心構え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/07 14:26 UTC 版)
心構えは練習の進歩に直接的な影響を及ぼす。大切なことは、「虚心」「持念」「留意」の3つである。 虚心:公式の示す内容を早く実現しようとして、特にきばったり、注意したりしないで、ぼんやりとその公式に心を向けていることが必要である。公式の内容についての意味を考えるでもない。ちょうどお題目や念仏を唱えたり、或いは禅の公案を練るときの気持ちのような無心の心構えで公式の内容が体験的に実現するのを待つのである。 持念:公式を断えず念頭に持ち続ける事が次に大切である。虚心、無心と言っても何も心にないというのではない。公式の言葉を、しかもその意味から離れて心のなかに維持するのである。例えば公式の文字を字幕のように心像として眺めるもよし、あるいは声を聞くかのように繰り返し聴き続けてもよい。いわば心眼、心耳にそれを保つのである。 留意:同時に公式が示す身体部位に心を置く。太陽神経叢(お腹)、脚、足などある程度正確に身体部位を知ってそこに留意することが大切である。勿論、その部位が“重くなれ”とか“重くなったか”などと言うふうに気を配るわけではない。虚心に、またひたすらそこに留意するだけである。 実はこれらの心構えが自律訓練法ではもっとも重要なもので、むしろこの訓練法では全てがそうした特殊な心構えを習得するために組み立てられており、それを適切に出来るようになることを目的にした練習法だと言って良いほどである。各自がその心構え体得のためにそれぞれ工夫するほかない。
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「心構え」の例文・使い方・用例・文例
- あなたの言い分は正しいかもしれないが同意する心構えができていない
- 我々は最悪の事態の心構えをしておくべきだ
- イノベーションと改善の心構え
- 彼らは死を受け入れる心構えを持つ必要がある。
- 何事が起ころうとも、彼女はそれに対する心構えが出来ている。
- 子供たちに不幸な知らせを聞く心構えをさせる.
- 彼女には母親になる心構えができていない.
- 彼のその発見が偶然の発見だったことは事実であろう. しかし, それは, ふだんから心構えのできている人にだけ恵まれる偶然なのだ.
- 一層の心構えで事に当たって欲しい.
- 新しいアイデアを考慮する心構えがある
- 警告するまたは危険感を呼び起こす、あるいは心構えのある状態を喚起させる
- ある事が信用でき、事実として受け入れるべきであるという心構え
- 合理化された心構え
- 心構え
- (剣道と弓道で)残心という心構え
- 芝居に出演する時の心構え
- 生まれつきもっている心構え
- 筆を使うときの心構え
- 心構えがしっかりしていない人
- (非難や叱責に対して)心構えをする
心構えと同じ種類の言葉
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