HORIBAは2023年に創立70周年を迎えました。この節目に、これからも社会に価値を提供し続ける企業であるため、実現したい未来について社内で議論を重ね、創立100周年を見据えた「Our Future」(ビジョン、ミッション、バリュー)を制定しました。そのビジョンは、「Joy and Fun for All おもしろおかしくをあらゆる生命へ」です。私たちが社是「おもしろおかしく」のもと追求してきた「ほんまもん※1」のはかる技術によって、未来にわたって、あらゆる生命が豊かに生きることができる持続可能な社会をめざしたいというおもいが、このビジョンには込められています。
この「Our Future」のもと、HORIBAの分析・計測ソリューションは、地球環境の保全、多様な生命の健康、より良い未来への技術革新などへとその領域を広げています。2028年を目標年度とする中長期経営計画「MLMAP2028(Mid-Long Term Management Plan 2028)」では、特にエネルギー・環境、バイオ・ヘルスケア、先端材料・半導体の3つの分野に注力し、社会課題解決の一助となる分析・計測ソリューションを提供します。
HORIBAは、企業にとって「人」が最も大切な財産であると考えています。ホリバリアン※2の心身の健康の維持増進のため、2012年には「『こころとからだの健康づくり』宣言」とその行動指針を発布。さらに2014年には、ホリバリアンの多様な個性・才能を輝かせるため「HORIBAステンドグラスプロジェクト」が発足しました。今後も、ホリバリアンのこころとからだの健康を第一とし、働く環境をより良いものにする健康経営を推し進めるとともに、ホリバリアンがそれぞれの多様性を最大限発揮し、活躍できるグローバルな舞台の創造を続けていきます。
サステナビリティ戦略も新たな柱の一つとして、MLMAP2028に掲げています。HORIBAが提供する製品・技術を活用して持続可能な社会を実現するための事業活動を推進し、世界各拠点やサプライチェーンでの温室効果ガスの削減にも積極的に取り組みます。また、カーボンニュートラルへのコミットに留まらず、HORIBAのはかる技術と知識や、学校教育の現場に分析・計測の重要性を伝える教育活動の経験を生かし、未来ある世代に科学技術のおもしろさや夢を伝承する次世代教育へも貢献します。
このように、HORIBAはJoy and Fun for Allのビジョンの下、多様な取り組みを進めています。2015年に採択された、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け企業が取り組めることは幾多にものぼりますが、その多くの社会課題の解決は、「はかる」ことから始まると考えています。
HORIBAはこれからも、多様な人財※3が自らオーナーシップを発揮して「ほんまもん」のソリューションを提供し、あらゆる生命がおもしろおかしく生きることができる世界の実現に貢献していきます。
株式会社堀場製作所
代表取締役会長兼グループCEO
堀場 厚
※1 ほんまもん:「ほんまもん」とは、私たちホリバリアンが目の前の仕事に向き合うときに原点となる考え方です。 心を込めてより良いものを追い求め続けた先に生まれる、唯一無二の価値を表しています。
※2 ホリバリアン:HORIBAで働くすべての人を同じファミリーであると考え、ホリバリアンという愛称で呼んでいます。
※3 人財:HORIBAでは、従業員を大切な財産と考えて「人財」と表現しています。