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弁論準備手続きでの録音と訴訟当事者の手荷物 マナーからルールへ

 岡口基一判事のブログで知りましたが、驚きです。

国の指定代理人が弁論準備手続期日で録音していたことが発覚」(ボ2ネタ2022年10月12日)

 これが本当なのかどうかはわかりませんが、弁論準備期日において一方当事者が席を外すという場合がありますが、そこには暗黙のルールがあるべきと考えています。

 現在録音器機の発達によりこっそり録音が可能となった時代です。捜査機関の任意の取調べのときですら、気付かれずに録音ができた事案もありました。

 弁論準備手続きでは、退席する当事者は必ず手荷物を持って退席する、これがとても重要なルールだと考えます。
 それは録音などの不正はしないということの担保であり、相互の信頼関係を保つためのルールです。
 弁護士だからそんなことはしない、という話ではありません。
 私が弁護士になって数年経った頃でした。弁護士会の中の民事訴訟に関するメーリングリストだったか、どの場だったかは失念しましたが、訴訟当事者は手荷物は持って退席すべきではないかと述べたところ、一部の弁護士からは「自分を信用しないのか!」と激怒されたことを覚えています。
 信用するかしないかではないんだけれど…と思いつつ、これは相互の信頼を確保するためのものであって、それを担保する方法としてのルールの提案だったのですが、全く通じませんでしたし、大方の理解を得るまでにも至りませんでした。
 当時、東京圏の弁護士は、持って退席するのが慣例のように聞いたこともありました。
 地方ならではなんでしょうか。

220924-22.jpg
2022年9月24日撮影

 もっとも当事者の場合は録音機を偲ばせていることは想定すべきでしょう。弁護士ではない当事者が手荷物を置いていくなんて普通は考えにくいですから、当事者が荷物を置いていく場合には注意が必要です。
 個別に裁判所にいえば、手荷物を持って出るよう促してはくれます。
 私が手荷物に興味を持ったのも、とある訴訟手続きの弁論準備手続きの中で相手方当事者が手荷物を置いていったの見たときです。そういう性質の事件でもありました。

 このようなご時世だからこそ、弁護士であろうと荷物は持って退出すべきだし、訴訟当事者が荷物を持って出るというのはマナーの問題ではなくルールの問題になってきたと言えます。

 もし裁判所で国の指定代理人がこっそり意図的に録音していたとすれば大問題だし(裁判所は当然のことながら録音を禁止している)、そうしたことが現実に行われているとすれば、裁判所側はすべての場合において手荷物をもって退席するよう、運用を改めていくようになるかもしれません。




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コメント

驚きです

法律の素人のわたしですが、
猪野先生おっしゃる通りと感じます。

問題にはなってもこれまで罰則規定が
ないのが不思議ですが、
法に携わる弁護士さんなのに、
中には、禁止されている行為を行う
不届き者がいるというのは、
一般のものから見ると、
警察官から万引き犯が出たような
感じを受けて驚いてしまいます。

一般人の司法と弁護士さんへの
信頼を守るためにも、
ルールの制定が望まれると思います。

本当みたいですよ

裁判で国に「盗聴」疑惑! 退席中も原告と裁判所の会話を録音、「前代未聞」と弁護士が抗議
https://www.bengo4.com/c_18/n_15105/

原告側代理人は笠置裕亮弁護士のようですね。

何でも録音するクセがある人

東京2020なる、税金4兆円泥棒大会だった2週間のお祭りは、汚職の祭典であったことが、電通クソジジイ高橋の逮捕から明るみに出ました。
80歳過ぎて、人生初ブタ箱送りを経験した青木紳士服屋の御隠居は、何でも録音するクセがあり、電通クソジジイ高橋治之3回逮捕の決め手となる録音データを提出、御隠居は保釈を認められました。
W大学入学(但し二部)、自称全国紙S新聞入社、脳の血管切れて虫の息だった冷めたピザが、「次の総理はキミだ!」と言ったと大嘘吐いて総理大臣になったという強姦野郎森元は、誰かが録音していたため、「女性がいる会議は長い」とか、「講談社だけは絶対ダメだ!」とかほざいたことが明るみに出ました。女性差別野郎と世界から攻撃の的になったため、東京2020組織委員長をクビになりました。
官房長官だったスガーリンが、「アフリカ人を買収しなくてはいけない。4億~5億円の工作資金が必要だ。何とか用意してくれないか。これだけのお金が用意できるのは、里見会長しかいない。」と、パチスロ台屋里見治に頼んだ話は、録音されておらず、里見治自慢話のレベルを超えませんでした。このため、五輪買収を指揮したスガーリンは、逮捕されませんでした。

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猪野 亨(いのとおる)

Author:猪野 亨(いのとおる)
1968年生まれ
1998年弁護士登録(札幌弁護士会所属)
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