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夏山シーズンを迎えた北陸地方の白山で、登山道にある甚之助避難小屋の夏期トイレが使えない状況となった。マナーを守らない登山客が水洗式トイレにビニールやカップ麺の容器などを流して排水管が詰まったため。管理者の環境省によると12日には通水作業を行い、仮復旧したが、全面的な復旧のめどはたっていないという。
甚之助避難小屋は、主な登山道である砂防新道の中間地点にあり、例年利用者も多い。同省によると、一部の登山客が水洗式トイレにゴミを捨てて流したため、排水管が塞がり、一時周囲に汚水が漏れ出す被害も出たという。昨年9月下旬から使えない状態が続いており、同省が調べた結果、ゴミと判明した。ゴミは大小約20個、計約1キロ・グラムに上った。
同省白山自然保護官事務所の染谷祐太郎・自然保護官(30)は「袋詰めにされたゴミも出てきている。快適にトイレを使えるよう登山客にはマナーを守った適切な利用をお願いしたい」と呼びかけている。