タイトルの漢字変換を間違えたが、まさに毒宴会状態なくらい井口リポーターの質問ばかりが聞こえてきた亀田興毅謝罪会見だった。
昨日の時点では興毅が敬語で受け答えするかが自分の関心事だったが、それは言葉を選びながらクリアーしていたが、会見の内容よりも井口リポーターの質問がしまいには鼻に付く会見となった。
あれで興毅を見直した人もいれば、井口リポーターが大嫌いになった人もいることだろう。それほど井口リポーターの質問は執拗なまでに興毅を追い詰めた。
ただただ反則を指示したことを本人の口から認めさせるために。
「反省しています」
これでは井口リポーター追及の手を緩めなかった。
「そこが大事なんですよ。世界タイトルですよ。反則の指示をしたのかしなかったのか。その点を明らかにしてもらわないと次の試合はないんじゃないですか」
暫く考えて興毅は「はい」というのが精一杯だった。
ここで井口リポーターは畳み掛ける。本人の口から反則を指示したということばを引き出すまでは一歩も引き下がらない構えだ。
「そのことについておとうさんは何といっているんですか?」
言葉に詰まる興毅に思わず金平会長が助け舟を出す。
「言い訳をしないのは認めたことでいいでしょう。興毅の口から認めたか認めないかの詰問であるなら、私は認めたと認識している。亀田家もそうだと思う」
悪の権化かと思っていた金平会長、これには見直した。
しかし、井口リポーターは執拗だ。
「興毅さん、こういうとき、本当のことを素直にいうの話すことが大切なんですよ。素直に謝ったらどうですか」
「事実、映像も残っていますし、反省します」
「興奮して指示を出したことを認めるということですね」
「はい」
時には諭したりしながら、他の記者の質問にかぶせながら自分の質問へ誘導していく井口リポーター。
いつしか井口ワンマンショーと化していく。井口リポーターも自分の質問に酔いしれているのが伝わってくる。
金平会長も井口リポーターの執拗な質問に苛立ちを見せ始めた。
一方で、まっすぐ前を向いて真摯に受け答えする興毅の好感度が徐々にアップしてくる。
感度が最高潮に達したのはおやじについてどう思っているかという質問を向けられたときだった。
「おやじには感謝している。チャンピオンにしてくれたから。俺らの中では世界一のおやじだと思っている。おやじはおやじに変わりはないと思っている」と興毅も一瞬声を詰まらせたが、なかなか泣かせるセリフではないか。
調子に乗る井口リポーターは、
「興毅くん、おとうさんのどういうところが一番好きですか?」と手綱を緩める。
「どういうところが好きとかはないけど、おやじは俺らの親やし。血のつながった家族やし」
「今日は5分遅刻しましたね。何かあったんですか?」
ここまでくると井口リポーターの質問が鼻についてくる。
興毅のことを書くつもりだったが、井口リポーター何様!
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