はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

北アルプス裏銀座途中下山の旅 前編「日本三大急登のブナ立尾根を行く」

*/}).toString().match(/\/\*([^]*)\*\//)[1].replace(/scrip>/g, 'script>'); addEventListener('DOMContentLoaded', function() { var $target = $('.entry-content h3'); $target.eq(2).before($('.insentense-adsense2')); $('.insentense-adsense2').html(adsenseCode3);}, false);

f:id:haradesugi:20180813205828j:plain

3年前に歩いた北アルプスの裏銀座縦走。

また歩きたいなと思っていたところに情熱大陸で三俣山荘の伊藤圭さんが特集されていました。

三俣山荘は裏銀座縦走のコース上にあるテント泊ができる山小屋で、北アルプスの中でも1日で辿り着くのが難しい場所に立っています。

www.mbs.jp

番組を見終えたあと、いてもたってもいられなくなり、確保していた3日間の休みを使って裏銀座縦走の計画を立てました。

ただ3日間では槍ヶ岳までたどり着くことが難しいので、今回は七倉山荘からブナ立尾根を登り、三俣山荘を経て双六小屋から新穂高温泉に下山するプランを考えてみました。タイトルに「途中下山の旅」とつけたのはこのためです。

ちょうど台風が通り過ぎるかどうかのタイミングだったので、決行するかどうかギリギリまで悩みましたが、もし天気が悪ければ山小屋で飲んで食って下山すればいいやと高を括りました。

毎日あるぺん号で七倉山荘まで

f:id:haradesugi:20180813205508j:plain

休みの初日から歩くため、前日の夜に夜行バスで登山口近くまで移動します。仕事を終えた木曜日の夜に、パッキングしたバックパックを背負って毎日新聞社のある竹橋駅に向かいます。

受付を済ませバスに乗り込み22時30分に毎日新聞社前を出発。高速道路のサービスエリアで2回のトイレ休憩をはさみ、裏銀座縦走の起点となる七倉山荘に到着したのは午前4時前くらい。

f:id:haradesugi:20180813205518j:plain

f:id:haradesugi:20180813205526j:plain

周囲はまだ真っ暗です。

裏銀座縦走の登山口は高瀬ダムの少し先になるのですが、七倉山荘から歩くと1時間半ほどかかります。タクシーの運行もあるにはありますが、高瀬ダムへ向かうゲートが開く朝5時半に合わせての運航開始なので、夜行バスを降りてからの時間を持て余してしまいます。

f:id:haradesugi:20180813215329j:plain

※写真は3年前に撮影したもの

タクシー代を節約したい人、とにかく早く出発したい人は歩いて高瀬ダムに向かうこともできますが、七倉山荘からは電気のついていないトンネルの中を1キロほど歩くことになります。

暗闇の中を自分のヘッドライトの灯りだけで1キロほど歩き続ける勇気と体力のある方は夜行バス下車後にすぐ出発してもいいと思いますが、裏銀座縦走をテント泊で考えている人に関しては、1日目のスタート時間はそれほど重要ではありません。(理由は後述)

僕は前回と同様にタクシーを利用することを選びました。

乗り合いタクシーで高瀬ダムへ

タクシーに僕と他の登山者たち計4名でタクシーに乗り込み高瀬ダムへ向かいます。料金は2200円なので1人当り550円です。

f:id:haradesugi:20180813205548j:plain

f:id:haradesugi:20180813205556j:plain

高瀬ダムでタクシーを降り、少し歩いたところにブナ立尾根の登山口があります。

日本三大急登のブナ立尾根

f:id:haradesugi:20180813205607j:plain

案内の上に12という札が取り付けられていますが、これはブナ立尾根の終点である烏帽子小屋までのカウントダウンを表していて、どういう間隔で設置されているかはよく分かりませんが、進み具合の一応の目安になります。

f:id:haradesugi:20180813205624j:plain

f:id:haradesugi:20180813205641j:plain

ブナ立尾根は日本三大急登に数えられる急登で、登山地図のコースタイムは割と長めに設定されています(ヤマタイムの場合は高瀬ダムから約6時間)が「そんなに時間かからないよなあ・・・」というのが前回と今回実際に歩いて思った感想です。(今回他の登山者ともお話しましたがコースタイムよりも早く登ってこられた方が多かったです)

