PAM-6の修理 シーズンⅡ −その4−

おはようございます、Tomです。さて、本日はPAM-6修理の4日目。昨日は、普通のトランスの電源をスイッチング電源と勘違いしておりましたが、いろいろと調べて行くうちに、今まで全くのブラックボックスだったPAM-6の実体が把握できるようになりました。
さて、今日の修理内容は、下記の通りです。

1)トランスを接続し、電源をチェックする。
  ±24V系(パワーアンプ系の電源)、±15V(OPアンプ系の電源)、+5V(ロジック系)

2)各IC、OPアンプに正常に電源が供給されているかをチェック。

3)コントロール基板からフィルタへ、フィルターからメインアンプへの出力をチェック

では、早速内容に移ります。

1.トランスを接続
  昨日、昔の写真を見たらトランスが接続されていなかった事を知り、急遽トランスを探したところ、ありましたありました、ソファーの横に転がっておりました。早速それを接続します。私の予測としては、前回同様、リレーが『カッチン、カッチン』と音がする筈です。それでまず再現です。結果、電源をオンすると、リレーが何度もオンオフします。

2.『カッチン、カッチン』の原因
  リレーの断続は、おそらくパワーアンプの異常によるプロテクション動作だと思います。スピーカーの出力(リレーの手前)を見たら案の定、+24Vの状態でした。また、続けていると焦げ臭いにおいがします。まずは、下記のパワーアンプへの電源とパワーアンプ出力が混在しているコネクタを外します。すると、リレーの断続は無くなり、臭いもおさまりました。

3.電源のチェック
 さて、動作が安定した所で、電源のチェックです。
 1)±24V
   プラス側だけにリップルが残っています。これは、ブリッジの後の電解コンデンサの容量抜けでしょう。実際、電源オフすると、すぐに立ち下がってしまいます。マイナス側はゆっくりと放電します。
  ①+24V
  
  ②-24V
  

 2)±15V
   こちらは、昨日3端子レギュレータの半田不良を修正しておりますので、大丈夫です。
  ①+15V

  ②−15V  

 3)+5V
   これもリップルがありますが、後で修正します。実際には5V以上の電源が供給され、基板上で5Vにしているようですので、問題ないでしょう。
 

2.ロジックICとオペアンプの電源のチェック
  コントロール基板上のロジック系ICとOPアンプへの電源が確実に供給されているかをチェックします。確認結果全て問題無しでした。

3.コントロール基板の出力をチェック
  次に、PAM-6へCDの音声を入力し、その後コントロール基板から下にあるフィルター基板への出力をチェックします。今日のCDは、昨夜突然聴きたくなったディープパープルのベスト版です。(まあどうでも良いですが・・・)

 1)コントロール基板からの出力1
   
 2)出力2(電子ボリュームを上げる)

 3)出力3(電子ボリュームを下げる)
 
結果は、きちんとボリュームも制御されキチンとフィルターアンプへ供給されています。
波形が汚いのはディープパープルのせいです(笑)。ハイウェイスターかな?

4.フィルターアンプの出力をチェックする。
 先ほどのコントロール基板の出力を受け、ここでは、TONEコントロール及び通常のスピーカー出力と3Dのウーファー出力にフィルタリングしてメインアンプに伝えるところだと思います。時間短縮のために一気にその出力を見ました。

 1)Rチャンネルプリアウト
   

 2)Lチャンネルプリアウト

 3)3Dのウーファープリアウト

結果、これらも左右、きっちりプリアウトされていますね。波形が汚いのは、スモークオンザウォーターの出だしのフレーズだからです。(笑)
そして、ウーファーの波形もそれらしく周波数が低い波形が出ています。

5.まとめ
今日は、だいぶ前に進みました。一応、パワーアンプの前段まではキチンと動作しているようです。後はパワーアンプだけですね。
でも、パワーアンプを取り出すのが非常に厄介なんです。いよいよハウジング切断か?
えのしまさん、大丈夫ですか?