アナウンサー【announcer】
アナウンサー
概要解説 24時間休みなく提供される放送というメディアから、人々はニュースなど様々な情報を得たり、ショーやドラマなど各種の娯楽番組で疲れを癒したりしています。アナウンサーは、これらの放送番組の中で声による情報の伝達を行うのが仕事です。アナウンサーといっても、その仕事内容は多岐に渡ります。たとえばニュース番組では、編集されたニュースを文意の通り、わかりやすく音声表現で伝達しますが、この時は読むことと話すことが中心になります。また、インタビューや司会の番組では、問題の核心に迫ったり番組を盛り上げますが、この時は聞くことと整理すること、それに時間調整をすることなどが中心になります。どの番組でもアナウンサーは重要な役割を果たしていますが、決して主役ではありません。主役は世の中にある広い意味での「情報」であり、その情報を正確に視聴者に伝えることが大切な仕事です。そのために最近ではアナウンサー自身が番組を企画したり取材したり、編集まで担当することも多くなってきました。 必要な能力・資格など アナウンサーになるには特別な資格や免許は必要ありませんが、、放送企業の採用試験を受けることになります。受験資格の学歴は、大卒もしくは短大卒以上で、どの学部が優位だとかはありません(いずれも卒業見込みを含む)。アナウンサーは頭脳労働者であるとともに、声という身体の一部を使う職業なので、特別に美声である必要はありませんが、日本語を正しく伝えられる声でなければなりません。また、不規則になりがちな勤務体制なので十分な健康体であることが大切です。企業所属するアナウンサーの場合は、殆ど公募の形式を取ります。民放の場合は、地元の各放送会社、NHKの放送局の人事、アナウンスの担当セクションに問い合わせると良いでしょう。フリーの場合は明確な募集方法はないので、アナウンサーの養成機関やプロダクションの意見を聞くのも一つの方法です。 関連する職業
アナウンサー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/19 01:41 UTC 版)
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アナウンサー(英: announcer)とは、自身の声により不特定多数に対して情報を伝達する職業。
概要
広義では、テレビ放送やラジオ放送、競技場やホールなどの公共の場などで、情報などを自身の声で伝達する職業である。DVDやCDの解説音声やナレーションなどを担当することもある。
事前に用意された原稿を読む場合と、実況放送など自分で言葉を組み立てる場合がある。前者の場合は明瞭な発音、語彙や文法などの言語知識、適切な間の取り方など、誰にでも聞き取りやすく話す技術が求められる。後者はスポーツの中継放送、災害報道などで行われ、前述の技術に加えて刻々変化する状況・情景を言葉にする表現力や状況を俯瞰する洞察力、そして突然の状況の変化に慌てない対応力などが求められる。
なお、現在日本で見られる形態のアナウンサーは日本以外に大韓民国、台湾などの一部アジア諸国や中東諸国に残存しているが、現在アメリカ合衆国や西欧などではニュースを人々に伝える職は、アナウンサーとは職域が異なるニュースキャスターという職であり、キャスターは局所属の職員ではなくプロのジャーナリストが務めるのが通例となっていることが、日本・韓国などと異なっている。
なお、放送局所属アナウンサーであっても複数の放送局の協業により他局に出演する場合もある。
別称として放送員という表記が使われることもある。日本では太平洋戦争勃発後の1942年4月から1945年8月の終戦まで、いわゆる敵性語狩りの影響から、日本放送協会(NHK)のアナウンサーのことを「放送員」と称していた[1]。また朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)では、朝鮮中央放送および朝鮮中央テレビのアナウンサーを「放送員」と呼んでいる[2]。現在の日本語の略称としては「アナ」が使われることがある。
放送におけるアナウンサーの仕事
日本でのテレビ放送やラジオ放送でのアナウンサーは職域は、あらかじめ用意された原稿をそのまま読む仕事のほか、番組の司会や、インタビューを担当することもある。
番組のオープニングでテーマ曲に合わせて番組名と出演者をアナウンスするのがそのひとつ。日本では少なくなったが、ラジオドラマで出演者・スタッフの紹介をアナウンサーが担当している。また、放送の合間にチャンネル名(コールサイン)や次に放送する番組の読み上げ、番組宣伝のナレーションなどを専門とする国もある(ヨーロッパによく見られる)。民間放送では、番組を提供するスポンサー名(提供クレジット)の読み上げも重要な業務の一つである。
テレビ放送の黎明期から天気予報も伝えていたが、近年では各職種の専門化が進んでおり、天気予報については予報士が担当するようになった番組が多いが、一部ではアナウンサーの業務として残っている番組もある。
あまり多くはないが、アナウンサーが取材して原稿を書き自身で話す場合もある。NHKではアナウンサーが取材を担当することも比較的多く、英語が達者なアナウンサーなどは英語で直接インタビューし、そのビデオを放送で流したり、インタビューで得られた情報や印象も踏まえて日本の視聴者に日本語で分かりやすく解説するということも行っている。
なおNHKでは、用意された原稿をそのまま読み上げるだけの仕事については、いわゆる「AI アナウンサー」に担当させることが増えてきている。音声合成や機械学習といった技術を使いNHK自体で開発し、2018年ころから「ニュースのヨミ子」さんというキャラクターで視覚的イメージも伴って画面に登場させ始め、近年では視覚イメージは抜きで女性の人工音声や男性の人工音声でニュースを読み上げさせることが増えており、技術の向上とともに2021年や2022年ころには生身の人間が読み上げるのと比べてほとんど遜色が無いくらいに自然に読み上げるようになっている。
