都道府県別小学生宿題実行率

文部科学省の全国学力テストから小学生の宿題実行率ランキング。全国学力テストでは学力テスト以外に、子どもの生活習慣全般のアンケートがあり、その中から「家で学校の宿題をしている」という質問に「している」「どちらかといえば、している」と答えた小学6年生の割合を比較した。なお、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。

宿題実行率の全国平均は96.8%で、中学生宿題実行率の89.3%よりも高く、小学生の方が中学生よりも宿題をする生徒が多い。最も高いのは埼玉県で97.9%。2位以下は秋田県、静岡県、山口県、鹿児島県と続いている。一方、実行率が最も低いのは沖縄県で94.6%。この他、北海道、東京都、福島県、香川県などが下位に並んでいる。

分布図を見ると実行率が高いところを低いところが混じっていて地域的傾向が見いだせない。

相関ランキングではNHK受信料支払率と正の相関が高く、学校給食費滞納率と負の相関が高い。宿題実行率が高いところはNHK受信料や学校給食費の支払い率が高いことを意味しており、「決められたことをちゃんとやる」地域と言えるかもしれない。

一方、中学生宿題実行率とは相関がないのが興味深い。子どもの生活習慣は同じ都道府県の小学生と中学生で似ていることが多いが、宿題実行率は異なっており、何らかの事情があると思われる。

小学生の生活習慣との相関を見ると相関係数が高いものはなかった。また全国学力テスト小学生正答率とも相関がなかった。