ONKYO Integra P-306RSの修理  -その2-

こんばんは、Tomです。今日は朝から霧雨の天気です。結構湿度も高く、梅雨本番ですね。スピーカーは湿気に弱いそうですから、皆さん湿度管理には十分気をつけましょう!

さて、昨日から始まったONKYOのプリアンプ Integra P-306RSですが、昨日は動作を確認し、ほほ動くけど、接点不良とガリオームを確認しました。
そこで、本日の記事では、プリアンプをバラして接点不良を解消。中を洗浄します。

1.ケースをバラす

まずは、内部を確認するために、ケースをバラします。ウッド部のネジ4本と背面カバーのビス3本で簡単にカバーはオープンします。



2.内部を確認

中を開けると、中心に分厚い板がありました。これって、制振板でしょうか?

後部の放熱フィンの真下は、基板の上にゴミやホコリが薄っすらと積っています。

3.制振板を取り除く

制振板を取り除きます。なんとビス8本で固定されています。なんか大掛かりです。

結構厚くて重い板ですね。

これで、基板に簡単にアクセス出来るようになりました。

4.基板のゴミやホコリを除去する

次に、洗剤、ティッシュ、綿棒で基板上のゴミやホコリを除去します。
本来でしたら、基板ごと取り出し、水洗いしたい所ですが、配線が一部ラッピングになっているところもあり、断念しました。

まずはティシュで清掃

狭いところは綿棒で清掃

電源基板も洗浄

トランスも綺麗に

最後は、パーツクリーナーで、洗剤ごと洗浄します。

5.接点不良解消
基板もある程度綺麗になりました。
次は本命のスライドスイッチなどの接点不良の解消です。

1)TUNER/AUXスライドスイッチにパーツクリーナーを吹きかける
TUNER/AUXスライドスイッチの内部の接点にパーツクリーナーを吹きかけます。

TUNER/AUXの切り替えスイッチを何度もON/OFFして接点を磨きます。

2)ファンクション切り替えのスライドスイッチにパーツクリーナーを吹きかける

次は、ファンクション切り替えのスライドスイッチも同様に洗浄します。

吹きかけたら、ロータリーつまみを何度も回したり戻したりします。

その他のロータリースイッチも同様に接点不良を解消しました。
これで、ほぼ問題無く動作するでしょう。

6.メインボリュームのガリを取り除く

メインボリュームを回していたら、ガリもあるし、ツマミとケースが擦っている音もします。
そこで、フロントパネルを取り外し、ガリを解消します。

1)フロントパネルをバラす。

2)ツマミ類を取り除く

プッシュスイッチ以外のツマミ類は全て六角ネジで固定されています。これを緩めて取り外します。

3)ボリュームの洗浄

メインボリュームのつまみを外して、ボリュームを回転してみたら、なんと擦っている音は、ボリューム内部からしています。(ちょっと重症かも?)
しかもこのボリューム、高価なやつなので、密閉されている四角い形状のものでした。
そこで、VRの軸から内部に向けて、パーツクリーナ液を注入。

そして、ボリュームを何度も右左に回転した所、だんだんこすれる音がしなくなりました。

これで、基板の洗浄、接点の復活、ボリュームのガリ取りはほぼ終了です。
次回は、動作確認と仕上げとなります。
お楽しみに!