カジュアル衣料/11月既存店ユニクロ12.2%増、ライトオン16.3%減
2024年12月13日 13:09 / 月次
カジュアル衣料5社の11月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ12.2%増、しまむら4.7%増、アダストリア8.9%増、ハニーズ4.6%増、ライトオン16.3%減となった。11月は気温の低下で各社とも増収となったが、ライトオンだけが2桁減収と苦戦が続いている。
<11月実績>
社名 | 既存店売上高前年同月比 | 全店売上高前年同月比 |
ユニクロ | 12.2%増 | 13.8%増 |
しまむら | 4.7%増 | 4.8%増 |
アダストリア | 8.9%増 | 11.9%増 |
ハニーズ | 4.6%増 | 6.5%増 |
ライトオン | 16.3%減 | 22.1%減 |
■国内ユニクロ事業(2024年8月期:売上高9322億円)
既存店(739店)+Eコマースの売上高は12.2%増、客数7.2%増、客単価4.7%増
直営店(793店)+Eコマースの売上高は13.8%増、客数8.5%増、客単価4.8%増
出退店は、出店2店、退店0店だった。
気温が低下し、冬物商品の販売が好調だったことに加え、40周年感謝祭やコラボ商品の販売も好調で、既存店売上高は大幅な増収となった。
■しまむら事業(2024年2月期:売上高6350億円)
既存店売上は4.7%増
全店売上4.8%増、客数2.8%増、客単価1.9%増
出店1、退店2で、月末店舗数1415店
アウター衣料や通季の実用商品が売り上げを伸ばし、前年を上回った。アウター衣料では、重点催事で打ち出した商品や、JB「SEASON REASON」が好調に推移。気温に左右されにくい、インフルエンサーコラボ企画商品やキャラクター商品、通季の肌着やバッグ、スニーカー、パンプスなどの実用商品が売り上げを伸ばした。
■アダストリア(2024年2月期:売上高2755億円)
既存店売上高8.9%増、客数5.0%増、客単価3.7%増
全店売上高11.9%増、客数8.5%増、客単価3.1%増
出店6、退店0、月末店舗数1297店
気温の低下に伴い、冬物衣料の販売が好調に推移した。また、会員向け20%ポイント還元キャンペーンを前年より後ろ倒しして実施し、当月でのキャンペーン日数が多かったこともあり、前年売上高を上回った。ブランド別では、「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」「レプシィム」などが好調だった。
■ハニーズ(2024年5月期:売上高565億円)
既存店売上高4.6%増、客数3.5%減、客単価8.4%増
全店売上高6.5%増、客数1.8%減、客単価8.4%増
出店1、退店0、月末店舗数882店
気温の低下とともに、厚手のニットや温かい素材のアイテムの動きが良くなり、既存店売上高は前年を上回った。商品では、カットソー、ブラウス、ニットが好調だった。
■ライトオン(2024年8月期:売上高388億円)
既存店売上高16.3%減、客数27.0%減、客単価14.6%増
全店売上高22.1%減、客数32.1%減、客単価14.7%増
出店0、退店0、月末店舗数338店
中旬頃まで防寒アウターや厚手のニットなど冬物の売り上げが苦戦。ブラックフライデー以降に気温が冷え込んだことで、下旬はナショナルブランドの防寒アウターやスウェットの売れ行きは上向いたものの、最終的に2桁減収となった。
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