趣味とは? わかりやすく解説

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しゅ‐み【趣味】

読み方:しゅみ

仕事職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。「—は読書です」「—と実益兼ねる」「多—」

どういうものに美しさおもしろさ感じるかという、その人感覚のあり方好み傾向。「—の悪い飾り付け」「少女—」

物事もっている味わいおもむき情趣

「さびた眺望(ながめ)で、また一種の—が有る」〈二葉亭・浮雲


趣味

作者勝目梓

収載図書密室光景
出版社ベストセラーズ
刊行年月1990.11

収載図書密室光景
出版社徳間書店
刊行年月1992.2
シリーズ名トクマ・ノベルズ


趣味

作者室井滋

収載図書ブキミ人びと
出版社福武書店
刊行年月1992.12
シリーズ名福武文庫

収載図書ブキミ人びと
出版社ランダムハウス講談社
刊行年月2007.11
シリーズ名ランダムハウス講談社文庫


趣味

作者エリック・マコーマック

収載図書隠し部屋査察して
出版社東京創元社
刊行年月2000.7
シリーズ名海外文学セレクション

収載図書隠し部屋査察して
出版社東京創元社
刊行年月2006.5
シリーズ名創元推理文庫


趣味

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/30 13:36 UTC 版)

趣味(しゅみ)は、以下の3つの意味を持つ。

  1. 人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。
  2. 物の持つ味わい・おもむきを指し、それを観賞しうる能力をもさす。調度品など品物を選定する場合の美意識や審美眼などに対して「趣味がよい / わるい」などと評価する時の趣味はこちらの意味である。→#美学用語の「趣味」
  3. 人間が熱中している、または詳しいカテゴリーのこと。

アマチュア

職業(プロフェッショナル)として成立している範囲の事柄を趣味(ホビー)でおこなう人は、アマチュアと呼ばれる。

英語のhobbyとの違い

英語のネイティブ・スピーカーの感覚では、"hobby"とは切手などのコレクションや園芸・美術などの活動を継続するような「向上心をもちながら、ひとりで長期にわたって打ち込んできた活動」というニュアンスがあり、自分が好きで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄として日本人が「趣味」としてあげる「読書」「映画鑑賞」「スポーツ」などは"hobby"に含まれない[1]

美学用語の「趣味」

美学の文脈で「趣味」という場合、対応する英語は "hobby" ではなく "taste" である[2][3]

趣味者

趣味者(: hobbyist)は、長きにわたり熱中度が高い趣味活動をする者に言われることが多い。特に鉄道趣味者共産趣味者が趣味者と呼ばれることが多く、単に趣味者(: the hobbyist)と言われるといずれかの確率が高い。

趣味と社会階級

趣味はそれぞれ個人が自由に選択しているものだというのが一般的な理解であったが、趣味と社会階級は密接に繋がっていて、「趣味は階級を刻印する」と提唱したのは、フランスの社会学者ピエール・ブルデューであり、1979年の著者『ディスタンクシオン』において示された[4]

趣味は各々の所属する社会階級と不可分であり、その影響を強く受けながら形成され、かつ社会階級間で趣味を介した、各々の卓越化を巡る「象徴闘争」までもが繰り広げられているのだと彼は主張した[5]。ブルデューによれば「あらゆる好みは嫌悪」であり、「趣味の選択」とは「選択しなかった趣味への否定的態度」を内包しているとし、「自分(我々)の選択が正しいのだ」という階級的な戦略、つまり「卓越化を巡る闘争」として解釈している[5]

ハイカルチャー(上位文化・高級文化)、ポピュラーカルチャー(大衆文化)など、音楽文学といったあらゆるカテゴリには「客観的」に設定されている価値の階層性があり、私達はそのような階層性を無意識のうちに把握しつつも、その階層性における上位を狙った行動をとるとは限らない[5]。例えば、「クラシックの方がJ-POPなどと比べて何となく高尚な音楽だ」という自覚があっても、往々にして「クラシックは堅苦しい」とか、単純に「良さがわからない」とかという、否定的判断が下される[5]。私が(クラシックやロックを聴かずに)J-POPを聴くとき、私は(クラシックやロックを聴かずにJ-POPを聴くという)私の立場を確保して肯定している、ということであり、そしてこの「私の立場」とは、個人に留まるものでなく「私」の所属する社会階級全体の「卓越性」という含意がある[5]。私達の趣味とは私達の所属する社会階級における代表性がある、というのがブルデューの主張である[5]

