アイドル天使ようこそようこ 第26話 「スターを探す男」
ようこが「夕陽のクレッシェンド」を歌っているところから始まるわけですけど、
今回はサキと一緒にPV映像の撮影に臨んでいるのがとても珍しいですね。
アイドル活動的なシーンがほとんど描かれない作品ですが、こういうPV撮影の
描写があると一応アイドルの仕事をやっているんだなぁって思いました。
とりあえず、山下社長は2人を売り込むために頑張ってくれているみたいだ。
ただ、事務所の運営資金が少ないこともあって、撮影のスタッフとしてビデオ
同好会の学生アルバイトしか雇えないところには切実な問題を抱えてますね(笑)
背景に安さん達が隣のビルの屋上で天体観測している姿が映り込むのですが、
それに興味を持ったようこが撮影を中断して見に行くのだから苦笑いだよ。
やっとアイドルアニメらしくなるのかなぁ?って期待したんだけどなぁ~(^ω^;)
あと、いくら幅が狭いとはいえ、よくビルの屋上から屋上へ飛び移れるものだよ。
そりゃサキのように足がすくんじゃうのは正しい反応です。
ここは山下社長が仕事を続けるように少しは注意してもいいと思うのですけど、
彼はようこのやりたいようにやらせてあげている感じがします。
彼女の感受性を大切にしたいから自由に行動させてあげているのでしょうね。
ビルの屋上で天体観測していたのは、はるかという女の子とそのお母さん。
そして、安さんと全さんの知り合いの第一さんです。
3人一組で安全第一というユニットになっていたのは面白いです。
とにかく、はるかちゃん達は星を眺める星空ウォッチング仲間らしい。
そういうわけで今回は彼女達にスポットを当てたお話となっています。
はるかちゃん達はオースチン彗星を観察しようとしていましたが、6等級くらいの
明るさしかないためになかなか肉眼で見るのは難しいところでした。
それに渋谷は都会のネオンで明るいのも観察を困難にしていそうでしたね。
ちなみにこのオースチン彗星は1990年に観察された実在する彗星らしいです。
このアニメも1990年の本放送なので、当時話題の彗星だったオースチン彗星を
今回のエピソードに取り入れた形にしたものと考えられます。
はるかちゃんは病院に入院しているために外出許可を取って観察していました。
だから、彼女が70年に1回しか観察できないオースチン彗星を見られるチャンスが
さらに少ないというのが可哀想でしたね。
そこで第一さんが何とか彼女のために彗星を見させてあげたいと思っていますが、
天候を良くしたり、街の明かりを消すのは無理だから悩むところでしょうか。
「ここで見られるようにすればいいんです。ネオンや街の明かりを消せば
見えるはずです。はい。」
それでも、ようこが街の明かりを消させようとしていたから大胆でした。
彼女は常識的に不可能な事でも前向きに行動しようとするのが素晴らしい。
だから周囲の皆も彼女に引っ張られるような形で行動できちゃうのでしょう。
その最も良い例がサキでよく示されていると思うし・・・・・・(笑)
ただ、渋谷の街の明かりを消してほしいとお願いしに回ったところで、素直に
聞き入れて電気を消してくれる人なんているはずありません。
大体、渋谷の街にどれだけ電気があると思っているんだろう?
本当に1件1件回ってお願いする気なのかなぁ?って思いながら見てましたわ(^ω^;)
さらに電力会社に掛け合ってまでお願いしようとするのだから恐れ入りましたよ。
ようこって無理だと決めつけて諦めないから、ここまで行動出来ちゃうのかもね。
ようこが京子と共にテレビの生放送に出演するシーンが描かれていました。
「F1のヨッキュン」と紹介されていたので、第21話のF1レースのエピソードの時に
飛び入りで歌ったことで全国的に知名度が上がっていたみたい。
今までアイドルらしい活動なんてしてなかったのに、突然テレビ出演したから
ちょっと驚いてしまいましたよ。
このアニメはスタンダードな形でアイドル活動を描かないから独特に感じますわ。
「ようこです。ようこのようは太陽の陽。で、皆さん、テレビ消してください。
電気も消しちゃってください。」
しかも、ようこが視聴者にテレビを消すようにお願いしていたから信じられないw
でもこのように思っている事を素直に言えるのも彼女の良さでもあるかな。
まぁテレビ局や京子からすればズッコケたくなるのも分かりますけどねw
私もこのシーンを見て唖然としてしまいましたよ(^ω^;)
第一さんは電力会社に侵入して、実力行使で電気を止めていました。
さすがにこれは警察沙汰になってもおかしくないでしょうね(汗)
信号も消えて大混乱に陥っていたし、街の人達にとっては大迷惑ですわ。
京子なんて歌っている最中に停電だからタイミングが悪い。
彼女って本当に不幸の星の下に生まれたのかもしれないなぁ(苦笑)
街が停電したお陰で綺麗な彗星の夜空が見られるようになりました。
ようこの歌声が感動的な雰囲気を盛り上げるのに一役買っていましたし、
はるかちゃんも楽しみしていた彗星が見ることができたし、手術の方も
上手く成功したようなので良かったのではないでしょうか。
第一さんはお巡りさんに捕まって反省していました。
まぁさすがに無茶なことをやり過ぎたから仕方がありません。
それほど彼ははるかちゃんのために彗星をみせてあげたかったのでしょう。
はるかちゃんの父親がこういう行動をするのなら分かるけど、ただの知人の
第一さんがここまでやってあげるなんて人情味がある人だと思いました。
このように他人同士の繋がりや触れ合いを描いているところも、このアニメの
醍醐味になっていると感じます。
「オースチン彗星っていっぱい幸せを置いていってくれたね。」
「はい。だから70年後が楽しみです♪」
「ようこ♪おばあちゃんになっても忘れず一緒に見ようね♪」
「はい♪」
最後にサキがようこに抱き合ってまた彗星を見たいと願っていました。
幸せを運ぶ彗星だからきっとその願いは叶えられそうな感じがしますわ。
年齢的にも十分に可能性がありますものね。
今回は彗星のエピソードにスポットが当てられていましたが、個人的にはやはり
ようこが初めて正式なお仕事としてTV出演していたところが印象に残ります。
今までアイドル活動的な要素がほとんど描かれていなかったので、ようこが
TVに出演したということだけでも珍しい雰囲気を感じてしまいました。
これからようこが本格的にアイドル活動を始めるのかに注目したいと思います。
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