受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。短期集中連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。
不調の原因を特定するのは難しい
「西岡さん、うちの子がスランプで全然勉強できていないんです。もう受験も近いのに……」
「スランプの子どもに対しては、どんなふうに対応すればいいんでしょうか? 正直、接し方がわからなくて」
受験生の親御さんと話していると、よく「スランプの対処法」についての相談を受けます。受験におけるスランプとは「精神的な不調によって勉強がなかなかうまくいかない状態」のことです。
原因が明確であれば対処しやすいのですが、スランプになっている本人も不調の原因がわからず、解決策が思い浮かばない状態に陥っているわけです。具体的な悩みとは違って、漠然とした悩みというのはとてもやっかいです。
漠然としているから言語化できず、変化がないことへの不安だから対処法がない。言ってしまえば、「治療法のない病気」のようなものです。完全には根元を断ち切れず、うまくいかないことのほうが多いわけですね。
そういうときに親御さんは子どもにどう接すればいいのか?
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