超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。

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いずれはハイファンタジーで大長編を書きたい。

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いずれはハイファンタジーで大長編を書きたい。


最近、りとさん(id:rito-jh)のブログで紹介されていた「鹿の王」(上橋菜穂子著)を読んでいる。実を言うと1巻だけは読んでいたんだけど、途中で読むのをやめてしまった。りとさんの感想を読むに積読にしとくのは勿体ないので、kindleの4巻合冊セットを購入してぼちぼちと読んでいる。


僕はなんだかんだでファンタジー大好き人間なんだけど、「十二国記」とか「精霊の守り人」みたいなハイファンタジーが好きなのである。別に異世界転生物みたいなローファンタジーも読むことには読むんだけど、そこまでドはまりした作品ってない。また、自分自身も小説を書く人間でございまして、いずれはハイファンタジーを書いてみたいなーみたいな気もしなくもない。


今も2020年10月までに4万字の小説を書くという目標で、1日500文字のノルマを課して書いている。しかし、舞台が現代ものであるが故にファンタジーは書けていない。というか、2500字ほど書いてみたけど、家族関係のどろどろした話になりそうであり書いている自分がプレッシャーが掛かってしまい、なんか書いていて楽しい気分になりそうな雰囲気ではないな。


僕はバッドエンドというのはあんまり好きではなく、どん底に突き落とした後も結末では救いのある終わり方にさせるのを方針としている。今回の作品も、人間関係を致命的なまでに破滅させるけど、結末で救済のある終わりをさせてみたいなと思っているのである。


しかし、僕の小説というのは必ず対立してから最後に救われるみたいなパターンばっかりであり、ちと子供っぽいのではないか?とはよく思う。でも、これでいいのである。救いのない話など読んでいても胸糞悪くなる一方だし、救いのないまま終わってしまったらその作品は駄作判定である。僕自身のメンタリティがそういう公正世界仮説を信じる子供っぽい所を含んでいるので、男は仁義のために戦うし、女子供は最後まで泣かせないという門切り型の物語を好んで書いてしまう。


ファンタジーを書くとしても結局、主人公が旅を通じて成長していくビルディングストーリみたいなものをやっちゃうだろうなー。全然マイナーで有名じゃない作品なんだけど、「童話物語」(向山貴彦著)って小説が大好きだったんですよ。




いじめられっ子の女の子といじめっ子の男の子が、それぞれの課題を解決するための旅を通じて和解して、最終的には世界を救うために天まで続く塔を上る、みたいな話です。追い込まれていく描写が半端じゃなくエグイんだけど、それでも努力に努力を重ねて成長していく。


僕が物語を書くのは、自分の内面を覗き込んでそこに転がってる課題と向き合うための行動だったりするので、書いている作品を分析して出てくるのは自分のコンプレックスだったりが多いです。


話の構成はナラティブストーリの類型を使ってるんですけど、そこの肉付けに大いに個人的な心情を絡ませていこうみたいなやり方で書いている事が多いですね。これがおいしくて深い話を作りやすいんです。全く持って一から全部自分のオリジナルを作ろうとしても、結局、至る所は同じようなもので車輪の再開発になるでしょう。ある程度、類型を理解して、型を守り、型を破り、型を離れていくことが芸事の習得の流れみたいなものでしょう。


ハイファンタジーって作るの難しいんだろうな。一から世界観を完璧に構築しきらないとハイファンタジーとは言えませんからね。剣やら魔法のような指輪物語あたりで作られた既成概念を組み合わせて作るのがローファンタジーなんですけど、ハイファンタジーというのはそういう世界を成り立たせる法則自体を考えて最初から作り上げるファンタジーなんです。これって一回やってみたいんだけど、おそらく構想だけで何年も費やす部類のやつなんですよ。世界観を完璧に作り上げる事自体半端じゃない労力ですからね。


上橋菜穂子さんが書いているファンタジーも民俗学をちゃんと考えて世界観を練り上げてるなーと思う。こういう世界観の構築を一からやってみる創作ってのも楽しそうだけど、めんどくさいだろうなー。ちゃんとした作品に仕上げるためにはディティールまで全部文献に当たって調べ上げないといけないし、肝心の物語もおろそかにすることができない。小説執筆という趣味の中では高難易度の部類の芸当なんですね。


まぁ、僕はそんな事を考える前に今書いている作品をまず完成させるべきなんですけどね。書きたい作品のアイディアも渋滞している状態なんですよ。まずは手を動かして一つずつ作品を完成させてから、大長編作品の構想を練り始めるべきであろう。今のまんまだと延々と口ばっか動いて手が動かないワナビ道一直線の人生ですよ。それだけは避けたい。

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