あらゆる状況下における自らの行動を確定させる原理とは、当人がどのような社会階級(社会空間における位置)で生まれ育ち、その階級における「卓越化の感覚」を身に着けたかによって形成されるとし、これをブルデューは「ハビトゥス」と呼んだ[5]。すなわち、ブルデューは統一性の偏見を偏見として退けることなく、「ハビトゥス」という概念を導入することによって「階級戦略」として扱ったのである[5]

なお、ブルデューが同時に明らかにしたのは、フランスのエリートたち(支配階級)は、クラシックやオペラ美術などの正統文化を愛好するが、大衆が好む文化には排他的であるというものであったが[6]、そこから時を経て、アメリカの社会学者リチャード・A・ピーターソン英語版らは、音楽趣味の分析から、アメリカでは文化テイストと社会階級の関係が1990年代に入り変化し、社会的地位の高い人々ほど、クラシック音楽もロック音楽もというように、文化的にオムニボア化(雑食化)しているという分析結果を発表した[4]。これは、大衆が発言力・購買力をつけ、大量消費市場を背景に文化的市場の基準を塗り替えていったことから、ポピュラーカルチャーが中上流階級化(ジェントリフィケーション)したことに関連すると考えられている[7]。さらにその後、文化的オムニボアになることこそが、現代の新しい文化資本であるという主張をする研究者が複数現れて、現在までに世界各国でオムニボア仮説が検証されてきており[4]、趣味と社会階級の関係性が曖昧になりつつあることが示唆されている。

健康影響

趣味が多い人では、全循環器疾患虚血性心疾患脳卒中)の発症リスクが低い[8]

脚注

  1. ^ Kathryn A. Craft 著、里中哲彦 訳『日本人の9割が知らない英語の常識181』筑摩書房〈ちくま新書〉、2018年、24頁。ISBN 9784480071330 
  2. ^ 趣味 | 現代美術用語辞典ver.2.0”. 大日本印刷. 2020年10月3日閲覧。
  3. ^ 多田蔵人「「趣味」(Taste)とは何か─近代の「好古」」『好古趣味の歴史: 江戸東京からたどる』文学通信、2020年。 ISBN 978-4909658296 
  4. ^ a b c 片岡栄美. “「文化と意識に関する全国調査」(2019年)にみる文化消費とライフスタイルの社会的特性―日本の高地位者は文化的雑食か?―”. 中央調査社. 2025年9月24日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 太田大晴 (2023年3月12日). “変わる西陣、変わらない西陣 第4回前編: 文化資本と西陣 前編”. osanote. 2025年9月30日閲覧。
  6. ^ 片岡栄美 (2020年11月19日). “趣味の社会学――文化・階層・ジェンダー”. SYNODOS. 2025年9月30日閲覧。
  7. ^ 中本進一「ハイ・カルチャー/ポピュラー・カルチャーにおけるヘゲモニーの転換と領有に関する一考察」『一橋法学』第2巻第3号、一橋大学大学院法学研究科、2003年11月10日、931頁、 ISSN 13470388 
  8. ^ 趣味と循環器疾患発症リスクとの関連、JPHC Study 多目的コホート研究、 独立行政法人国立がん研究センター

関連項目


趣味(2022年2月時点)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 00:12 UTC 版)

高田麻衣子」の記事における「趣味(2022年2月時点)」の解説

麻雀好きな役はタンヤオ、平和)。 映画鑑賞好きなジャンルヒューマンサスペンスホラー)。 音楽鑑賞好きなジャンルHIP-HOPで特に日本の'95~'00お気に入り好きなラッパーDEV LARGE)。 モンスターストライク好きな撃手は「貫通」、好きな属性は「闇属性推しキャラは「閻魔」,「五条悟呪術廻戦コラボ)」,「ブラックリリー」、右手薬指ショットする)。

※この「趣味(2022年2月時点)」の解説は、「高田麻衣子」の解説の一部です。
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趣味

出典:『Wiktionary』 (2021/07/14 12:49 UTC 版)

名詞

(しゅみ)

  1. 楽しみとして行う行為
  2. このみセンス嗜好

発音(?)

しゅ↘み

翻訳

行為
嗜好

関連語

行為
嗜好

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