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ディスコ社長が明かす「AI特需」を謳歌できる理由 顧客に必要なら市場性度外視で開発を進める

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株式市場から視線を集める有力企業は2025年にどんな手を打つのか。

ディスコ社長CEO 関家一馬氏
関家一馬(せきや・かずま)/ディスコ社長CEO。1966年生まれ、東京都出身。1988年慶応大学理工学部卒業、1989年ディスコに入社。技術開発部長、常務などを経て2009年4月から社長(撮影:今井康一)

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分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。
本記事では、株式市場から視線を集めるディスコの関家一馬社長に今後の成長戦略を聞いた。

10年温めた技術が開花

生成AI(人工知能)向けの装置で強い引き合いが来ているのは、われわれが「切る・削る・磨く」領域に技術を絞り込んでいて、この分野での解決力とリソースを最も持つからだ。顧客の半導体メーカーが最先端品を展開する際には、その領域で最も深い知見を持っているパートナーを選ぶ。

例えば、AI半導体として使われる「HBM(広帯域幅メモリー)」を作る際に核となる技術の開発には10年以上前から取り組んできている。この技術を使った製品は「技術的にはいいがコストが高すぎる」ものだった。だが突然生成AIがブレークしてHBMの需要が急増し、10年以上開発をしていたわれわれが顧客にとって最優先の選択肢となった。

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