JSR、半導体材料に量子計算 EUVレジストを高性能化
JSRは、半導体レジスト材料などの開発に量子シミュレーションを活用する。これまで困難だった精密な分子設計を可能にし、新材料の開発を加速させる。量子技術とAI(人工知能)を組み合わせることで、材料データベースの構築と研究開発の高速化も目指す。 JSRが取り組む量子化学計算は分子の反応や特性を高精度に予測でき、新材料の開発やAIモデルの高度化に役立つ。具体的には、JSRが市場で高い競争力を持つ先端半
「ゲーム開発に生成AI」「3D材料で量子特性」 海外動向
「グローバルウオッチ」では海外企業の最新動向をダイジェスト形式でお届けします。 マイクロソフトがゲーム向け生成AI「Muse」、クリエーター支援 米Microsoft(マイクロソフト)傘下の研究機関であるMicrosoft Research(マイクロソフト・リサーチ)は2025年2月19日、ゲームプレーのアイデア創出のために設計した生成AI(人工知能)モデル「Muse(ミューズ)」を発表した。ゲー
量子センサー、半導体の故障解析に 将来は全数検査も
半導体パッケージの内部構造を3次元(3D)的に解析できる量子センサーの引き合いが強まっている。ドイツのスタートアップが故障解析向けの量子センサーを開発し、このほど商用化にこぎ着けた。これまで観察できなかった深部の回路構造や欠陥を非破壊で可視化できることから、先端半導体の開発を加速できると期待が高まる。 故障解析向けに商用化 ドイツの量子センサースタートアップ、Quantum Diamonds(ク
材料探索や誤り訂正でも成果 Microsoftと量子技術
米Microsoft(マイクロソフト)は2025年2月19日、独自開発の量子チップ「Majorana(マヨラナ) 1」を発表しました。同社は、量子技術を活用した材料探索や、誤り耐性のある汎用型量子コンピューター(FTQC)の実現に欠かせない誤り訂正技術の研究開発でも成果を出しています。独自チップの発表で、同社の量子技術分野の取り組みはさらに加速しそうです。 【関連記事】・・ NIKKEI Tech
Microsoft、独自の量子チップ 100万量子ビット視界に
米Microsoft(マイクロソフト)は2025年2月19日、世界初となるトポロジカル量子ビットの実証に成功したと発表した。これまで開発されていた量子コンピューターとは異なる方式を採用しており、低いエラー率や優れた拡張性が特長だ。マイクロソフトは今回の技術によって、実用的な量子コンピューターに必要な100万量子ビットを「数年内に実現できる」と意気込む。 マイクロソフトが今回開発した量子チップ(Q
ソフトバンク、量子技術で通信革新 データセンターも
ソフトバンクは通信技術に量子計算を適用し、ネットワーク分析やデータ処理における有効性の検証に乗り出す。有力な量子コンピューター企業と連携することで、研究開発や様々なユースケースの探索を優位に進める狙いだ。将来の実現が期待される量子データセンターなどで、新たなビジネスモデルの創出も視野に入れる。 量子技術の事業適用を検討 ソフトバンクは将来の実用化を見据えて、ネットワーク技術や化学計算、機械学習に
「分散型量子計算に成功」「符号化新技術」 海外動向
「グローバルウオッチ」では海外企業の最新動向をダイジェスト形式でお届けします。 オックスフォード大、分散型量子計算機のデモ成功 英University of Oxford(オックスフォード大学)は2025年2月6日、分散型量子コンピューティングの初のデモンストレーションに成功したと発表した。将来の「量子インターネット」の基礎を築く可能性があるとしている。研究論文が英科学誌「Nature」で公開され
東京科学大など、ダイヤ量子センサー新製法 大面積化
東京科学大学(旧・東京工業大学)などの研究グループは、ダイヤモンド量子センサーの新たな製法を開発した。非ダイヤモンド(異種)基板上にダイヤモンド層をヘテロエピ成長させ、量子センサーに適した(111)結晶方位とコヒーレンス時間(T2)を備える量子品質の10mm径以上のダイヤモンド結晶基板作製に成功した。同基板によるダイヤモンド量子センサーを開発し、電気自動車(EV)搭載電池モニターに期待される、雑
デロイト、日本に量子の投資誘致 世界で勝てる企業を
デロイトトーマツグループ(東京・千代田)は、量子関連企業との共同研究や投資を呼び込む仕組みづくりに注力する。投資規模で米中に大きく差をつけられた日本の現状を改善する狙いがある。学生時代から量子技術の研究に取り組み、商社勤務などを経て現在はデロイトトーマツの量子技術統括を担う寺部雅能氏に、今後の方針を聞いた。 新たな産業の創出を目指す ――デロイトトーマツで量子コンピューター関連のビジネスを強化す
【特許】カナダ新興、リュードベリ原子用いたRF検出器
「特許ウオッチ」では、NIKKEI Tech ForesightとPatentfieldが共同開発したアルゴリズムに基づいて、重要性が高いと考えられる特許出願を紹介します。対象は日本の特許出願です。アルゴリズムでは「技術の革新性」「出願人にとっての緊急性」「国際出願」「他者の関心」などを重視しています。リーガルステータスは掲載時点のものです。 〈概要〉リュードベリ状態の原子(リュードベリ原子)を含