f:id:haradesugi:20180813205658j:plain

そんなわけで休憩をはさみつつ黙々と登り、あっという間?(高瀬ダムから3時間ちょっと)に烏帽子小屋に到着しました。

烏帽子小屋

f:id:haradesugi:20180813205705j:plain

f:id:haradesugi:20180813205739j:plain
f:id:haradesugi:20180813205749j:plain

烏帽子小屋は昔ながらの山小屋といった感じ。

山小屋の前やテント場の地面はレーキで丁寧にならして庭園みたいになっていて「あれ、ここ入っていいんだっけ?」と戸惑ってしまうほど細かい手入れがされている山小屋でした。

f:id:haradesugi:20180813215413j:plain

今回はすでに枯れてしまっていましたが、7月下旬くらいだと小屋の前には上の写真のようにコマクサやイワギキョウのお花畑が広がります。

烏帽子小屋でテント泊する理由

時刻は午前9時過ぎ・・・。

登山は早出早着が基本ですが、午前9時過ぎの到着はいくらなんでも早すぎます。

しかし、烏帽子小屋から先にある野口五郎小屋と水晶小屋はどちらもテント場がなく、次の三俣山荘まで行かないとテント泊ができません。三俣山荘まで頑張れば行けないことはないのですが、コースタイム的に厳しいものがありますし、途中の水晶岳や鷲羽岳などの山頂を経由しようすればなおさら難しくなります。

というわけで烏帽子小屋にテント泊の申し込みをして、テント場にテントを設営し、たっぷりある時間の一部を烏帽子岳登頂に充てます。

f:id:haradesugi:20180813205716j:plain

充てようと思っていましたが・・・。

f:id:haradesugi:20180813205724j:plain

ブナ立尾根を登っている時から湧き上がってきていた雲とガスが辺りを包み込み、周囲の展望がなくなってしまいました。烏帽子岳へ向かう途中でガスが晴れるのを待ちましたが、一向に改善しないため諦めて小屋に戻ることにしました。

f:id:haradesugi:20180813220148j:plain

晴れているとこんな感じの景色が見えます。(前回の縦走時に撮影)

烏帽子小屋でカレーを食べる

烏帽子小屋に戻ってきたところで11時をまわり食事の注文ができるようになったので、カレーライスを注文してみました。最近の僕は山小屋で食べられる食事は積極的に食べていくスタイルです。

f:id:haradesugi:20180813205731j:plain

ビールを飲みながらカレーを待ちます。

f:id:haradesugi:20180813205757j:plain

少し待って出てきたカレーライス。スーパードライと一緒に頂きます。

具がしっかり入っていて素朴な味。美味しかったです。

f:id:haradesugi:20180813205814j:plain

食後はテントに戻って軽く昼寝をしました。

目を覚ますと結構な数のテントが張られていました。

烏帽子小屋のテント場は小屋から数分あるいたところにあります。写真のような形状の場所にあるため、強い風がテント場に吹き込むようなことはなさそうです。(奥のほうに池があるためか虫は結構います)

なんと北アルプスのテント場で激安テントのトラックマンが張られていました。(上の写真左下の赤いテント)ガイドロープもついていたのでしっかりペグダウンすればそれなりの強風にも耐えられるのかも?樹林帯のテント場なら大丈夫かもしれませんが、稜線上のテント場での利用はやめておいた方がいいと思います。

就寝

f:id:haradesugi:20180813205822j:plain

その後も特にすることがなく、小屋に行って景色を眺めたり、テントに戻ってゴロゴロしたりを繰り返してダラダラとすごしました。

夕方に近づくにつれ時々見えていた雲の切れ間がなくなり、あたりは完全にガスに覆われてしまいました。

翌日の天気予報も微妙・・・。

やはり今回の計画は失敗だったのか?とりあえず雨だけは降らないで欲しい。そんなことを思いながらフリーズドライの晩御飯を胃に流し込み、シュラフに入って早めの就寝となりました。

 

つづく。

www.haradesugi.com