テント泊登山はじめの一歩|計画編
ビギナーがテント泊を楽しく安全に楽しむために、事前の準備が重要なのはいうまでもありません。なかでも、いつ、どこの山に、どんなルートで行くのかという計画が、とても大切であり難しい部分でもあります。何に気を付けて計画をしたらいいのか、しっかりとポイントを押さえておきましょう。
はじめてのテント泊にあった計画とは?
テント泊のための道具を揃え、テントの設営や撤収、食事や水の準備や管理などをしっかりと学習し、それぞれのステップを踏んでしっかりと準備を整えたら、いよいよ本当のテント泊デビュー。これまでに学んだことを、トータルで実践する段階です。
「憧れのあの山に行きたい!」
「山ごはんは何を作ろう……」
「せっかくだから縦走で」
あれもこれもと思いがつのるところだとは思いますが、本番は練習ほどうまくいかないのが世の常。最初から欲張りすぎると、せっかくの初めてのテント泊が、苦い思い出になりかねません。計画を制するものがテント泊を制すといっても過言ではないのです。
はじめてのテント泊を計画するときに、押さえておきたいポイントは大きく6つ。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
① 天候の安定しない時期を避ける
天候が良い時と悪い時では、テント泊の難易度はまったく違います。最初は、できるだけ条件のいい時を選ぶことが大切。気温があまり低くならず、台風や長雨の影響を受けないこと、もちろん最初は無雪期から始めましょう。
テント泊に限ったことではありませんが、天候を予測するのは登山の重要なテクニック。テント泊の場合はその重要性が、さらに高まるということです。とはいえ、山の天気は予測できないことが起きて当たり前。充分な準備と心構えも不可欠です。
② まずは1泊2日からスタートする
初めてのテント泊なら、まずは1泊2日から。泊数が増えればその分荷物も重くなり、リスクも比例して大きくなります。まずは無事に山中で一晩を過ごすことから始め、問題点や改善点がないかを確認し、少しずつ期間を長くしていきましょう。
③ 余裕のある山やコースを選ぶ
重い荷物を背負うことで、普段よりも歩くのが遅くなったり、いつもなら難なくこなせるクサリ場にてこずったり、テント泊では日帰りや小屋泊に比べて体力も消耗し、時間もオーバーしがち。トラブルがあっても対応できるよう、体力的にも技術的にも、充分に余裕のあるコースを選びましょう。
最初のうちは、行動量としてはちょっと物足りないくらいがちょうど。慣れない環境で充分に睡眠がとれないことなどもあるので、2日目も目いっぱいの行動予定を立てるのは避けるのが賢明です。