ホンダ、自動運転でGMとの提携解消…傘下の米自動運転タクシー会社の株式も売却

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 ホンダは10日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)との自動運転分野での提携を解消すると明らかにした。GMが10日、自動運転タクシーの開発中止を発表したことを受け、対応を余儀なくされた。ホンダはGMと共同で2026年から東京都内で自動運転車両を使ったタクシー事業を始めると発表していたが、この計画も中止する。

ホンダ本社(東京都港区で)
ホンダ本社(東京都港区で)

 ホンダはGM傘下で自動運転タクシーの運行を手がける米クルーズに数%を出資している。25年前半をめどに保有する株式をGMに売却し、提携を解消する。提携解消に伴い、ホンダに損失などは発生しないという。今後はホンダ独自で自動運転技術の開発を続ける。

 GMは10日、クルーズへの資金提供を停止し、自動運転タクシーの開発を中止すると発表した。クルーズは事故が相次いだことを受け、昨年10月以降、全米で自動運転タクシーの運行を停止している。事業再開のめどが立たないと判断したとみられる。

 GMは声明で「自動運転タクシー市場はますます競争が激化しており、事業拡大には相当の時間とリソースが必要になる」と中止の理由を説明した。今後はクルーズとGMの開発チームを統合し、個人車両向けの先進運転支援システムの開発に注力するという。(ニューヨーク支局 小林泰裕)

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