灰色便, 灰白便
灰色便
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:38 UTC 版)
閉塞性黄疸では肝臓から腸に排出される胆汁の流れが閉ざされる。その原因は胆石や胆管の閉塞、胆管や膵臓の腫瘍などである。したがって腸内にビリルビンが排出されないのでウロビリノーゲン-ステルコビリンが生成されず特徴的な色素がないために大便は灰色となる。しかし、血中の抱合型ビリルビン(直接ビリルビン)は排出されないため血中濃度が高くなり尿中に排出される。そのため閉塞性黄疸では大便は灰色になる代わりに尿は暗黄色になる。 抗生剤の服用によって腸内の嫌気性細菌が減少するとビリルビンを還元してウロビリノーゲンを作る量が減るので便の色も薄くなる。また、脂肪便でも灰白色便になる事もある。脂肪便については次の黄色・クリーム色便を参照のこと。 コレラなどでは激しい下痢で薄い乳白色になり、米のとぎ汁の様な水様の便が10L以上も出る。
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