台暦の差を感じたな。ここを埋めるのは、基礎練習の部分なんだと思いました。後、全般的に女性キャストが弱かったかな?と。
なんていうか、個別の公演の練習以外にも、団体を渡ったワークショップとか、そういうのをプロデュースするのもありなのじゃないかな?と。統一されたスキルというか。
オリジナリティとか。 エンターテイメントというお芝居にはなっていたと思ったのですが、作者の貪欲なオリジナリティはあんまり感じませんでした。「俺ならこうボケる!」って所でしょうか?私は、観劇すると、こういう事をよく考えます。んー、だから、エンターテイメントというジャンルにはなってたのだけど、HOMURAでしか見れない、HOMURAの脚本でしか見れないって部分は、あんまりなかったなぁと。別に何が何でも、ボケろとか、ボケのみにオリジナリティーを求める訳でもないと思いますけどね。
次回公演もあるみたいなので、今後は、そういう貪欲なオリジナリティーが見たいなと。
愛とか性欲とか。 必要はないのかも知れませんが、性欲とかは感じませんでした。性欲というとあれですが、エロスの部分ですね。エロスに関しては、私が欲しているだけかも知れませんが、まあ、エロスはあれとしても、愛とかも感じなかったな。エンターテイメント芝居ってのは、その辺を希薄に作るものなのかも知れませんが、愛とか生きる渇望とか、その他、ドロドロしたモノも感じたいな、と。だから、「うわーカッコええな!」とは思っても、感動して涙を流すって感じにはならなかったのですよ。まあ、私が世界観を消化し切れなかったというのもあるのですが、芝居で愛とか欲とか渇望も感じたい方なのです。
個人的に気になること。 会場は、人間座だったのですが、そこを管理されている女性は、演劇をやっておられる人なんです。その人は、割とフレンドリーな人で、終演後、会場撤収後とかに、ダメ出しやアドバイスをくれます。私は貰いました。劇団ヤルキメデスでやった時にも、頂きました。んで、ここ最近、人間座で観た芝居の中では、割とクオリティーの高い方だった思うのですが、人間座の管理人さんは、どんなコメントをするのかな?と。
って、まあ、これは、演劇関係者のエゴなんですけど、ヤルキメデスの時は、割と誉めて貰ったんですよ。ダメ出しも貰いましたけど。んで、ヤルキメデスで照明をやってくれた女性は、その後、何公演か人間座でやったお芝居にかんだみたいで、ちょっと前に会った時に、「色々、人間座のお芝居に関わったけど、誉めて貰ったのは、ヤルキメデスだけだった。」的な事を聞いたのです。だから、こそ、今回の劇団HOMURAは、人間座の管理人さん的にはどうだったのか?と。そんな事が気になります。
ちょっとしたエゴですね。ただ、自分がやったお芝居は、私はずっと出演してましたから、客観的には見れませんし、なんていうか、企画のプロ志向(?)の部分では、かなり、差があるのじゃないかな?と思ったり。くやしいな。
まあ、こういう部分は、後日、関係者に聞いてみれば良いのですね。
あ、さて、この記事は、喀血劇場のブログ、「
明日は喀血」にトラックバックしております。
該当記事はこちらです。私は、彼の記事は読まないで、感想を書きましたが、一つのお芝居での感想の差が分るやも知れません。
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