精神障害者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 16:53 UTC 版)
精神障害者の障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳の表紙には『障害者手帳』と書かれ、一見して、何の障害の種類が分からないようになっている。2006年(平成18年)10月1日申請分からは証明写真を貼付されることになったが、それ以前は貼付されることはなかった。当初は貼付する予定であったが、紛失や手帳提示をしたことにより、差別等の不利益を得る可能性が大きいと、一部の精神障害者団体が反対したためである。今でも都道府県や政令指定都市によっては、本人の希望した場合は貼付け無しにすることが認められることがある。 1950年代の後半に精神障害者家族会が、病院スタッフや市町村や保健所の職員の働きかけで結成している。滝沢武久によると家族会メンバーの多くは精神分裂病患者(現:統合失調症)の家族であり、さらに家族会の連合化も困難を極めた。1964年3月には駐日アメリカ合衆国大使のライシャワーが統合失調症の少年に刺される事件(ライシャワー事件)が起きた。アメリカと日本の間の重大な外交問題に発展しかねない大事件となっため、活動が停滞した。精神障害者家族会が家族側から自主的に設立されなかった背景について、滝沢は精神病患者に対する偏見が余りに強いため、家族は表面に出たがらなかったためとの意見がされている。
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