けんい‐しゅぎ〔ケンヰ‐〕【権威主義】
権威主義
権威主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:18 UTC 版)
「権威主義」、「全体主義」、および「指導者原理」も参照 ファシストの運動の多くは、全体主義国家の構築を支援する。ムッソリーニは「ザ・ドクトリン・オブ・ファシズム」で以下を記した。 ファシストの国家の概念は包括的で、国家の外には人間的あるいは精神的な価値は存在できないか、僅かしか存在できない。この理解によりファシズムは全体主義であり、ファシストの国家は1つに統合された、全ての価値を含む1つのユニットであり、人々の全ての生活を演奏し開発し潜在能力を引き上げる。 いくつかの主張では、ファシズムの全体主義の試みにもかかわらず、ファシズムはムッソリーニを取り巻く個性によって権威主義的な狂信的集団となった、とした。 ナチスの政治的理論家のカール・シュミットは著作「全体国家の法的基礎」で、ナチスの意図を「ドイツの民衆を個々に引き裂く破滅的な多元主義」を避けるための「全ての多様性を超えた政治的統一の全体性を保障する強い国家」の構築と記述した。 日本のファシストである中野正剛は、民主主義を「その精神を失い、人類の本質を考慮せずに単に数字上の優位のみに固執する1つのメカニズムに堕落した」とし、イタリアやドイツのモデルを「民主制よりも民主的な政府の1形態」として、日本がそれに追随するよう主張した。 ファシズムの権威主義的な要素の鍵は、国家や民族の最上位のリーダーへの支持であり、彼らはしばしば単純に「リーダー」(指導者)や、イタリア語では「ドゥーチェ」(総帥など)、ドイツ語では「フューラー」(総統など)、スペイン語では「カウディーリョ」(統領など)、クロアチアでは「en:Poglavnik」、ルーマニア語では「en:Conducător」などの類似の敬称が使われた。国を支配しているファシズムのリーダーは、イタリアの王のヴィットーリオ・エマヌエーレ3世の元で権力を握ったムッソリーニのように、必ずしも常に国家の元首ではないが、政府の長であった。
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