エグゼクティブアナウンサー
エグゼクティブアナウンサー(英:Executive Announcer)とは主に管理職アナウンサーのことを指す。例えば、安住紳一郎(TBSテレビ)や大下容子(テレビ朝日)など。一般的に入社して経験が深いアナウンサーがなりやすいため、ベテランアナウンサーとも言うが、管理職にまでなっていなければベテランといえども、エグゼクティブアナウンサーとまでは言えない。
ライブイベントでの仕事
パブリック・アドレスのアナウンサーは、競技場など実際の現場で仕事をする。そしてイベント参加者に、パフォーマンスや・話し手・選手・得点(ゴールやタッチダウンなど)・反則行為・その催しの結果についての情報を与える。
副業
" 結婚式の司会 " の仕事の依頼が舞い込むアナウンサーも多い。CMに出演する人もいる。
AIアナウンサー
2024年、AI自動音声を用いたAIアナウンサーの活用が進められている[3][4][5]。2024年10月16日には、琉球朝日放送とNECが、AIアナウンサーを活用した番組制作に取り組むと発表した[6]。
関連用語
- アナウンス研究会 - 大学などで設置されているアナウンサーの仕事に興味がある人々の研究会、サークルである[7]。
- アナウンススクール - アナウンサーを目指す人が通うアナウンサー養成所。主に大学生などが通う。関東ではテレビ朝日アスク、関西では生田教室など。アナウンサー養成スクール一覧も参照。
- 初鳴き - 新人アナウンサーが初めて放送でアナウンスすることを「初鳴き」と言う[8][9][10][11]。
関連項目
脚註
- ^ シリーズ 戦争とラジオ〈第6回〉 国策の「宣伝者」として ~アナウンサーたちの戦争(後編)~ - NHK放送文化研究所・2020年9月1日
- ^ 北朝鮮アナに「気迫」説く教本 絶叫調の裏に総書記教示 - asahi.com ニュース特集
- ^ “未来に向けて進化を遂げる AIによるアナウンス”. NHK 2024年10月19日閲覧。
- ^ “株式会社テレビ朝日様 AI×CGアナウンサー 花里ゆいな”. FutureVoice. 2024年10月19日閲覧。
- ^ “AIアナは間違えない、ニュースを読む声も違和感なく「まるで人間」”. 読売新聞 2024年10月19日閲覧。
- ^ “琉球朝日放送とNEC、AIアナウンサーを活用した番組制作の取り組みを開始”. ZDNET 2024年10月19日閲覧。
- ^ “早稲田大学アナウンス研究会”. 早稲田大学アナウンス研究会. 2023年6月17日閲覧。
- ^ “初鳴き??”. 2021年6月16日閲覧。
- ^ “【公式】フジテレビアナウンサー”. 2021年6月16日閲覧。
- ^ “みんなの初鳴き”. 2021年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月16日閲覧。
- ^ “【日テレアナが初鳴き!】新人アナウンサー大町怜央・河出奈都美・杉原凜が描く未来とは?”. 2021年6月16日閲覧。
アナウンサー(フリーアナウンサー・現在タレントを含む)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 22:09 UTC 版)
「東京アナウンス・声優アカデミー」の記事における「アナウンサー(フリーアナウンサー・現在タレントを含む)」の解説
古舘伊知郎、内田恭子、吉田照美、福留功男、志生野温夫、松永二三男、永井美奈子、大神いずみ、羽鳥慎一、山本舞衣子、佐藤良子、蛯原哲、垣花正、棟方宏一、大熊英司、飯村真一、田中滋実、佐藤紀子、山口豊、大下容子、西脇亨輔、勝田和宏、武内絵美、石井希和、逸見政孝、松尾紀子、吉沢孝明、寺田理恵子、三宅正治、笠井信輔、有賀さつき、八木裕子、奥寺健、菊間千乃、深澤里奈、田中大貴、柴田幸子、小島隆雄、古賀久美子、高柳謙一、山内要一、西野嘉良子、鈴木亜紀、吉田理恵、大崎誠子、鈴木亜希子、千葉ひろみ、山内千代子、高梨欣也、小野陶子、仙田和吉、田野和彦、森武史、杉山一雄、毛利八郎、藤本景子、堤信子、福島敦子、畑恵、佐藤のりゆき、穀山敏、牛嶋俊明、渡辺雅彦など。
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「アナウンサー」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は野球の実況アナウンサーだ。
- そのスポーツ放送アナウンサーは興奮した様子でノーヒットノーランのレポートをした。
- アナウンサーは、舌をかみそうな文章をすらすらと読み上げた。
- 私の夢はアナウンサーになることです。
- 彼の夢はアナウンサーとしてテレビに登場することであった。
- 彼がいきなり、アナウンサーのまねをしてしゃべり始めたので笑ってしまった。
- 私は将来テレビのアナウンサーになりたい。
- そのラジオのアナウンサーは男らしい声の持ち主だった。
- この新人のアナウンサー、さっきからとっちてばかりいる。
- ここは私の叔父がアナウンサーとして働いているテレビ局です。
- あの子のお母さんはアナウンサーです。
- アナウンサーは早口が出来る。
- アナウンサーは英語を話した。
- アナウンサーはどんな事をするのですか。
- ビービーシー英語[発音] 《BBC のアナウンサーが使う英語[発音]; イギリス英語に大きな影響力をもつ》.
- ラジオのアナウンサー.
- (アナウンサーが)こちらは大阪です.
- もう一人 NHK からアナウンサーを引き抜こう.
- テレビアナウンサーは、決してまばたきするようでない
- ラジオアナウンサーの朗々とした声
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