編集者の視点「韓国半導体大手、中国製EDA使用中止か」
きょうは半導体に関するトピックを紹介します。 価格は米国製の半分以下 韓国経済新聞は2025年2月16日、韓国SK Hynix(SKハイニックス)が中国製EDA(電子設計自動化)ツールの利用を全面的に中止する可能性があると報じました。トランプ米政権が韓国の半導体企業に対しても中国製ソフトウエアの使用を規制すると見て、先手を打つ狙いがあるようです。 EDAツールというと、Synopsys(シノプシ
編集者の視点「AWSも量子チップ、猫量子ビット採用」
きょうは量子技術に関するトピックを紹介します。 エラー訂正のリソースを10分の1に 米AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)は2025年2月27日、独自の量子チップ「Ocelot(オセロット)」を発表しました。また、前日の26日には論文が英Nature(ネイチャー)に掲載されました。特徴は、シュレーディンガーの猫から着想を得た「猫量子ビット(cat qubit)」を採用していることです。これにより
編集者の視点「絶好調のNVIDIAに向けてHBM4も着々と」
きょうは、好決算を発表した米NVIDIA(エヌビディア)に関するトピックを紹介します。 純利益は前年同期比80%増 エヌビディアは米国時間2025年2月26日、2024年11月〜2025年1月期決算を発表しました。売上高は前年同期比78%増の393億3100万米ドル(約5兆8700億円)、純利益は同80%増の220億9100万米ドル(約3兆3000億円)でした。日本時間2025年2月27日付の日
編集者の視点「韓国AI半導体新興にメタとTSMCが関心」
韓国のAI(人工知能)半導体スタートアップに対する大手企業の出資が取り沙汰されています。関連するトピックを紹介します。 メタは買収を検討 話題の対象は、韓国のFuriosaAI(フュリオサAI)です。米Forbes(フォーブス)は2025年2月11日、米Meta(メタ)がフュリオサAIの買収を検討していると報じました。記事中に登場する関係者によると、買収は今月中にも完了する可能性があるとのことで
編集者の視点「TSMC、インテル工場の運営参画検討」
経営不振に陥っている米半導体大手のIntel(インテル)を巡る報道が相次いでいます。新たなCEO(最高経営責任者)探しが続く中、浮上したのが会社の「解体」ともとれるプランです。今回はインテルを巡る話題を紹介します。 トランプ政権が要請か 米Bloomberg(ブルームバーグ通信)は2025年2月14日、台湾積体電路製造(TSMC)がインテルの米国工場の運営に参画することを検討していると報じました
編集者の視点「Microsoftが独自の量子チップ」
きょうは、量子コンピューターに関するトピックを紹介します。 FTQC実現が見えたか 米Microsoft(マイクロソフト)は2025年2月19日、独自開発の量子チップ「Majorana(マヨラナ) 1」を発表しました。量子コンピューティングの情報の基本単位である量子ビットとして、マヨラナ粒子、正確にはマヨラナ粒子のように振る舞うマヨラナ準粒子を使うのが特徴です。また、同チップに関する論文が同日、
編集者の視点「NVIDIAがHBM単体の完全テスト要請」
きょうは半導体に関するトピックを紹介します。 GPUが高価な要因にも 韓国の電子産業専門メディアのThe Elecが2025年2月19日に報じたところによれば、米NVIDIA(エヌビディア)はHBM(広帯域メモリー)メーカーに対して、台湾積体電路製造(TSMC)など製造事業者に送る前の個片チップの段階で完全なテストを実施するように要請しているそうです。これは、韓国の装置メーカーGenesem(ジ
編集者の視点「FPGA向けにMRAMを検証」
きょうは半導体に関するトピックを紹介します。 MRAM普及に弾みか MRAM(磁気抵抗変化型メモリー)専業メーカーの米Everspin Technologies(エバースピン・テクノロジーズ)は2025年2月18日、同社のMRAM製品群「PERSYST」が米Lattice Semiconductor(ラティスセミコンダクター)の全FPGA(書き換え可能な集積回路)製品群において構成可能なメモリー
編集者の視点「人型ロボット新興が約530億円調達」
きょうはロボットに関するトピックを紹介します。 グーグルなどから資金調達 人型ロボットを手掛ける米Apptronik(アプトロニック)は、シリーズAラウンドで3億5000万米ドル(約530億円)を調達したと2025年2月13日に明らかにしました。出資者には米Google(グーグル)が名を連ねています。 アプトロニックは、米UT Austin(テキサス大学オースティン校)発のスタートアップです。2
編集者の視点「アーム独自半導体参入で困るのは誰か」
きょうは半導体に関するトピックを紹介します。 顧客と競合する可能性 英Financial Times(フィナンシャル・タイムズ、FT)は2025年2月13日、英Arm(アーム)が独自に開発している半導体を米Meta(メタ)に供給する計画だと報じました。この半導体は、データセンター向けCPU(中央演算処理装置)とのことです。製造は、台湾積体電路製造(TSMC)に委託します。 アームは、半導体の設計