今後、MDは増々その市場を縮めるだろう。では、無く成るのか??
日本記録メディア工業会は25日、2005年の録音用ミニディスク(MD)の世界需要が、前年比25%減の1億4400万枚となる見通しを発表した。04年は前年比微減だったが、今年は米アップルコンピュータの「iPod(アイポッド)」など、プレーヤー本体に直接音楽を保存するデジタル携帯音楽プレーヤーに市場を奪われ、大幅減に転じる見通しとなった。
ーーーーーーーー
遂に、iPod も此処迄来たか。スティーブ自身も当初ここまで予想していたか?
ソニーの「AVの敵」は松下・東芝に加えて林檎も完全に加わりましたね。今後は、携帯音楽再生機だけに収まらないでしょう。間違い無く、もっと多方面で両雄はぶつかって行くでしょう。
iPodは全世界で3,000万台以上を販売されている。iTunes Music Storeも既に6億曲以上を販売(世界)している。もう、アップルは新たな切り口の総合AVメーカと言って良いでしょう。
正直言って、今のアップルに取ってpc(Mac)の方はもはや、二の次に成っている。ハードの技術的本格更新は慢性的に沈滞している。今のアップルに取って、pcはビジネス展開のツールに過ぎない。
デザイナー達や医者などのマイナーな支持に支えられ続けた時代は完全に終わった(ネッ凹サン)。
さて、MDだが、ATRAC音声圧縮サンプリングレート44.1kHz。音質はCD並をうたい文句にソニーが圧縮技術と共に開発。もう10年以上前だ。元々の発想に車で適したメディアと言う所が有った。カセットテープは車の環境に不向きだが、他に無い為仕方無く使われていた。そこにMDが登場!
しかし、車メーカはコスト優先で、なかなかMDを標準採用しない。してもCDだけ。漸く採用し始めたのが比較的最近だ。しかし、時既に遅し。時代のメディアは急変しHDD、メモリー。車にもその波はHDDカーナビと共に急速に訪れた。そして、iPodの人気、急普及。今後、MDは増々その市場を縮めるだろう。では、無く成るのか??
答えは「否」だ。iPodを代表とするHDD・メモリー系はMDと較べるとそれぞれ一長一短が有る。MDはその特性を活かした形と規模で当分は生き残る。
HDD・メモリー;
1、容量が固定だが、概してその容量は大きい
2、便利性高く、pc等との親和性は高いが、それ以外には(メーカ毎の)閉鎖的環境を持つ
3、機器の値段が比較的高く、やはりその「録音を含めた」操作は「一般人」には難しい
4、衝撃・ノイズ・ウィルス・機械寿命等で、全データの”一括”破損の恐れが有る
5、携帯再生機の連続使用時間が比較的短い(今の所アップルの製品はかなり短い)
6、一部のデータ(例えばCD一枚分とか、取材録音とか)の受け渡しがやり難い。
7、物理的な、ファイル(又はアルバム)毎の保存・整理が出来ない。
MD;
1、容量は小さいが、メディア入れ替えを前提にすると無限
2、すでに環境が整い、圧倒的な互換性が有り、閉鎖性は無い
3、機器の値段が安く、操作は幼児や年寄りでも出来る
4、所持する全データが、一括破損する事は無い、有ってもディスク一枚分
5、携帯再生機の連続使用時間が長い
6、一部のデータ(例えばCD一枚分とか、取材録音とか)の受け渡しがやり易い。
7、物理的な、ファイル(又はアルバム)毎の保存・整理が出来る。
以上、です。
因みに、私はiPod欲しい気はしますが、やはり買いません(CD-Rの方が良い)。子供など家族はMD大好き派です。
------------
そして、私の私見ですが、”[MD]の音が悪い” 事は有りません。もしそう感じるとしたら、その人の使ってるMD再生機(もしくはイヤホン)の音質レベルが低いのです。私の手持ち機(パイオニアの単体機)を聞く限りでは「悪くはない」です。
まして、iPodなどの方が良いと言うのは誤解によるものが多い。iTunesの標準設定はAAC音声圧縮の128kbp設定(普通はこれで使う、データ量設定多くすると何万曲も入りません)です。これだと、MDよりも劣化した音(MP3並)に成ります。
勿論、レートを上げればそれにつれて向上はしますが、その設定はしないでしょう。MDの方もATRAC3やHi-MDが有りますが普通はATRACで使います。
------------
このニュ−ス記事に関連して、「録音・携帯音楽の市場がこんなに盛んに成っているのに」として、例のCCCD(コピー防止の為に意図的に”規格はずれ”にしたCDまがいのCD)の批判も各所に見る事が出来た。当然の意見と思う。
エイ■ックスや東芝E■I等はこの現状をみて、再考をして欲しい。CCCDは早急に廃止しなさい。
※特にエイ■ックスさんの関係者の方々はこの様な記事に対して、スパムTBを掛けない様にして下さい!!