耐火性能とは? わかりやすく解説

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耐火性能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/18 16:23 UTC 版)

土蔵」の記事における「耐火性能」の解説

壁厚は約300mm以上あることが多く開口部の外戸なども土戸(土と漆喰で戸の外部表面覆ったもの)とすることがある古く江戸時代大火近代では空襲による大火でも、内部に火が回らない事例多かった。ただし空襲使用された焼夷弾とは屋根貫通したあと内部発火する兵器のため、屋根焼夷弾直撃した場合は、外壁は無事でも内部焼け落ちたという例も多い。また、一見無事に焼け残っているように見えても、土蔵内部極度高温となっており、周囲火災酸素消費され尽くしているため辛うじて発火していないだけ、という場合もある。このため土蔵無事なのを見て不用意に戸を開けた瞬間バックドラフト現象発生し内部器物一気焼き尽くされてしまったという事例も多かった水戸徳川家所蔵名刀燭台切光忠」「児手柏」の二振りは、関東大震災の際にこの現象によって焼身となってしまったという。そのため、火災遭った土蔵金庫などは、内部が完全に冷えるまでの1週間ほどは開扉てはならないとされていた。 またかつては、いざ近隣火災発生したという際、普段出入り左官駆けつけ用意してある用心土と呼ばれる粘土土蔵全ての隙間叩きつけ、土蔵への延焼を防ぐといった防火活動もあった。

※この「耐火性能」の解説は、「土蔵」の解説の一部です。
「耐火性能」を含む「土蔵」の記事については、「土蔵」の概要を参照ください。

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