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April 18, 2016

そんな威信なら壊れてしまえ

熊本大分の大災害を受けてオリンピック中止論がまた叫ばれるようになった。自分も東京オリンピックには反対だが、このタイミングではさすがに中止は厳しいだろうかとぼっと考えていたら、昔もとんでもないタイミングで博覧会を中止した東京都知事がいたことを思い出した。あれも相当なタイミングだった。

世界都市博覧会である。

結果的には中止でかえって財政的には損失が大きくなったとか色々言われて功罪あろうが、青島幸男の意地を見せつけた英断だった。

一方であの時自分は博覧会関連で決まっていたかなりの仕事を失ったが、やはり今と同じ中止論だった。ビジネス的には泣きながら、それでもこれで良しとして食いしばった。それすら功罪わからない。あの時博覧会が行われていたら自分は今とは少し違う場所にいたかもしれない。

誰でもビジネスを抱えている。思想信条とビジネスは多くの場合両立しない。両立するのが理想だがなかなかそうはいかない。

それでも人生の中では何度かやせ我慢をしても歯をくいしばるべき時があると思うし、失ったもののかわりに得るものはあるはずだ。

豪華スイートルームを借り切って大散財する舛添都知事は、きちんとしたところでないと誰が訪ねてくるかわからないから。などと言った。

こういうのを言葉の本当の意味で「お登りさん」という。日本はいつまで世界に対して「お登り根性」が抜けないのか。東京は知事が豪華宿舎に泊まらないと世界に胸を張れないような、そんな都市なのか。

たまには世界をあっと言わせて欲しい。賛否両論入り混じってもいい。ここまでしか言えない。

国家の威信が災害支援を理由にしたオリンピック中止や、豪華ルームを借りないことで傷つくなら、そんな威信は根こそぎ壊れて構わない。

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April 06, 2016

匂い


三十代の余生-傘をひらいて、空を

この世界には、死のイメージがつきまとって去らない人というのがいる。その微かな匂いに気がつくのは、同じ匂いを持った者同士だけなのだと考えることがある。

このことに関して今の人生が充実しているとか、いないとか、そういうこともあまり関係がないように思う。この死の匂いは人生が始まったばかりの時に形成され、その匂いは容易なことではその人を離れることがない。

現世の暮らしの幸福や不幸は、その人生の最初の頃に植えつけられた死生観に比べれば、いかにも虚しくはかない。

このブログを読むといつも感じることである。

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April 02, 2016

日本の桜はこれからも死ぬのか





日本の桜は2度死んだ。迫る3度目の危機!


1年前の記事なのだけれど、この季節に読むにふさわしい。寓意もたくさん込められている気がする。自分としてはソメイヨシノはすべてクローンなので「隣の個体を別の個体と意識せず手を伸ばしてからまってしまう」というあたりに日本人を感じております。



日本の桜は2度死んだ。迫る3度目の危機!

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